Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でテオ55件見つかりました。

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混沌青春狂騒曲/燐花

だと浮き足立つ同室のクラスメイトを尻目にテオフィルスは清潔感はあるが質素な所為で独房にすら見える壁に遠い目を向けた。  電子機器が使えるのだけが唯一の救いだ。そう思って画面に目を向ければ数ある友達の一人からなかなか際どい画像と共に「今バイト終わったよ」と言う一言が送られていた。  こんなところに送られなければ今頃待ち合わせをしてカラオケなりどちらかの家なり繰り出すのに。顔を顰めながらとりあえず「俺は風呂上がり。後一時間もしない内に消灯だよ」と返せば、「消灯ってテオどこにいるの?もしかして病院?」と心配そう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ba%ae%c6%d9%c0... - 2023年08月26日更新

芳しきは友情の香り/燐花

ん。最近元気無くない?」  汚染駆除班のテオフィルス・メドラーがそう言いながらヒギリの手を優しく触る。  …え?何でこの人私の手触ってるの?と思いながら警戒したヒギリが手を引っ込めると優しく微笑むテオフィルスと目が合った。 「やっと目ぇ見た。ここ数日、ヒギリちゃん結構下向いてる事多かったよな」 「え…?下…?私そんなあからさまに向いてたかなぁ…?」 「向いてた向いてた。何?何か嫌な事でもあった?」  そう聞かれてどう答えようかと思っていたその時、後ろでノエとネリネを相手にジュニパーがまたも岸壁街出身者の悪…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cb%a7%a4%b7%a4... - 2023年08月10日更新

It's fine today/べにざくろ

by(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班のテオフィルス・メドラーだった。女なら誰でもいいとばかりの性格の彼はニコリネにも親しげに話しかけてくる稀有な存在だ。 「あ、えっと……そう、ですね……」 「まぁ、ミサキちゃんのことだからそのうち帰ってくるか。ニコリネちゃんも戻ろうぜ」 「は、はい……ごめんなさい」 「ニコリネちゃんが謝ること無くね?」 「ご、ごめんなさい……」  癖のように謝ってしまうニコリネの様子にテオフィルスが噴き出すように笑い「悪い、悪い」と頭をポンポンと軽く撫でるように触られる。  ゴミのよう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/It%27s%20fine%2... - 2021年10月17日更新

私の周りのsmooth talker/べに

も早く、ニコリネの肩を叩いた張本人であるテオフィルス・メドラーが部屋に響く声で言った。ロジックの海から強制的に引き揚げられて苛立っていた者もいただろうが、殺意に満ちた目をテオフィルスに向けるだけで表立って文句を言う訳ではないのでテオフィルスはそれを無視することにする。野郎の文句なんて彼にとっては雑音だ。相手が女の子ならば別だけど。 「あ、丁度昼飯の時間っすね! 時報みたいで丁度良かったっす!」  そこへテオフィルスへの援護射撃のように声を上げたのはトニィ・イコナだった。明るく発せられたトニィの声に他の者も…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%e4%a4%ce%bc... - 2023年02月17日更新

あいをかなでて/燐花

う人間が多くいる。ヒギリと親しい間柄ではテオフィルスやヴォイド等がそうだ。だからと言って差別はしない、そうヒギリも思っていた。だが、テオフィルスは形はどうあれ外の世界に触れる事もあった様である程度予備知識もあったがそれが全く無かったらしいヴォイドとは、知り合ってまだ日が浅い頃彼女の服や髪にこびり付いた下層の異臭に顔を顰めた事もあった。  鼻が曲がりそうなその臭いであっても、慣れているのか平気で過ごしていたヴォイド。彼女がふらっと食堂に現れた時、やむを得ず「窓際の風通しの良い席に行くかテラスの方に行ってくれ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2023年02月06日更新

Do not enter/燐花

すわね……」 「ナンネルと言えば!息子のテオ君も良い男に育ったのよね!!」 「……あんた、年下好きだったの?ちょっと引くわ」  * * *  テオフィルスは娼館を遠目に見た。ここはかつて母が所属していた所でもある。ナンネルは子供を妊娠した事で一時仕事が出来なくなり、ポリーンから「子供が産まれたらすぐに出て行く事」を条件に無償で部屋に置いて貰っていた。  それは、ポリーンなりの優しさだったのかもしれないとナンネルは言っていた。 『あんた、せっかくお貴族様の血が入ってるのに、あの娼館ってマフィア絡みまくっ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Do%20not%20ente... - 2022年10月26日更新

Kiss Me More!!

