Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でエミール18件見つかりました。

それいけ!出稼ぎ料理人/燐花

えば当たり前なのかもしれない。  同じくエミールもヤサカの兄貴然とした空気感に安心しているのか(はたまた同じ空気を感じてか)いつも以上に朗らか且つ楽しそうに彼を交えて仕事をしており調理場の空気は明るい。  ただ一人。ヤサカと[[苦い思い出>男と女のラプソディー/燐花]]とを重ねて見ているヒギリを除いて。 「よ!ヒギリちゃん!!」 「……はい…」 「んー?どうしたー?元気無いー?」 「いいえ…」 「俺がヒギリちゃんの元気引き出せる様に頑張っちゃおっか?」 「だ、大丈夫なので!お気遣い無く!!」  ヤサ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ec%a4... - 2024年03月19日更新

赤い女・2/燐花

来ていた。シキの連れて来たとある人物──エミールは苦笑いを浮かべながら革ジャンに作務衣姿でヘルメット片手に佇む。  シキに『バイクに乗せて欲しい』と言われツーリングかと思って準備をしていたエミール。言われるがまま運転すれば場所はミクリカで、ここで急に「幽霊退治に適任」と言われ意味が分からず尋ねればやっとシキは「やたらと興奮するビデオ」の話と霊感商法の話をしだしたのでエミールは最早笑うしかなかった。そう言う事は先に言えと心の中で悪態つく。シキは悪い子では無いのだが、言葉足らずでたまにいけない。 「しかし『霊…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%d6%a4%a4%bd... - 2024年01月22日更新

友情は「臭い」から始まった/燐花

居られるのだから羨ましい限りだ。 「あ!エミールさん!おはよう!」  もう一人ヒギリにとって羨ましい人間がいる。それは同じくらいの年頃のエミール・シュニーブリーだ。彼はヒギリにとっては馴染みがなくよく分からないものだが「僧侶」と言うものだそうで、朝に修行があると言う事でこの時間に起きるのも苦では無い様だ。 「あ…お、おはおはおはおは…」 「へ?」 「お、お、おはよう…ございますっ…」  しかし、残念ながら嫌われているのか避けられているのか、彼はなかなかまともに挨拶を返してくれないので詳しい事はヒギリは知ら…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%a7%be%f0%a4... - 2023年05月20日更新

Dusty Honey/べに

を止めて一点を見つめているノエに気付いたエミールが声をかける。 「ヒギリさんの元気が無いように私には見えるのですが、エミールさんにはどう見えますか」  周囲を憚り声のトーンを落としてエミールにノエは逆に問い掛けた。  問われたエミールは嫌な顔ひとつせず、澄んだ空の色の目をヒギリへと向ける。  今日もヒギリは愛らしい姿で食堂に来た人達を迎え入れ、そして颯爽と捌いているように見えた。一見するといつも通りの日常のヒギリだ。ヒギリが人々に振りまく笑顔に、今日もエミールの胸がキュンっとしたのは言うまでもない。  し…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Dusty%20Honey%a... - 2023年03月21日更新

Bon anniversaire !/べに

。 「もっとこう……ああ、例えばあそこのエミール氏に聞いてみるとかどうですか?」 「エミールさん?」  言われて厨房の方を覗くけど昼食時の厨房はとっても忙しそうで、声をかけられる雰囲気じゃなかった。確かにエミールさんはネビロスさんみたいに物静かでネビロスさんみたいに優しい人だから、一番ネビロスさんの欲しそうなものを教えてくれるかもしれない。お話聞ける時があったら聞きたいな。 「まぁ、この3日で適当に用意できるものではミアはそもそも満足できないでしょう? 後で渡すという事にしてゆっくり考えたらどうですか?」…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Bon%20anniversa... - 2023年01月20日更新

チチトーーク!どころの騒ぎじゃ無い

掛けだけど「ギル王子」で君が次絡むのそのエミール君の予定なんだけど!? ギル「そ、そんなの君が上げなきゃ正史にならないんだからそんな展開僕が知る筈無いだろう!?僕に責任転嫁しないでくれないか!?」 ロード「で、結局そのエミール・シュニーブリーさんがいらっしゃらなくて何故か先にヤサカが居るわけですね…」 ヤサカ「ヒッヒッヒ。なーんかアレだねぇ。俺と因縁深そうなメンツ多いなーここは。ロードは言わずもがな俺が[[命救ってやった>やにわに去りて/燐花]]ろ?後あの子の見守りの件も…」 ロード「余計な事を…」…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c1%a5%c1%a5... - 2022年11月23日更新

