Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でユーシン17件見つかりました。

とかげのしっぽをみた/燐花

文句を言いたくなった。  シキは変わらずユーシンと談笑している。話に夢中で彼女──ウルリッカの姿も捉えていない様だ。  ウルリッカは、ふわふわとしたお団子頭になっていた。  ミクリカ追悼式典は、予想以上に混戦したとは聞いていた。十代の未成年の多い調達班は安全面を考慮してこの日はミクリカ周辺に行かない様にと言われていたので現場は見ていないが、諸々の情報網から聞き込むに鬼神の如き強さを誇る赤毛の剣士が容赦無く機械人形を薙ぎ倒す様を見たとか見ていないとか。  しかし目立った怪我人の話は聞かなかった。その代わり、…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%c8%a4%ab%a4... - 2024年04月27日更新

カタストロフの夜を超え/燐花

と恋愛とかしないの?」 「え……?」 「ユーシン、ミアの具合が悪いって聞いてずっと心配してたよ。女性か機械人形だけが部屋に行って良いって言われたからって律儀に守ってさ、誰かがミアの部屋に行く度羨ましそうに見てた。今ミアがどんな顔色かちゃんと見に行けるから。すっごく心配してたんだよ?」 「ユーシン君が…?」 「うん。ユーシンは真面目で、ボクみたく狡くないから」  そう言ってテディはふっと目を伏せる。テディが狡い、と言う言葉にミアは疑問を浮かべた。  なるべく女性か機械人形だけ。そう言われてテディは何となく何…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ab%a5%bf%a5... - 2022年10月03日更新

夜の海とぼくら/燐花

話をしたら怖がらせてしまう気がする。主にユーシンを。 「ま、良いや」  大人しくベンチに座って待っていると、向かいからテディとユーシンが手を振りながらやってくる。二人はトイレを借りに離れていたのだ。シキが手を振り返すと、何やらユーシンはえらく立腹していた。 「聞いてよ!テディってば今日ズボン履いてるから黙ってれば良いのにさ!『ねぇ〜ユー君、アタシの事男子トイレに連れ込んで怒られない?』とか聞くんだよ!?後ろにいた知らないおじさんにすっごい睨まれたんだから!」 「あっはっは!傑作でしょー!?」 「悪戯ならぼ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cc%eb%a4%ce%b3... - 2022年04月10日更新

山ガール・ミーツ・初心者ボーイ/燐花

したシキ。しかし皆慣れたもので、テディもユーシンも「またか」と言わんばかりに溜息を吐いた。 「シキ…急にどうしたの?」  鬼が出るか蛇が出るか。そんな様子で尋ねるユーシン。シキはにっこり笑うと何の脈絡も無く「ウルって知ってる?」と呟く。  ウル。ウル。もしかして前線駆除班のウルリッカ・マルムフェさんだろうか。あのちょっと、いや大分小柄で、その割に大きい大きい銃やナイフを所持しているパワフルな女性。 「そう、そのウル」 「そのウルリッカさんがどうしたの?」 「ウルが山が好きだって言うから、俺も行きたいの」 …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%b3%a5%ac%a1... - 2022年03月25日更新

私達は似た者同士/燐花

…!良かったぁ…!」  藍色の髪の少年、ユーシンはやっと安心したのか堪らず泣き出してしまった。心配そうに後ろに待機していた長身の青年、シキもほっとした様に息を吐いた。スレイマンは優しく微笑みテディも痛みが無くなったからか表情は穏やかだ。そんな四人を見ていたジークフリートはいち早く異変に気付いた。オルカが居ない。 「ん?ジーク?どうした?」 「いや…すまねぇがほんの少し席外して良いか…?」 「良いけど、ここは外だしなるべく結社のメンバーがいる所に居て欲しいんだけど…」 「悪いね。&ruby(・・・){だから…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%e4%c3%a3%a4... - 2021年12月14日更新

生まれ落ちた喜びを知る/燐花

事しないでって!!」  その後を青い顔のユーシンが追う。どうやら調達班の配達諸々に使うのか弄っていたドローンが慣れないテディの手によって暴走したらしい。 「テディ、ドローン一つ、二万イリ」  後から来たシキがどう考えても焦らせる要因にしかならない情報を告げる。いや、シキよ。それは悪手だ、とテオフィルスは思った。 「嫌ぁぁぁぁあ!!ボクそんな高額出せなぁぁぁあい!」 「ならとりあえず手を離してよテディ!」 「だって離したらどっちにしろドローン落ちちゃうもん!」  きゃーきゃー言いながら駆け抜けていく若者達を…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%de%a4... - 2021年12月12日更新

