Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でロード92件見つかりました。

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その羊、貴族につき/べに

であるノエも自身のメモリにレシピをダウンロードしても尚、紙媒体を使用している。ノエ曰く機械人形同士ならば電隣会話でデータを共有することも可能であるが人間とのデータ共有ならば紙の方が良いのだという。「火も水もある厨房でそれらに弱い電子端末を使うのは愚の骨頂ですから」と言うのが精密機器の塊である機械人形の意見なのはなかなかに矛盾を感じるが、ノエが言うのだからそうなのだろう。  タイガの言葉に思うところがあるのかメリーは黙って下を向いていた。  カンテ国において貴族が“御家芸”の技術を金儲けの手段にするのは現代…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ce%cd... - 2023年12月25日更新

混沌青春狂騒曲/燐花

りうろうろしていては、ねぇ?」 「あれ…ロード?」  きょとんと名前を呼ぶヴォイドに一際優しい笑みを浮かべるその男。男は上下スウェットと言うラフな格好ではあったがテオフィルスは一目で気が付いた。  不純異性交遊の権化みたいな遊び方をしている癖に、風紀委員会なんて真逆の委員に所属し剰え委員長を任されていた酔狂な男、ロードだ。根は真面目だが爛れた生活をしていた彼が本当の意味で優等生を目指した理由はヴォイドなのだと言う。風紀委員なんて一見冗談の様な委員会に入ったのも、彼女と釣り合う道を模索して行ったら自然とそう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ba%ae%c6%d9%c0... - 2023年08月26日更新

お疲れ様、私達!/燐花

る赤いネクタイで首元を飾っている彼。 「ロード様…」  誰ともなく吐息と共にその名前を漏らせば、三人揃ってまださして酔ってもいないのに酔っているかの様にとろんとした瞳になる。 「ロード様が来てくれるなら嬉しいのに…」 「こんな年末に…きっと忙しくしてるわよ…」 「ロード様の事だし、もしかしたら接待とか…まだ仕事してるかもしれないわよ?」  誰一人として「恋人と過ごしているかも」と言わないのは、何だか言ったら負けた気がするからだ。ただでさえ楽しく無い気持ちをこれ以上盛り下げる必要はどこにも無い。余計な事は言…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%c8%e8%a4... - 2021年10月13日更新

これも5月の事だった/燐花

なでて/燐花]]苦し紛れに彼の名を出したロードもそう思っていた。シキが恋愛と言うジャンルで悩み始めるより、クロエが嫁に行く方が早そうだと思ったくらいだ。  しかしこの数日後、シキはロードにとって青天の霹靂そのものになる。 「兄貴……」 「おや?シキ、どうしました?」 「兄貴の部屋行って良い?」  仕事の合間の時間に珍しく人事部に顔を出したと思えば、いつ行くとも何の目的でとも言わぬ不親切なシキ。しかしロードも慣れた物で、おそらくは食券を失くしただの気紛れに何か食べたくなっただのその辺りに夕方頃来たいのだろう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%b3%a4%ec%a4... - 2023年02月19日更新

私の周りのsmooth talker/べに

『ニコリネさん、どこにいるの? 今日、ロードさんと面談だよね?』  面談。ろーどさんとめんだん。  そういえば最近、人事部が結社メンバーと面談をするようになっていた。 『6月17日午後1時30分からの約束だったでしょ? 汚染駆除班に聞いても誰も居場所知らないって言うし、どこにいるの?』  普段、怒りとは無縁そうなタイガがイラついた声を出している。  ニコリネの顔から血の気が引いていった。 「もももも申し訳……」 『今どこ? ロードさんがそっちに行くって』 「あ、えっと……」  しどろもどろになりながら居…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%e4%a4%ce%bc... - 2023年02月17日更新

あいをかなでて/燐花

被さり、触れたところで指だけ動かしていたロードは突然の指摘に目を丸くした。 「おやおや」 「……やる気ある?」 「ええ、まぁ…」 「…何か無さそう……」  作り笑顔など通用しない。  そう言いたげな顔のままするりと足を伸ばした女性は、悪戯する様にロードの股の部分に脛を押し当てそこに少しだけ力を込めた。  ロードは一瞬びくりと体を動かしたが、その内いつもと違う状況である事を自覚した。目の前にいる全裸の女性に対して全くと言って良い程興奮していないのだ。 「…全然勃ってないし」 「あー…えっとですね……」  何…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2023年02月06日更新