ふたたびのけだま/燐花

ふわふわの毛玉ことペペローネを撫でていたエミールはその単語に目をくりっと動かす。 「犬にも…保育園なんてあるんですか?」 「実際に人間の保育園みたくしっかり通わせて…とかじゃ無いがね。どっちかって言うとしつけ教室みたいなもんだ。まあ、犬の社会性を養う為の居場所みたいなものかな?」 「犬の社会性と言うと?」 「ああ、犬を散歩させてるとたまに他の犬にやたら警戒心向ける子に会うだろ?犬相手するのが苦手な犬ってのはいるんだよ」 「え!?犬が苦手!?自分も犬なのにですか!?」  エミールはじっとペペローネを見つめる…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%d5%a4%bf%a4... - 2022年05月28日更新

プリマヴェーラ・フェリチタ/燐花

ルちゃん、何だか随分嬉しそうですね」  エミールに声を掛けられウルリッカは少しにやけた顔のまま彼の方を向く。そして彼の手に持つ物を見て、にやけ顔をもっとにんまりさせた。エミールもその視線と表情に気付いてにこりと笑う。そしてウルリッカの前に手に持っていたそれ──トルタチョコラータの乗ったお皿を置いた。 「エミール…これ…」 「…おっと。仕上げを忘れていました」  わざとらしくそう言うと、後ろ手に隠していた缶を取り出しトルタチョコラータの上で振るう。中に入っていたシュガーパウダーが雪の様に降り積もった。 「わ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%d7%a5%ea%a5... - 2022年05月12日更新

毛玉花月/燐花

ents *わんだふる・らぶりぃ  今、エミールの心は&ruby(さざなみ){漣}の如く穏やかである。ある一つの事を懸命に考えている以外、さしたる雑念もない。頭の中では答えが出ている。後は体を動かすだけ。  無の表情のままじっと一点を見つめていたが、意を決した様に息を飲むと袴をくるくると折り込み、そしてしゃがみ込む。そして手に袋を被せると一度大きく深呼吸、そのまま勢いに任せてガッと手を伸ばした。 「ぬぅっ……!!?」  温かい。それはそうだ、先程までこの生き物の一部だったのだから。本当ならこのまま自然に還…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cc%d3%b6%cc%b2... - 2022年02月12日更新

之は蝶の羽ばたきとなるか?/べにざくろ

ontents *タイガとバーティゴとエミール  困っている人がいたら助けましょう。  小学校で習った言葉がタイガの頭を駆け抜けていた。  あの時は素直に子供らしく「はーい!」とお返事をした。  今、先生に問いたい。  困っている人が、とても怖い人の場合も助けた方がいいですか?と。  * * * 「あの、大丈夫ですか?」  過去に思いを馳せていても名案は浮かばず、タイガは結局&ruby(・・・){怖い人}に声をかけていた。  怖い人の名前はエレオノーラ・ブリノヴァ――通称、バーティゴだ。  &rub…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c7%b7%a4%cf%c4... - 2022年02月07日更新

Smaklig maltid!2/べにざくろ

らしきニコリネは気付いていないだろうが、エミール・シュニーブリーが「モナルダさん」と言った瞬間、表情が微かに翳り、遠い目になっていたことを見逃していなかったからだ。  エミールが遠い目をしている。  そして、時刻はただ今三時半。  いつもなら三時前にエミールはこの顔になることをネリネは学習していた。  何故ならエミールは惚れっぽい性格で日課のようにヒギリ・モナルダに惚れているからだ。今日の分のヒギリ・モナルダへの「恋は破れた」のだろう。毎日毎日、飽きないことだ。  それにしても女性を前にすると心拍数の上昇…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Smaklig%20malti... - 2022年01月30日更新

月下美人に例える程格好良くは無い/燐花

笑顔、癒されるなぁと思いつつその奥に居るエミールが気になった。そう言えば、昨日会った謎のフルフェイスの彼。彼の下半身はエミールと同じ様な着衣だったと思う。あの東國由来の様な格好、カンテ国にはありふれたものなのだろうか。それとも、やっぱり珍しいのだろうか。 「ねぇエミール」  ニコリネは言葉を発せられた事で目の前に並ぶ&ruby(・・){彼女}が誰だか気が付いた。医療班のヴォイド・ホロウ。直視できない様な凶悪なプロポーションの持ち主である。同時に、あのリーシェールさんにビタァン!!を施す思い切りは良いが凶悪…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%ee%b2%bc%c8... - 2022年01月28日更新