な顔でそう答えるのが精一杯だった。 *テオフィルス×ヴォイド(by燐花)  その日、&ruby(・・){仕事}を終えたテオフィルスはすぐに電子煙草を口にした。横でそれを見た女は、悪戯を見付けた少女の様に「あーっ」と声を上げた。 「それ、一番女の子に嫌われるわよ?」 「あァ?」 「それよそれ。セックスの後すぐの煙草」  そう言ってテオフィルスの口元にある電子バタコをトントンと指で弾く。テオフィルスは煩わしそうにそれを手で払うと、尚も咥えたまま女の方に顔を向けた。 「ンだよ……良いじゃん別に」 「嫌われるっ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Kiss%20Me%20Mor... - 2022年09月28日更新

テオフィルス・メドラー

data 親御さん:べにざくろ 名前:テオフィルス・メドラー( Theophilus Mädler ) 通称:テオ 誕生日:12月12日 血液型:O型 所属班:汚染駆除班 性別:男 好き:女(年齢問わず、機械人形でもOK) 嫌い:貴族、金持ち 性格:短気で悪知恵が得意。気に入った人には激甘。 特技:タイピング 髪色:サンドベージュ( &color(#D3C6A6){■#D3C6A6} ) 瞳色:サファイアブルー( &color(#0054A6){■#0054A6} ) 身長:177cm 年齢:…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c6%a5%aa%a5... - 2020年10月03日更新

あいよりいでて、/べにざくろ

だと油断していた休憩所のベンチには先客のテオフィルス・メドラーがいたのだ。しかし、彼はニコリネに気付いていないのかボンヤリとした様子で掌を――その掌に乗せていたブローチを、ブローチに嵌った石と同じような色をした目で見つめていた。 「メ、メメメメメドラーさん……?」  ああ、今日も彼を呼ぶのに吃ってしまった。  内心でニコリネが反省しているのになんて気付かないテオフィルスがニコリネを見て、ようやく存在に気付いたらしく目を丸くする。 「あれ、ニコリネちゃんも休憩?」 「そ、そそ、そ、そーなんです!」 「そっか…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2022年09月18日更新

けだまころころ/べにざくろ

と、クロエちゃ……」  寄ってきた男女はテオフィルス・メドラーとヴォイド・ホロウだった。可愛い女子高生コンビがいるなんて場所を女好きの彼が見逃すはずはなく、笑顔で近寄ってきたテオフィルスだったのだが、彼の笑顔はあるものを見てピシリと音をたてて固まる。 「テオ? ど……」 「ヴォイド。だめだ、近付くな」  ヴォイドを手で制するテオフィルスの顔は真剣そのものだった。  予想外の重い空気感にミアは首を傾げ、テロ前まではミクリカに住んでおりテオフィルスとヴォイドが住んでいた岸壁街の諸々を理解しているクロエは彼の固…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%b1%a4%c0%a4... - 2022年03月13日更新

それはのろいのぱじゃまです/べにざくろ

by(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班のテオフィルス・メドラーがいて、彼も自動販売機でリアムと同じ缶コーヒーを買うと近くにドカリと座った。その彼の顔を見たリアムはある事に気付く。 「そういうメドラーも随分疲労が蓄積しているようだが」  二人は時々休憩所で顔を会わせれば会話をする程度には顔見知りだった。お互いにハッカーという共通点があり――会話をするうちにブラックとホワイトという敵対関係にある事に気付いてお互いに深掘りするのは止めた――何となく会話をする仲である。  そんな訳で一応は相手の体調を気遣い合うく…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ec%a4... - 2022年04月07日更新

愛の日にプレゼントを/べにざくろ

ルノース){汚染駆除}班の部屋に不機嫌なテオフィルスの声が上がる。女の子には激甘だが興味のない男には冷たいことで定評のあるテオフィルスに睨まれた哀れな&ruby(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班のメンバーは己の不運を嘆きながら頷くしか他ない。 「 何たってこんな日に在宅なんだか…… 」  まさかミサキがその「 こんな日 」こと「 愛の日 」を避けて在宅勤務を選んでいると思わないテオフィルスは思わず呟く。テオフィルスの周りにいた女といえばイベント事と甘いものが好きな女が多く、まさかそれを嫌う女がいることを彼…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2022年02月14日更新

Let's stay together./べにざくろ

掌の中で煌めく。  それを暫し眺めていたテオフィルスであったが青いサファイアのブローチを大事に上着のポケットの中にしまうと、開けることを躊躇っていた扉に手をかけた。 「自ら赴くとは珍しい事もあるんだなぁ」  中に入ったテオフィルスを迎えたのは可愛い女の子の声ではなく、むさ苦しいオッサンの声を持ち、声に合った外見をした&ruby(マス・サーキュ){機械人形}のジークフリートだった。&ruby(こわもて){強面}のため良く保育部の子供達に泣かれているが中身は気の良い性格を設定されており、話をすることに不快感は…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Let%27s%20stay%... - 2022年01月29日更新

