Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でミサキ38件見つかりました。

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ミサキの年末年始 評価!セッティング編その1

にしない事にした。 部屋の中の生物反応はミサキだけで、ロナはいない事を認識する。 ガラス窓の向こうから薄い陽射しが注ぎ込んでいて、ミサキの頭を照らしていた。 今度はさっきより強めのノック音が響いた。 うつ伏せに寝ているミサキを見たアサギは起きなかった昨夜を思い出し、戸口へ向かう事にした。 「誰だ?」と戸を開ける。 そこに立っていたのは大きなビニール袋を抱えたクマの浮いた目の赤い髪の女性だった。 その後ろにぼんやりとした表情の水色の髪を持つ機械人形も。 「えーと……アン?」 「あれ、アサギじゃねェか。ロナ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキとユウヤミのじゃれあい 補足ありver.

ちゃんと管理してよね) 嫌とか言うなとミサキの冷たい瞳が光り、ユウヤミに書類が手渡される。 その視線を軽く受け流して微笑むユウヤミ。 「時にケルンティア君、この後空いてるかい?」 (お茶とか言って誘い出して情報抜こう、ついでにおちょくって遊びたいなぁ) 「忙しい。」 (貴方の魂胆は見え透いてるよ、忙しいって言って断ろう) 間髪入れず答えるミサキ。 揺らがぬミサキの強い視線とまとわりつくようなユウヤミの柔らかな視線が絡まる。 「本当につれないねぇ、ケルンティア君。」 (なーんだバレちゃってるのか、…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年12月09日更新

ミサキとユウヤミのじゃれあい/涼風慈雨

「これ、本人に伝えて。」 嫌とか言うなとミサキの冷たい瞳が光り、ユウヤミに書類が手渡される。 その視線を軽く受け流して微笑むユウヤミ。 「時にケルンティア君、この後空いてるかい?」 「忙しい。」 間髪入れず答えるミサキ。 揺らがぬミサキの強い視線とまとわりつくようなユウヤミの柔らかな視線が絡まる。 「本当につれないねぇ、ケルンティア君。」 表情を変えないミサキに既に下がってる眉を更に下げて諦めるユウヤミ。 「いいよ、伝えておいてあげようじゃないか。ただし、このお代は高くつくよ?」 クスリと笑うユウヤミを尻…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

積もり積もった思い/涼風慈雨

いる色素の薄い小柄な少女がいた。 「……ミサキ」 「ケホッ……間に合わなかった……」 咳が収まってから上げた顔はかなり厳しい顔付きだった。 意識のないアンを睨みつけると、さっと機械班の事務所を見回すミサキ。 「ギルバート、アンは医務室に連れて行く。」 運ぶより呼んだ方が確実では、としびれたようになった頭の底で考える。 「早く!!」 ミサキの迫力に気圧され、横抱きにアンを抱える。 「ちゃんと気道を確保して」「その角度は負担がかかる、ちょっとずらして」と飛んでくるミサキの指示になんとか応えながら廊下を急いで歩…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%d1%a4%e2%a4... - 2020年09月19日更新

ガートが第6小隊に入る話(前編)/涼風慈雨

少女に睨まれている。 「汚染駆除班所属、ミサキ・ケルンティア。私が呼んだ。貴方は……エドゥアルト・ウーデット?」 「え?あ、うん。オレ、前線駆除班第6小隊所属のエドゥアルト・ウーデット。会った事あったっけ?」 オレの問いにミサキが答える事はなく、直ぐにユウヤミ先輩の方へ向き直ってしまった。 何か感じの悪いチビ助だ。 「ミサキは汚染駆除班にいる関係上、前線駆除班に所属する全員を暗記しているんですよ。汚染駆除に普段使っているUSBがありますよね?それの管理も仕事の内ですから。」 モヤモヤしているオレに気づいた…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ac%a1%bc%a5... - 2020年09月23日更新

