Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でギル37件見つかりました。

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その羊、貴族につき/べに

」  そう言って悲しげに青眼を伏せるのはギルバート・ホレス・ベネットである。そんなギルバートの姿にメリーは口をぱくぱくとさせて青い顔になり挙動不審極まりない顔をしているのだが、ギルバートは目線を逸らしているのでメリーのその表情に全く気付いていない。 「そっ、そうですわね。まさかマルフィ結社にサリアヌ嬢だけでなくベネット卿までいらっしゃるとは、わたくし、全然全く微塵も存じ上げませんでしたわ!」  急に虚勢を張り出したようなメリーの言葉にタイガが思わずロードを見ると、ロードは苦笑めいた顔で「嘘です」と小さく首…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ce%cd... - 2023年12月25日更新

あの頃僕らは尖ってた/燐花

部が騒がしい  まだまだ暑い日が続く中、ギルバートは休憩所でホットミルクティーを飲んでいた。暑い中で熱いもの、だがこれは日々のローテーションなのでアイスではいけないそんなこだわりがあった。  その日、結社内は少しだけ騒がしかった。何故ならカンテ国では珍しいカンフースーツを綺麗に身に纏った男が社内人事課のサリアヌと歩き回っていたからだ。慣れない文化圏の服装の小綺麗な男に色めき立つ者も居れば、男はそっちのけでサリアヌの美しさに今日も見惚れる者は居るし、この男がサリアヌに付く悪い虫か見定めようとする者も居る。 …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%ce%ba... - 2021年08月11日更新

愛逢月までもう少し/燐花

あの…」  こそりと耳打ちする様に囁く。ギルバートが作業をしながら体を少しアルヴィの方に傾けると、アルヴィは言いにくそうに呟いた。 「何か…ファンさん変じゃない?」 「変?いつも通りじゃないか?」 「いやぁ…何かこう、何か変な気がするんです…違和感レベルですけど…」 「違和感ねぇ…?少なくとも僕にはいつものチャランポランに見えるが?」 「うーん…そうかなぁ…?」  心配そうに見つめるアルヴィに気付き、ギャリーは何を言うでも無くただにこりと微笑む。  確かに元気そうには見える。いつも通りに元気そうならば一体…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%b0%a9%b7... - 2023年06月12日更新

hross/燐花

二日制ではあるが、やっとここに来れたかとギルバートは安堵の溜息を漏らした。ここに来るからにはどうしても一泊以上はして様子を見たかったからだ。 「ギルバートちゃん、よく来たねぇ」 「ヘルカさん。すみません、しばらく任せきりにしてしまって…」 「良いの良いの。それより、早く会いに行ってあげて?」  恰幅の良い女性、ヘルカに促されギルバートは足を進める。遠目に姿が見えたところで大きな声で&ruby(・){彼}の名前を呼んだ。 「タックタック!」  その呼び掛けに応える様にピクピクと激しく動かした耳をギルバートに…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/hross%a1%bf%ce%... - 2023年02月12日更新

其れは5月の事だった/べにざくろ

く、どうなっているんだ!?」  不機嫌なギルバートの声が経理部の部屋に響き渡った。  しかし、それを咎めようとする者は少なくとも部屋にはいない。部屋の中で仕事をする全員が同じ気持ちだったからだ。  事の発端は5月下旬、機械人形の暴走の鎮圧に行った第四小隊のヘラがボウガンの矢を刺されるという事件が発生した。犯人が暴走した機械人形なのか、ヘラを機械汚染された機械人形と勘違いした人間なのか、はたまた機械人形自体に悪意を持つ人間の仕業か。犯人は未だに分からないままだ。  刺さった箇所は左肩であり行動に支障はなかっ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c2%b6%a4%ec%a4... - 2022年12月31日更新

チチトーーク!どころの騒ぎじゃ無い

セオドア…」  遠慮がちに挨拶をしてくるギルバート。そこ遠慮がちにするならセオドア呼びいい加減やめて欲しいんだけど。 「…まあ良いけど、ここに居るメンツ濃いから話によっちゃギルバート影薄れるかもね」 「いや…そこはあんまり喋らなそうなネビロスがいるから大丈夫じゃないか?」 「ネビロスは確かに物静かだけど…」  言い掛けたテディに影が掛かる。ぬっと音を立てて現れたのはシキだった。 「あ、もっと物静かなシキがいたー」 「何?何の話?」 「ん?このメンツで語るって変な風になりそうだなーって」 「ああ…テーマによ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c1%a5%c1%a5... - 2022年11月23日更新