たまには無駄な時間を/燐花

たところに怪しげにネオンを煌かせていた。ロードはスーツ姿のまますっとそこに入る。今日はマルフィ結社新規勧誘課として仕事を終えた場所がすぐ近くだったのでいつも以上に寄りやすかった。 「よぉ。誰かと思えばロードか」 「どうも」 「久しぶりー。あのテロの…直前ぶり?」  店主が声を掛ける。仮にも飲食業の店主でありながらメッシュの入った長い髪を纏めず、一見男とも女とも取れぬ身をゴスパンクな服で包んでいる彼の名はヤサカ。リカ・コスタの店主でありロードとは旧知の仲だ。 「やはりあの時の掃除屋の片割れは貴方でしたか。と…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bf%a4%de%a4... - 2021年01月25日更新

チチトーーク!どころの騒ぎじゃ無い

ッパー無しじゃん」  何となく同じ空間にロードとギャリーが居る時点でおかしな方向に行きそうな気もするが、それより何よりテディにとっては『彼』が居ることの方が問題だった。 「や、やあセオドア…」  遠慮がちに挨拶をしてくるギルバート。そこ遠慮がちにするならセオドア呼びいい加減やめて欲しいんだけど。 「…まあ良いけど、ここに居るメンツ濃いから話によっちゃギルバート影薄れるかもね」 「いや…そこはあんまり喋らなそうなネビロスがいるから大丈夫じゃないか?」 「ネビロスは確かに物静かだけど…」  言い掛けたテディに…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c1%a5%c1%a5... - 2022年11月23日更新

ロード・マーシュ

nal data 親御さん:燐花 名前:ロード・マーシュ(Lord Marsh) 誕生日:8/24 血液型:A 所属班:総務班人事部 性別:男 好き:チーズ、酒 嫌い:特になし 性格:社交的、人好き、好きなものにしつこい 特技:通訳 髪色:黒 瞳色:黒 身長:177 年齢:28 趣味:晩酌 一人称:私 前職:貿易会社社員 加入理由:ヘッドハンティング目的に企業から派遣された。 キャラから一言: 「うふふ。結社には随分可愛らしいお子さんが多いんですねぇ。私子供が好きなんです」 NG:特にないです。が、ヴォ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ed%a1%bc%a5... - 2022年01月13日更新

Do not enter/燐花

っと逃げたのに。逃げられた筈なのに。  ロードは自分の腰をがっしりと掴んでいる男に青い顔をした。  この格好は知っている。何度も何度も、嫌で嫌で泣いて辞める様懇願し、そして誰も助けてくれなかった思い出。男の顔は見えないが、その男が何の目的で自分の腰を掴んでいるのかは嫌と言う程知っている。 「やめ、やめて…!嫌だぁっ!!」  ロードは自分の口から発せられた声があまりにも女性の様に甘い事にハッとする。あの頃より体も成長してそろそろ変声期を迎えそうなのに、そんな成長した自分から逆にこんな声が出るだなんて。  し…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Do%20not%20ente... - 2022年10月26日更新

カタストロフの夜を超え/燐花

ンもアペルピシアも頷いた。あの後人事部のロードも加わり、ヨダカを頭数としてもたった四人で動いていた特別捜査班。もしかしてと思っていたが、事件──つまり人の悪意の巻き込まれたと言うショッキングな事実を突き付けられ三人は言葉を失う。しかし、パンパンッ!と音を立てて手を叩いたアキヒロは、少し無理矢理にだが笑顔を見せていた。 「それでも、見つかったんですよ。ヴォイドさんもミサキさんも、無事見付かってくれたんです。ならせめて、明るい顔しましょう?」  ね?と首を傾げる様にそう言うアキヒロ。アペルピシアは瞳の奥に灯っ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ab%a5%bf%a5... - 2022年10月03日更新

唇が紡ぐ物語/燐花

れが如何に大事か分かるだろう。 *昔のロードと彼女の場合  不意に目が覚める。まだ夜だ。部屋の中は闇と静寂に包まれ、ベッド以外何も見えない。  しかしそれが幸福でもある。辛うじて視界に捉えられたベッドと、そこで眠る彼女の顔を見てロードはそんな事を思った。 「まだ…三時ですか…」  日の出までには時間がある。何故起きてしまったのかは分からないが、もう一度眠るか。  ロードは布団を被るともぞりと体を動かした。  ふにっ、と柔らかい何かを背中に感じる。 「ん…?」  するりと腕を回され、寝ている彼女に抱き付か…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bf%b0%a4%ac%cb... - 2022年06月03日更新

拝啓──、/燐花

丈夫ですの?」  サリアヌにそう聞かれたロードはにこりと微笑むと、いつもの調子で返事をした。 「ええ。確かに色々大変でしたがダメにしたのはスーツだけですからね。体はどこも…大して怪我もしませんでしたし至って元気ですよ。日課の筋トレも再開しましたし」 「いえ、そうではなくて…」 「ああ、精神面の方ですか?そりゃあ確かに強面の刑事さんと日夜対面して根掘り葉掘り聞かれると言うのはなかなかクるものがありますけどねぇ。滅多に出来ない貴重な体験と思えば、これはこれで面白いかな?と」 「いいえ…貴方じゃなくて、&rub…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c7%d2%b7%bc%a8... - 2022年05月31日更新

