Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でユウヤミ52件見つかりました。

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Jalnic Moroaica/燐花

4月30日  うららかな陽射しの温かさにユウヤミは目を細めた。窓の外で鳥が飛ぶのが見える度、脳裏には&ruby(・・){彼女}の顔が過ぎる。お腹も満たされているので余計にそんな事を考えてしまうのであろう。出された昼食は病院食らしく味付けが控えめで少し物足りなかったが、元よりそこまで食に対する貪欲さが無かったユウヤミは然程困らなかった。  ──あ、でもホロウ君は物足りなさそうだな。  ふとそんな事を思う。先程鳥に重ねて見ていた、無事に還って来た彼女の事を。 「&ruby(マキール){主人}、呆けていないで早…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Jalnic%20Moroai... - 2024年01月04日更新

傍観者でありたかった/べに

になってもウルリッカの小隊の小隊長であるユウヤミ・リーシェルは無事に帰るための作戦を提案してくれるだろうからウルリッカは先程まで何も心配はしていなかった。しかし今、死亡フラグというやつを自分で立ててしまった。 ――怖い。どうしよう。  珍しいことに青い顔になるウルリッカ。  折角の美味しいツナマヨおにぎり。  最後の一口は、味がしなかった。  * * *  準備を終えて、ウルリッカは大きな銃のエルドちゃんを背負って歩く。  その顔色は先程よりも良くなっているものの、あまり良くは無いままであり、いつ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cb%b5%b4%d1%bc... - 2023年08月26日更新

これも5月の事だった/燐花

にいつものウルリッカに戻っているのだが、ユウヤミの指示の下戦闘に赴き仕事が終わって報告に行く頃にはまた顔色の悪さを見せていた。 「……マルムフェ君?」 「はい……」 「どうしたの…?何かやたらと顔色が悪いけれど…?」  流石のユウヤミも心配そうにウルリッカの顔を覗き込む。ウルリッカは泣きそうに一瞬くしゃりと顔を歪めると、ゆっくり声を出した。 「た、隊長…」 「なんだい?」 「私…私の口……何かなってますか…?」 「え?口?」  はい、あーん。[[三ヶ月程前にそうした様に>君の悩みを聞かせて/燐花]]…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%b3%a4%ec%a4... - 2023年02月19日更新

あいをかなでて/燐花

にした。  ふと手帳を見ると、ヴォイドとユウヤミ、ミサキの退院予定とされている日それぞれにマーキングが施されており、ロードは自分のマメさを笑った。  事件が終わり、日常が戻る喜び。  しかし、せっかくそれが戻ってくると言うのに、何故かロードの心は曇り掛かった空の様でとても晴れやかとは言えなかった。 「今日はお時間いただきありがとうございます。面接の時以来ですねぇ」 「いえいえ。マーシュさんもお忙しかったみたいですね」 「……ラトウィッジさん、少し痩せられました?」 「ははは…まさか入る頃にあんな事件が起…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2023年02月06日更新

カタストロフの夜を超え/燐花

ネビロスが思い知ったのは、聞き込みの為にユウヤミが医療班に足を運んだ時だった。 「失礼するよ。少し聞きたい事があってね。連絡の取れないケルンティア君と…ホロウ君について」  急遽発足したと言う「マルフィ結社特別捜査班」と言う名前と、連絡の取れない二人。その二つが結ばれた瞬間、ネビロスはやっとただ事ではないと察した。  それを掲げてやって来たユウヤミがアキヒロとの話を終えたところでミアは彼に駆け寄った。 「え…!?ヴォイドさん…だけじゃなくて、ミサキちゃんも…!?」 「ああ。それで今順に回っているんだ。汚染…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ab%a5%bf%a5... - 2022年10月03日更新

おぼろ月、藍に溶ける/燐花

になっているもので、スティックシュガーはユウヤミの過剰労働気味な頭脳への栄養源。それを把握した瞬間、自分が今何の為にこの車の中に居るのかロードは思い出した。 「やぁ、お目覚めかい?」  そんなロードに声を掛けるのは、助手席に座るユウヤミ。ロードはやっと本格的に覚醒したのか一瞬だけ慌てた顔を見せた。 「…私は寝ていた…のでしょうか…?」 「ちょっとだけね。ヌゥ氏への慣れない尋問とその後の買い込みでお疲れだったかな?」 「いえ…そんな事は…」 「随分魘されていたものだから早く起きろと思っていたよ、私は。何か嫌…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%a4%dc%a4... - 2022年03月10日更新

君に掛ける魔法の話/燐花

の行っていない顔をしたウルリッカを連れてユウヤミの元へ戻ろうと足を進める。会計を終えて店を一歩出ると、何やらトラックの方向が騒がしかった。  何故か車に乗っていたメンバーが全員外に出ていたのみならず、エドゥアルトとガートに至っては誰かを取り押さえている様だった。そして二人が取り押さえている誰かを見つめるユウヤミの姿が見えた。 「隊長…?」  ウルリッカが不安そうに声を掛ける。ユウヤミは振り返り、ウルリッカを見てにこりと微笑むといつもの調子で「おかえり」と呟いた。しかし、その目はいつも以上に冷たく見えた。 …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%af%a4%cb%b3... - 2022年03月06日更新