恋人達の夜は甘く/燐花

欠伸を噛み殺す回数がやけに多いギャリーにギルバートが声を掛ける。ギャリーは眠そうに細めた目をギルバートの方に向けた。 「何だか今日は随分欠伸が多いな…」 「あー…あんま寝てないしねー…」 「え?徹夜でもしたのか?」 「うん、まあ。ちょっとハッスルし過ぎた」 「………筋トレでもしたのか…?」  そしてそんな二人の会話を、意味の分かっていないギルバートに代わって頬を赤らめたり青ざめたり忙しいアルヴィがハラハラしながら見守っていたらしい。 …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%f8%bf%cd%c3... - 2022年05月17日更新

赤い悪夢と白い月/涼風慈雨

い出した。その時、人の多いところに珍しくギルバートがいた事も。 『本当に……月が綺麗だな』  なるほど、そうか。そうだな。淡くて冷たい月光は確かに煤けた自分を浄化してくれるような気がする。 「本当に、月が綺麗だ」 ----…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%d6%a4%a4%b0... - 2021年01月31日更新

幼馴染に御用心!/燐花

ろりそろりと滑らせていく。 「おい」  ギルバートが暗澹を称えた闇深い目でギャリーを見つめてくるが、ギャリーは特に気にせずそれよりも目の前の刃先へと意識を研ぎ澄ました。  線に合わせてゆっくりと刃を当てる。そして、決して紙が引っ張られないくらいある程度勢いを付けて、しかし勢い余ってなんて事が無い様に、まるでこれは大手術だと言わんばかりにカッターを動かした。 「おい…!」 「………はい」  本音を言えば無視したいところだが、そうするとただただギルバートは煩くなるだけなので一応念の為返事をしておく。 「ま、ま…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%c4%c6%eb%c0... - 2021年11月27日更新

嵐の余波/燐花

。おい」  至極呆れた顔で自分を見てくるギルバートなんてお呼びではないんだ。百歩譲ってみよう、薄目で見ればちょっと胸の無い女の子に見えやしないだろうか駄目だ脳内で余計なフィルターが掛かって化粧をしたゴリラにしか見えなくなった。 「おい。確実に失礼な事を考えている顔で人を見るな」 「人の顔見て『失礼な事考えてる顔』とか言うお前こそ失礼じゃない?」 「何…?どう見てもそれは失礼な事を考えている顔だろう?それが真面目な顔な訳あるか。どうせ碌でもない事を考えていたんだろう?」 「しゃらうるせぇな、『化粧したゴリラ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%f2%a4%ce%cd... - 2021年06月10日更新

愛は哀とて藍の如し:外伝/涼風慈雨

潰されそうだった。 **アンとヒルダとギルバート 「よ、アン」  車両整備がひと段落したところで、機械人形の倉庫にいるアンのところへアタシは顔を出した。声をかけても反応がないので、もう一度声をかけるとアンはのっそり顔を上げた。 「アタシこれから休憩なんだ。一緒に行かね?」 「……いい。仕事の続きやッから」  それだけ答えてまた作業に戻るアン。いつもの猫背が更に曲がっているし、さっきから溜息ばかり吐いて実際の仕事は遅々として進んでいない。貧乏ゆすりも止まらない。仕方ないな、後ろから寄っかかっちゃうぞ。 「…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%cf%b0... - 2021年09月17日更新

時には優雅な休日を/べにざくろ

て下さいね 」  経理部同僚のギャリーとギルバート・ホレス・ベネットはアルヴィに『 ジャスパーとジンクス 』という猫と鼠のドタバタ劇短編アニメを彷彿とさせる関係だ。なお、ちょっとドジな猫のジャスパーがギルバートで悪戯好きの鼠のジンクスがギャリーである。もっとも身長的には逆なのだが立場的に見るならそうとしか言いようがない。  アルヴィがギルバートの名前を出すとギャリーは女性的な整った顔を歪めた。その感じからすると朝もギャリーが寝坊でもしてギルバートに怒られた後なのだろう。( アルヴィは知らない事だが、それは…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%fe%a4%cb%a4... - 2021年09月11日更新

その花は恋の炎に抱かれて/べにざくろ

べる彼をダリアは一方的に知っていた。  ギルバート・ホレス・ベネット。  「 馬の一族 」と&ruby(やゆ){揶揄}られることもあるが、立派な貴族の男性である。どんな事情かは知らないが今はマルフィ結社の経理部で働いており、貴族らしい上品な所作や姿に惹かれる女子も多い。それと多分、貴族と言うだけで好きだという女も一定数いる。( ジニア調べ ) 「 い、いえ、私こそもっと分かりやすく注意書きをしておくべきでした 」  そう言いながらギルバートを改めて良く見ると、彼は手にメロンでも入っていそうな大きさのものを…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ce%b2... - 2021年08月15日更新