男と女のラプソディー/燐花

ヒギリに熱い視線を送る男がここにも一人。テオフィルスは昼食のトレーを持ったまま呆けるヒギリを遠目に見ていた。彼女が呆けている理由に自分が少なからず関わっていたとしたらどうしようかと思案する。  テオフィルスは先日、完徹で回らない頭のままヒギリと接し、彼女にうっかり手を出そうとした。  タイガと言う友人が自分に居て、その友人が彼女に憧れていると言う事も分かっていたのに手を出そうとした。後から色々調べて知ったが、所謂「寝取り案件」と言うものは法整備されたこの地上でもやはり複雑で難しい問題事らしい。  勿論、岸…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c3%cb%a4%c8%bd... - 2022年01月19日更新

愛の日にフィナーレを/べにざくろ

―起きてるよな?  しかし悪い大人のテオフィルスは起きていて、こんな時間に送るには失礼に値するであろうメッセージを携帯端末から彼女に送る。普通の女子相手ならこんな時間にこんな不躾なメッセージは送らない。相手が起きているという確信があってこそのメッセージだ。 ―――何?  ほんの僅かな時間で予想通りに彼女から酷く淡白なメッセージが返ってくるので思わずテオフィルスは笑ってしまう。味気ないメッセージが返ってくるのも彼の予想通りだった。 ―――部屋、行っていいか?  携帯端末は暫く沈黙していた。文章が…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月08日更新

男だらけの飲み会にて/燐花

セージを受信した音を聞き、画面を確認したテオフィルスは今夜一緒に飲もうと約束していたタイガからの申し出に首を傾げた。珍しい事もあるものだ。タイガが急に誰かを誘いたい等と連絡してくるなんて。  テオフィルスは顎に手を当て色々と頭の中を整理してみる。一応「人事部の人か?」とはメッセージを打っておくが、さて。タイガがもう一人追加したいと言うからには人事部の人間と考えるのが妥当か?彼と仲が良いと言うとあの女の子三人の内誰かだろうか? 「女…」  心許せるタイガと一緒とは言え変わり映えしない飲みの席。そろそろ華やか…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c3%cb%a4%c0%a4... - 2021年12月23日更新

ココアはやっぱり?/べにざくろ

だった。 「何を2人でやってんの?」  テオフィルスが休憩所に入ってきたのだ。第三者の、しかも他人に文句を言うのに何の罪悪感も抱きそうにないテオフィルスという丁度いい存在が現れたことで、この状況に光明が差し出た。 「メ、メメメメメドラーさん!!」 「惜しいな。ニコリネちゃん、メは一個で大丈夫だぜ?」 「ああああのですね! ココアがコンポタに……」  ニコリネとイオ、2人揃ってコーンポタージュの缶を持っている状況とニコリネの言葉でテオフィルスはピンと来た。自身はココアという甘いものは好んで飲まないが、上手く…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%b3%a5%b3%a5... - 2021年12月22日更新

愛は哀とて藍の如し/涼風慈雨

 ミサキが使っているデスクを見て首を捻るテオフィルス・メドラーにトニィ・イコナが軽く言う。近くで話を聞いていたイオ・アスキーの眉間に皺が寄る。実際既に何回か寝坊が元で遅刻したミサキの事なので、テオフィルスも寝坊説を否定できない。 「また夜中まで趣味に勤しんでいたんじゃないでしょうか?」  黒マスクのエフゲーニ・ラシャが書類をめくりながら言う。 「ありそーっすよね。前も『ゲームの下書きしてたら寝るの忘れた』とか言ってましたし」 「寝食忘れるとは言いますけど、物の例えですよねー」  ははは、と笑い合う男三人。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%cf%b0... - 2021年09月10日更新

生まれ落ちた喜びを知る/燐花

ゃん、俺に?」 「それしか無かった」  テオフィルスは不思議な顔でミサキから差し出された物を受け取る。彼女が無遠慮に突き出した手の平の中にはミサキが普段好んで食べるバランス栄養食として名高いクッキー菓子があった。これはおそらく、「くれる」と言う事なのだろうが貰う理由が分からなかった。 「…でもこれ、ミサキちゃんの食う分じゃ──」  顔を上げるも、ミサキはもう遥か彼方自分の居場所に着席し、一人黙々作業を始める。何が何だか分からずテオフィルスは頭に疑問符を浮かべながらも「まあ貰えるものは貰っとこう」と自分も席…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%de%a4... - 2021年12月12日更新

○○をしないと出られない部屋

0秒締めないと出られない部屋(ヴォイドとテオ)  テオフィルスが気付いたら窓も扉も無い真っ白な部屋の床に座っていた。  どこにも光源があるように見えないのに何故か部屋は活動するのに十分な明るさがあってテオフィルスは仕組みが理解出来ずに首を傾げる。 「どこだ、ここ?」  疑問を口に出すが答えるものはいない。  一体、ここはどこなのか。何故、自分はここにいるのか。  あいにくテオフィルスを誘拐したところで身代金を支払ってくれるような家族はいない。それとも、過去にクラッキング行為をして脅迫してきた人間による復讐…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a1%fb%a1%fb%a4... - 2021年12月11日更新

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