男と女のラプソディー/燐花

よ。  午後三時。昼食のラッシュが終わりエミールはやっと一息着こうと厨房で作った賄いを手に席を探していた。ふと同僚のヒギリが先に席に着き備え付けのテレビに釘付けになっているのが見え、ちょうど良いので彼女と同席しようと近付く。 「ヒギリさん、お疲れ様です」 「あ。エミールさん、お疲れ様」 「いやー…なかなか食券持った方が同じ時間に押し寄せてしまって大変でしたね」 「そうだねー…疲れちゃったなー…」  女性に弱く同僚のヒギリに対してでさえ朝は上がってしまうエミールだが、昼過ぎくらいには慣れて来ていてこの通り、…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c3%cb%a4%c8%bd... - 2022年01月19日更新

君の悩みを聞かせて/燐花

ッカに声を掛ける。  容疑者三、給食部のエミール・シュニーブリー。 「こんにちはウルちゃん、そろそろお昼じゃ無いですか?魚も肉も昨日入りたての新鮮な物を使ってるので今日はいつにも増してご飯が美味しいと思いますよ」  どうでも良いが、ギャリーと言いエミールと言い、彼女が喜ぶものを心得ているのか食の話しかせず何とも色気の無い事だ。そう言えばエミールは早起きと早朝ランニングが生活サイクルになっているウルリッカにとって毎朝顔を合わせる人間だ。ならば彼女が憎からず思って居ても不思議では無い。 「うん…」 「ウルちゃ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%af%a4%ce%c7... - 2021年12月30日更新

生まれ落ちた喜びを知る/燐花

が、今日はすぐ座らされてしまったし現れたエミールに食券を持って行かれてしまった。 「お、おいエミール」 「テオさん、今日は座ってお待ち下さい」  エミールも心なしか嬉しそうにそう言って厨房に戻って行く。一体何が起きているんだ?と状況把握に勤しんでいると、しばらくしてエミールが食券で頼んでおいた赤スープとパンを、ヒギリが小さなケーキを手に机までやって来た。 「テオさん!どうぞ!この日の為に作ったタルトだよ!」 「爽やかなレモンチーズタルトです。タイガさんのアドバイス通り甘さ控えめにしてますからね」 「えへへ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%de%a4... - 2021年12月12日更新

エミール・シュニーブリー

nal data 親御さん:燐花 名前:エミール・シュニーブリー(Emil Schneebly) 誕生日:2/10 血液型:B 所属班:総務班給食部 性別:男 好き:山菜、茸、バイク 嫌い:暴力 性格:堅苦しく穏やか。クソ真面目で惚れっぽい 特技:胃が強い(基本何食べても腹を壊さない) 髪色:黒に近い焦茶 瞳色:空色 身長:176cm 年齢:23歳 趣味:料理、剣の稽古 一人称:私、拙僧、俺 前職:実家の寺の典座見習い 加入理由:過激派に入った弟との対立 キャラから一言: 「私は料理だけは人並みに出来る」…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%a8%a5%df%a1... - 2021年09月20日更新

罪深き犬達の話/べにざくろ

かべながら首を横に振った。 「好きなのはエミールだから短い方が好き」  質問をしてきたのはシキなのに、ウルリッカの答えにシキは驚いたような顔をしていた。  何でそんな顔してるんだろう、と思いつつのんびり二口程ご飯を口に運んでからウルリッカは更に口を開く。 「でもエミールはね『宗教上の理由』により私は好きになっちゃダメなんだって、お兄ちゃんが言ってたから諦めた」  カンテ国は移民が多く考え方が多岐に渡る為か宗教というものに縁の薄い者が多いお国柄だ。そんな中でカヌル山の山神を信仰するウルリッカと寺の典座見習い…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ba%e1%bf%bc%a4... - 2021年12月04日更新

日々の生活にときめきを/燐花

五時。アラームが鳴る前に目を覚ます。  エミールはゆっくり上半身を起こすと眠たそうに目を擦った。ベッドの傍に掛けてある厚手のガウンを手に取るとそれを羽織り、顔を洗って歯を磨くと爽やかな顔で部屋を出て行く。そして大きめの箒で寮の周辺をひとしきり掃いて回る。  エミールの朝は掃除から始まるのだ。 「ふふ…気持ちの良い朝ですね…」  掃除とは雑念を追い払うと言う事。エミールは雑念と煩悩塗れの頭を綺麗にするビジョンを浮かべながらしきりに箒を動かした。彼が毎日こうして掃除をするからかあまりゴミは落ちておらず、清掃部…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c6%fc%a1%b9%a4... - 2021年09月25日更新

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