ガートが第6小隊に入る話(後編)/涼風慈雨

はもう少し話がある。」 個室に戻ってきたミサキはそう言って携帯型端末を取り出し、ユウヤミに見せた。 「どう思う?」 端末にはエドゥに見せた動画と全く違い、機械人形目線で実体のある敵と真剣で戦っている動画が映っている。動画の主は暴走していない機械人形と向き合って斬り合っている。 「ガート君は元殺陣師かい?」 軽く言うユウヤミにミサキが「否」と首を振る。 「機械人形闘技場……」 ヨダカの呟きに頷くミサキ。 「そう。法の穴を掻い潜って機械同士で闘わせるアングラ闘技場の剣闘士だった。」 「太刀筋があまり綺麗じゃな…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ac%a1%bc%a5... - 2020年09月24日更新

ミサキがプログラマになる話/涼風慈雨

てわかんねェの?仕事中だろうが。ってか、ミサキだって仕事あンだろ?」 「空気悪くなったから出てきた。」 「またかよ。」 無表情のままドアの前に立っているミサキに呆れた視線を投げる。 「で?問題から逃げ出して来たッて事か?」 目を伏せるミサキ。そう、この子は昔からそうだった。 作業はとことんやる癖に、人間関係になると直ぐに諦めるか、逃避する。 「そのへんに椅子あンだろ?とりあえずそこに座ってろ。メンテ終わらせたらゆっくり話聞いてやッから。」 近くにあった木の丸椅子を寄せて座るミサキを横目で見ながら、機械人形…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 汚部屋でコタツカメ編

コタツの右側で埋もれるように丸まって眠るミサキの姿も。その反対側ではアサギが箪笥に背を預けたまま目を閉じていた。 一瞬の混乱の後、ようやくロナは昨夜の事を思い出してきた。 ミサキの考案したカードゲームで自己紹介するだけだと思ったら意外と長くかかってしまった事。ミサキのオニイチャンの事で怒られた事。ロナの使っている刀は大陸から渡ってきた骨董品の軍刀だと話した事。アサギが何度もカードを切った事。 いつ意識が無くなったかの記憶は無いが少なくとも2時は回っていたはずだ、と手繰り寄せた記憶の中で時計を見る。 まずは…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 実践!ゲーム編その3

相変わらず眠ったままのミサキ。 「どうするか……」 呟くロナの頭には夕食の心配があった。 時計はとっくに8時をすぎている。このままでは夕食を食べ損ねかねない。 食堂に行こうにもミサキを置いていくわけにいかない。 数回揺すってみたものの、全く起きる気配がないことにロナは困っていた。 コルクボードに止めてある購入済みの食券が悲しく揺れる。 みかんだけでしのげる気は全くせず、ロナは諦めて保存食の封を切ることにした。 「即席の炒麦エル・バツならうちにもあるからそうするか。アサギはどうする?」 「あ……俺はいい。ま…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 実践!ゲーム編その2

じゃないだろう。」 眉根を寄せたまま眠るミサキをお茶をすすりながらちらりと見やるロナ。 カーペットに直で寝るのは痛いだろう、とクッションをミサキの頭の下にゆっくり挟む。 「元から体力が無いのに、ここまでよく起きてたな。」 ミサキの金色の髪が部屋の電灯を反射して、煌めいた。 「夜更かしの常習犯だって聞いたぞ。」 「夜型か……」 ロナは道場でミサキと同じ年頃の子供達をたくさん見てきている。 「体力づくりに」と習わせる親もそれなりにいるわけで、初めて会う時は必要なところに筋肉の付いていない、ひょろりとした子供の…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 実践!ゲーム編その1

んの中身をつまみながら、ヘッドホンをしたミサキは膝に置いた個人用電子端末でプログラミングに勤しんでいた。折角だから、とロナが淹れたお茶が飲み頃を通り越して冷めるほどの集中力だ。 突然、快調にキーボードを叩いていた指が止まり、端末の画面を睨みつけ、書き込んでは消し、連続でクリックする音が聞こえたと思うと、また何かしばらく悩んでは書いて消す動作を繰り返し始めた。 「ミサキ女史……コタツの魔力の分析に使う情報はそんなにあるものなのか?」 形の良い白い指先がみかんで染まりかけていたアサギに手拭きを渡したロナは電子…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 実践!みかん編