ユーシン・リン

l data 親御さん:涼風慈雨 名前:ユーシン・リン 漢字表記:悠心 霖 綴り:Youxin Lin 誕生日:9月13日 血液型:A型 所属班:調達班 性別:男性 好き:フルーツタルト、シチュー 嫌い:コーヒー、ネズミ 性格:好奇心旺盛。家族大事。責任感強め。 特技:7桁までの暗算 髪色:藍色 瞳色:藍色 身長:158cm 年齢:15歳 趣味:アルトリコーダー 一人称:ぼく 前職:高校生。現在学校は休学中。 加入理由:父親が語っていた機械人形との友情を実現する為。 キャラから一言: 「父さんは、機械人形…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%e6%a1%bc%a5... - 2020年09月19日更新

その花は恋の炎に抱かれて/べにざくろ

! こんな所にいた! 」 「 うるさい、ユーシン。ボクの折角考えたプランがどっかに行っちゃうでしょー 」 「 プランなんてどうだっていいよ! 今日は外出しなきゃいけないんだから遅刻厳禁だって言ったのに!! 」  テディにユーシンと呼ばれた少年が三編みにした&ruby(ネイビー){藍色}の髪を揺らして怒りと呆れの混ざった顔でテディに近付いてくる。 「 もー! ユーシンは細かいなぁ 」 「 ぼくが細かいんじゃなくてテディが適当すぎるの! 」  同じ年頃のユーシンと言い合いをするテディは急に年相応の子供に見えた…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ce%b2... - 2021年08月15日更新

愛の日に青春を君達へ/燐花

していた。目を閉じれば大好きな友達であるユーシンの笑顔が浮かび、頭の中でそれは次第に色彩を失くしてモノトーンになって行く。彼の笑顔が冷たく熱を失っていく気がして、テディは冷めた目をシキに向けた。 「…さあね?」 「テディ」 「もー…何なの」  だからこんな時、普段一緒におちゃらけてくれるとは言えやっぱり年上のシキの事が何だか煩わしく見えるのだ。 「テディ、その態度良くない。お前、自分の虫の居所が悪いからって周りにあからさまに分かる態度取るな」 「…シキに関係ある?」 「俺に関係あるか関係ないかそんなのどう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年04月14日更新

そうだ、温浴に行こう/燐花

要を伝えた上で募集を掛けたところテディ、ユーシン、シキ、アルヴィ、ヒギリ、テオフィルス、ロードと結構な大所帯だ。  デスクワーク等疲れを取りたい目的な人間もいれば、これも経験!と好奇心で着いてきた元アイドル、楽しそうだから行きたいけど一人は嫌だと言う理由で複数で来た子供達、理由はまちまちだが一様に皆温浴を楽しみにしていた。 「温浴に馴染みのある方は?」  二台に分けた行きの車の中不意にネビロスが口を開く。女性はウルリッカ、ヘレナ、男性はアルヴィが手を上げた。 「…男性側にも馴染みのある方が居ましたか」  …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%a6%a4... - 2021年03月10日更新

愛の日に悩み多き君達へ/燐花

んだか童話に出てくる幻獣みたいだなぁ、とユーシンは思った。 「えーっと…汚染駆除班ミサキ在宅、イオ午後休、人事部だとサリアヌ午後休」 「えー!?ミサキ在宅!?」  どうしても渡したかったのかテディが口を尖らせる。ユーシンは正月の事もあってか、テディがこれ以上ミサキを不機嫌にさせる要素が消えてくれて少しだけ安心した。  正月のミサキのあの顔はもう見たくない。ひたすら謝り倒しているあの瞬間、寿命が縮む思いだったのだから。それを思い出して縮こまるユーシンに対してひたすら楽しそうなテディ。何でお前はいつもそうなん…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年03月08日更新