それはのろいのぱじゃまです/べにざくろ

話の沈黙を破ったのは新たな登場人物であるロード・マーシュだった。休憩所の入口から声をかけてきた彼を何となく見つめたリアムとテオフィルスだったが、ある事に気付いて徐々に顔色を青くしていく。  黒い髪、黒い瞳。  ロードの持つその色は決して珍しい色ではないが夢の中の黒い男と一緒だと思った瞬間、夢の中のハッキリしないでいた黒い男の顔にロードがピタリと嵌ってしまったのだ。  リアムもテオフィルスもロードという人間を深く知っている訳では無い。  しかし、何故か妙に夢の「黒い男」に当て嵌めるとしっくりと来てしまう。不…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ec%a4... - 2022年04月07日更新

Fish where the fish are./燐花

けていた様に見えた男性──もとい人事部のロード・マーシュは居た堪れなさそうにゴーグルとキャップを外した。 *魚心あれば…?  バシャン、バシャン!と音を立て、しかしそこまで派手に飛沫を撒き散らさず綺麗なクロールを繰り広げる女性。彼女は良い頃合いでフーッ、と呼吸を整えながら&ruby(・・・){片足で}立ち上がると、再度力を抜き今度は緩く背泳ぎを始めた。  そんな彼女を目にした人間は大体二度程ギョッとした顔になる。  一度目は彼女のスタイル。プールに浮かぶダイナマイトバディなんて目にしたらギョッとしない方…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Fish%20where%20... - 2022年04月06日更新

ドア・イン・ザ・フェイス/べに&燐花

「こんにちは、ミアさん」 「こんにちは、ロードさん。どうされたんですか?」  スーツの男は人事部のロード・マーシュだった。  医療班を訪れるということは怪我でもしてしまったのかとミアは上から下までロードを眺めるが、特に外傷は見当たらなかった。となれば何か病気だろうか。それとも時期的に考えて&ruby(フリョーコルトナオヴナエミ){花粉症}なのだろうか。  そんなミアの心配の目線を受けたロードの目は何かを探すように医療班の部屋を見回していた。残念ながら彼の探す物か人はいなかったようで、些かガッカリした様子で…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c9%a5%a2%a1... - 2022年03月23日更新

おぼろ月、藍に溶ける/燐花

 ロードは気が付いたら幅の狭い階段の真ん中に座っていた。まるで向かいから昇ろうと来る人間の邪魔をする様な場所に腰掛けている。足を広げた少々ガラの悪い座り方。この時点でここは夢の中だとロードは気が付いた。  普段自分が公共の場で決して座らない様な座り方。横にズレようと思うも動かない体。抜け落ちた「ここに座るに至るまでの記憶」。今自分のいるここが夢の世界だと自覚する事が多いなとロードは思う。何だか愛の日にもそんな夢を見た気がする。夢の中で夢だと自覚するいわゆる明晰夢を見る時はあまり脳は休めていないらしい。そん…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%a4%dc%a4... - 2022年03月10日更新

薔薇は咲く、何度でも/燐花

む様に持ち水圧を上げながら花壇に水をやるロード。彼はネビロスからの申し出を黙って聞いていたが、その内納得した様にふぅと溜息を吐くといつもより目を細めて彼の顔を見た。 「そうですか…寂しくなりますねぇ」 「……嘘くさいですね、色々邪魔しそうな人間が減って喜んでそうに見えます…」 「酷いですねぇ、そんな事思ってませんよ。しかし、そうですか…やっと腹を決めましたか」  しみじみ言うロードに少しピクリと眉を動かしたままネビロスは固まった。 「…私はそこまで言っていませんが?」 「おや?てっきり&ruby(・・・・…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%e9%ac%e9%af%a4... - 2022年02月22日更新

愛の日にプレゼントを/べにざくろ

」 「 シキのこと? 」 「 シキ……ロードの所の奴か! 」  名前を聞いた瞬間、酒を飲み交わした時にロードの口に上る弟分とはコイツのことだったのかとテオフィルスは合点がいった。話に聞いているだけでも、なかなか変わった奴だと思っていたので相手がそのシキだと思えば謎の格好をしていても違和感がない。 「 兄貴の知り合いか? 」 「 少し酒を飲んでる程度の顔見知りだけどな、お前の話は良く聞いてる 」 「 兄貴が俺のことを…… 」 「 ねー! ちょっと、二人で盛り上がらないでよー!! 」  シキとテオフィルスの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2022年02月14日更新

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