ギルバート・ホレス・ベネット

nal data 親御さん:燐花 名前:ギルバート・ホレス・ベネット(Gilbert Horace Bennett) 誕生日:6/22 血液型:採血は嫌いだ 所属班:経理部 性別:男 好き:根性のある女性 嫌い:前線駆除班、[[テディ>セオドア・トンプソン]] 性格:高飛車、高プライド、人を見下しがちだが豆腐メンタル 特技:言われてみるとこれと言って無いかもしれない 髪色:金髪 瞳色:青 身長:173cm 年齢:22歳 趣味:乗馬、狩猟 一人称:私、僕 前職:貴族は貴族だ 加入理由:平民を守るのも貴…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ae%a5%eb%a5... - 2021年07月31日更新

バイオレットノスタルジー/燐花

と言っている様な物だった。 「……って、ギルバート!?」 「アン!?やっと見付けた…そ、その隣にぴったり寄り添っている彼は…?」  アンを探していたらしいギルバートはすぐ横にいる男を不躾にも指差した。その指が僅かに震えており、アンはギルバートがまた余計な勘違いを起こしていると察する。男もそれに気付いており、ヒヒヒッと楽しそうに笑うとわざとアンの肩を抱いた。 「え!?いやその、僕はアンの邪魔をしたいわけではないがその…」  涙目の様なギルバートの情け無い顔にアンは頭が痛くなった。 「…ったく、テメェいい加減…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%d0%a5%a4%a5... - 2021年04月07日更新

コレは経費に入りますか/べにざくろ

y(マス){機械}班の領収書のことは必ずギルバートに聞く主義のアルヴィは早速、部屋でも目立つ貴族的な格好をする長い金髪の青年を探すが何故か部屋の中に見当たらない。おかしい。今日は出勤していて確かに朝も挨拶をした気がしたのだけれども、あれは幻覚だったのだろうか。 「 ベネットさんならファンさん捜索に行きましたよ。結構叫んでらしたけど気付かなかったんですか? 」  ギルバートが見付からないでいたアルヴィに経理部の仲間が声をかける。集中すると周りの音を遮断してしまうタイプであるアルヴィはそんな日常の光景が今日も…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%b3%a5%ec%a4... - 2021年06月13日更新

頑張れ、ギル王子/燐花

#contents *ギルバートとユウヤミ 「おや…?」 「ん?どうした?ユウヤミ…」  経理部に領収書を届けに来たユウヤミは、ギルバートを後ろから覗き込むと途端に意味深な声を上げた。ギルバートは不思議そうに首を傾げ、何がどうしたんだ?と訝しげな顔を浮かべる。  特にユウヤミが何も言わないなら放置しておこう。そう思ったのだが、ユウヤミの視線はずっとギルバートの髪の毛に注がれており、するとその内「ああ、うん」と呟いた。 「な、何だ…?僕の髪に何か付いているか?」 「いや、付いていると言うより寧ろ…いや、辞め…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b4%e8%c4%a5%a4... - 2021年06月01日更新

そんな生活を夢見てさ/燐花

ーを不安気に横目でチラチラ見るアルヴィ。ギルバートもギャリーの呆けっぷりに気付き、溜め息を吐くと若干イラついた顔で彼に目をやった。  そう言えば、自分が来たのは年越し前後だがそれまでこの二人の仲ってどうだったのだろう?アルヴィはかつて彼が来てからギルバートが少し苛立つ回数が減ったと巷で聞いていた。確かに見ている感じ、生真面目過ぎるギルバートと要領は良いがそれ故にサボる事に情熱を注ぐギャリーの相性はお世辞にも良いとは言えない気がした。ただ、今その話を下手にするだけ藪蛇になるか。 「何をそんなに呆けてる?」 …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%f3%a4... - 2021年04月27日更新

ユキヤナギのような貴方/べにざくろ

 そんな声と共に現れたのは鬼気迫る表情のギルバート・ホレス・ベネットだった。いつもThe・貴族という格好をした綺麗なお兄さんだが、今日はその表情が全てを台無しにしている。 「 え、えっとー…… 」  言っていいのか、駄目なのか。ミアには判断が出来なくて助けを求めてヴォイドを振り返る。そのヴォイドは既に桃包を食べている真っ最中で、それを見逃すギルバートでは無かった。 「 その奇妙な菓子……奴はいたな? 」 「 は、はい! ついさっきまでいました!! 」  元々嘘をつくのが苦手なミアはギルバートの迫力にもはや…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%e6%a5%ad%a5... - 2021年04月26日更新

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