放課後の様なぼくら/燐花

りにしているが少しヒヤヒヤもする。それがユーシンの感想だった。テディは率先して明るく話してくれるからまあ、適任と言えば適任だが、彼は時々無茶な要求をする事もあるのだ。負けず嫌いなところもあり、相手も商売だと言うのを忘れグイグイ値下げ交渉を進める事も無くはないのでトラブルになったりしないかなぁとユーシンは思った。まあ、その大胆さも魅力と言えば魅力かもしれないが。  しかしこの大胆さを危惧したのはサリアヌだった。テディの時折見せる無茶な交渉はせっかく得た協力者からの反感を買いやしないかと。己の力を過信するあま…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ca%fc%b2%dd%b8... - 2021年01月03日更新

愛の日を前にして/燐花

ったんだか…」 休憩中、溜息をつきながらユーシンは呟きお茶を啜った。シキはそれを見ながらかぼちゃプリンを口に運ぶ。本日何個目だろう?と言う疑問は一旦横に置いておく。 「心配ですね。風邪には特効薬が無いですから」 「年末年始あれだけ大暴れしたし、疲れも出るよねきっと」 シュオニとシキの言葉にユーシンは思い出す。あの人が変わった様に興奮しながら着物用のメイクに奮闘し、着付けを見学する事に勤しんでいたテディの姿を。着せ替え人形の如く色々着せられそうになり何回か身の危険を感じたユーシンはげっそりした。 「テディっ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年01月23日更新

怪奇!大暴れ着せ替え怪獣!/燐花

しに連れて行くテディ。少し可哀想だな、とユーシンは思った。 しばらくすると「たっだいま〜!!」と元気良く帰ってくるテディ。彼は手にリストの様な物と何やら小物を持っていて、シキは大きめの段ボールを持っている。シキが手に持ったそれを降ろすと結構重そうな音がした。 「テディ、それ何?」 ユーシンが何となく声を掛けると、テディはキラリと目を輝かせた。 「ふっふっふ〜…聞いて驚けー!お正月マストアイテム!着物でーす!!」 「じゃーん」 表情を変えずにノリだけ合わせるシキに軽くズッコケながら段ボールの中を覗くと、カラ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b2%f8%b4%f1%a1... - 2021年01月02日更新

うぉーあいにー/燐花

うやり取り見る分には面白いけどね?」 「ユーシンって呑気〜…」 言いながらテディは口を尖らせる。何となく、 あんなにコントのごとくぽんぽんとやり取りが出来る相手と言うのはそうそう見付からない筈だと思うと羨ましくもあるのだ。 「日常会話が漫才みたいになるなんて大○人くらいだよ〜」 「え?ボク初めて聞きました。 違う国ですか?」 「ん~?もしかしたらユウヤミとヴォイドが外国人かもって話〜」 「カンテ国民ではないんですか?」 心配そうな顔でシュオニが覗いてくる。 テディの悪戯心が少しだけざわざわし、それを察知し…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a6%a4%a9%a1... - 2020年10月03日更新

ケーキーーユーシンとシュオニの場合/涼風慈雨

の手を引いて箪笥へ向かう。 「さて、と。ユーシン、ミーファ、お皿並べるの手伝ってくれる?」 「はーい」「りょーかい」 翌朝。 玄関にはスーツケースを下げた父さんがいた。 まだ出張が何たるかをわかっていないらしいミーファは父さんの荷物に下がっているストラップを引っ張ったり、腕にぶら下がろうとしていた。 「ね、お父さん!しゅっちょーって、ミクリカなんだよね?」 「あぁ、そうだよ。国の北側になるね。」 「じゃあさ、じゃあさ、ケーキ買ってきて!美味しいケーキ屋さんがあるってテレビで言ってたの!」 「いいけど…ど…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%b1%a1%bc%a5... - 2020年09月18日更新

15は悩みの季節/涼風慈雨

新入りに笑いかける。 「よろしく。ぼくはユーシン・リン。こっちはシュオニ。えっと……テディ……ちゃん?」 向こうの方が身長が高い故に自然と目線を上げないといけない。なんか悔しい。 「よろしくね!ユーシン、シュオニ。敬称なんていいよ〜テディで!」 ふにゃけた表情と声で言うテディ。 近くで見ても可愛い……けど、やっぱり男なんだなぁと思う。 服で隠しても直線的な体のラインは見えてしまうし、メイクで誤魔化してる箇所もある。 ……まぁ、シュオニに後から指摘されて気付いたんだけどね。 同じ調達班で仕事を始めてみると…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/15%a4%cf%c7%ba%... - 2020年10月26日更新

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