温まってきたミサキが持ってきた大きなトートバッグから電子端末と電子温度計、ヘッドホンを引っ張り出す。 「コタツの温度上昇と部屋の気温、その他の情報を端末に記録する。設置した温度計は蹴らないように。」 「わかった」「了解」 二人の答えを確認してから、壁に温度計を貼り付けようと立ち上がったミサキはダンボール箱につまづいてよろけた。 「痛っ……アサギ、持ってきたなら放置しない。」 「あ?あぁ、そうだった。」 コタツに入ったままみかん箱をズリズリと引き寄せるアサギ。 そして、ロナの方へ押し遣る。 「その……なんつ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 実践!コタツ改良編

の少し前に時間を戻そう。 アサギの元に、ミサキから一本の電話が掛かってきた。 「ミサキだけど、今忙しい?」 「別に……何もねぇけど。」 「なら、今すぐ私の部屋に来て。」 「何があるんだ?」 「……ロナにサプライズ。」 「行く。」 間髪入れずに答えたアサギはミサキの部屋へ向かった。 ミサキの部屋は床も窓も壁も見えない。そして極端に暗い。 数々の画面と電子端末本体、様々な再生機器、サーバまで積み上げられており、天井まで届いている。隙間には数種のプログラミング言語ごとの複数の手引書、アプリ運用、シーケンス制御、…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 実践!コタツ編

な日。 アサギの目立ったことは何もなく、ミサキの無茶振りもなかったロナの自室に向かう足取りは軽かった。 明日からの連続非番に少し引け目を感じていたせいか、戸惑う気持ちもあったが。 メンバーから「ロナさんは休んでください」と強く言われ、上司から「過労死はやめてくれ」とため息混じりに言われなければ無理にでもシフトを変えていただろう。 ともかく、この休みをどう使えばいいか。 それが今のロナが考えるべき最優先事項だった。 日課のトレーニングは休みでも外せない。 ミサキ女史は……何を言っても休まないかもしれない。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

ミサキの年末年始 計画編

年が改まる少し前の事。 「ミサキ、今年の正月はどうする?何かやるか?」 夜9時近く。汚染駆除班の事務所で一人、作業を続けているミサキの元にアンが寝たままのマジュを抱えてやってきた。 「今年のじゃない、来年。」 「ん?あぁ、そうか。来年だな。で、どうする?」 「何が?」 個人用電子端末の画面から目を離さずにミサキが返す。 「何人かが和服って奴を着るらしい。ミサキも……」 「パス。」 アンに最後まで言わせず冷たく言うミサキ。 「年が変わるのはめでたい事?人間が勝手に決めた区切りなのに。」 「めでたいかどうかじ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

アイスクリームーーミサキとロナの場合/涼風慈雨

番顔色が悪かった。 「顔色、悪い。」 「ミサキ女史に人のことが言えるのか?」 「昨日貫徹したから。」 「そうか。」 「それより、ロナ。外、行こう。」 表情が曇り、明らかに嫌そうな顔をするロナ。 「女史に休むっていう選択肢はないのか…?」 「今日はない。徹夜明けは糖分補給しないと死ぬ。」 「あぁ、そう……でも、他を当たってくれ。最近ロクに寝てないし。」 「今、他がいないからここにいる。」 諦めのため息をつくロナ。 「で、何処に?」 *** 数分後、俺は拠点からほど近い街の中にいた。日差しが眩しい。昨日ま…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%a2%a5%a4%a5... - 2020年09月17日更新

のろしーーロナの場合/涼風慈雨

「あ、あぁ。君は一体…?」 「私?私はミサキミサキ・ケルンティア。汚染駆除班所属。よろしく、ロナ・サオトメ。」 自分の願いを果たすにはマルフィ結社に入るしかない。 歩き出すミサキを追って病院を後にした。 ようこそ、マルフィ結社へーー [[元ツイはこちら>https://twitter.com/suzujiu_orichar/status/1163723429410852864?s=21]] ---- …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%ce%a4%ed%a4... - 2020年09月17日更新

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