私達のCross-cultural Communication./べにざくろ

 それがウルリッカ・マルムフェが初対面のユウヤミ・リーシェルに抱いた印象だった。ふわふわとした黒髪は何て品種の黒猫にそっくりなのかウルリッカには分からなかったけれど、黒猫の毛並みのようだったしウルリッカと同じようで何処か不思議な光を湛えた黒い瞳は猫が獲物を探すような、そんな雰囲気があった。  更にそんな黒猫小隊長よりも目を引いたのは、ユウヤミの後ろに静かに立っていた灰色がかったような青みを帯びた紫色の髪をした&ruby(マス・サーキュ){機械人形}だった。あの髪の色は何かの花の色に似ている。ウルリッカはそ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%e4%c3%a3%a4... - 2022年01月07日更新

君の悩みを聞かせて/燐花

なかなかに大きいので彼と無線を繋げる際、ユウヤミは無線機を耳から少しだけ離していた。続いて、ウルリッカの無線にも繋げるとユウヤミはいつもの通り指示を出す。 「マルムフェ君、シリル君と中間地点へ。そこで先程の指示通り、ウーデット組と挟み撃ちで迎撃」 『はい……』 「……ん?マルムフェ君?」  珍しく消え入りそうなウルリッカの声。不思議に思い声を掛けるも、返事は無く連絡は途絶える。ユウヤミは一瞬目を丸くするも、任務に支障は無さそうだと判断して成果を待った。結果としてエドゥアルトが誘導するように闘い、引き付けた…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%af%a4%ce%c7... - 2021年12月30日更新

愛は哀とて藍の如し/涼風慈雨

ミサキが言いたい事がわかった。 「前に、ユウヤミが話してた。子供ながらに仕事好きな子がいるって」 「別に好きじゃないし、必要だから」 「後、言葉を省略し過ぎだって。『解だけを提示しても人は聞かない』って言ってた」 「説明面倒……探偵屋の仕事じゃないでしょ」  ユウヤミにヴォイドを使って説教されている気がしたミサキは不機嫌な顔をより一層不機嫌にする。そのオーラに驚いたのか、後ろで雑誌を立ち読みしていたモスグリーンの服を着た男性が肩を震わせ、逃げるように去って行った。 「貴女、この後の予定は?」 「予定……特…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%cf%b0... - 2021年09月10日更新

星に願いを/燐花

を立てて足を動かしながらヨダカは呟いた。ユウヤミは「別に気にしなくて良いよ」と口にし、いつもの様にふっと笑うが珍しくヨダカは悔しげな顔を見せる。  先の任務でヨダカは足を破損した。汚染された機械人形がいると連絡を受け急ぎ向かった第六小隊。いつも通りの手腕を発揮し相手を追い詰めたユウヤミだったが、彼の予想を越えた最期の力を発揮したものがいた。  ユウヤミを小隊の頭と認識し、最期の力を振り絞って彼に攻撃をした個体が居た。それに気付いたヨダカが彼の代わりに盾となり、その際足の関節やケーブルが切れた様だ。帰還して…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b1%a4%cb%b4... - 2021年09月20日更新

愛日燦々/涼風慈雨

ない人の顔がミサキの脳裏に浮かんだ。  ユウヤミ・リーシェル。前線駆除班第6小隊の小隊長。良い人の空気を出そうとしているが、その実は赤ん坊が核爆弾のスイッチを持っているような人だ。被った良い人の皮に騙されて信奉者が地味に増えているらしいが、何を考えているかわからず苦手意識を持つ人もいる。  ミサキにはそういった感覚は最初からなかった。良い人を演じているのが丸わかりで、初めて会った時から危険なにおいがした。そのにおいは誰でもない、自分とよく似たにおいだった。目的を達成する為なら自分自身も道具にする人。興味関…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%c6%fc%bb... - 2021年09月18日更新

ユウヤミ・リーシェル

l data 親御さん:涼風慈雨 名前:ユウヤミ・リーシェル(Yuyami Leechelle) 生誕時の名前:アルセーヌ・ラプラス(Arsène Laplace) 改名後の名前:ラウール・ケレンリー(Raoul Kerenlee) 誕生日:8月15日 血液型:AB型 所属班:前線駆除班 性別:男性 好き:揚げじゃが、猟奇事件 嫌い:退屈な時間 性格:いつも飄々としており、本心を見せない。自由人。子供っぽいところもある。 特技:元素周期表の暗記、円周率50万桁の暗記 髪色:暗黒色 &color(…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%e6%a5%a6%a5... - 2021年03月03日更新

頑張れ、ギル王子/燐花

#contents *ギルバートとユウヤミ 「おや…?」 「ん?どうした?ユウヤミ…」  経理部に領収書を届けに来たユウヤミは、ギルバートを後ろから覗き込むと途端に意味深な声を上げた。ギルバートは不思議そうに首を傾げ、何がどうしたんだ?と訝しげな顔を浮かべる。  特にユウヤミが何も言わないなら放置しておこう。そう思ったのだが、ユウヤミの視線はずっとギルバートの髪の毛に注がれており、するとその内「ああ、うん」と呟いた。 「な、何だ…?僕の髪に何か付いているか?」 「いや、付いていると言うより寧ろ…いや、辞め…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b4%e8%c4%a5%a4... - 2021年06月01日更新

それは世界を救うと思うんだ/燐花

で見たら殺しますよ」 「え?何で俺だけ?ユウヤミは違うだ?何で俺だけ?」 「…と言いたいところですが、流石にこれは不可抗力と致しましょう。そこに谷間あれば目で追ってしまうもの。ジト目、ほぼ下着、彼パーカーの如しな羽織物。そんなものが揃ったあれだけ豪華な乳揺れが目の前にあるんです、目を逸らせなんて無理な話ですからねぇ。しかも第三者の手で良い様に揺らされている蠱惑的扇情的な巨乳の誘惑に抗える男なんて居ます?」 「お?えれぇ寛容じゃん。熱く語り過ぎてアレだけど、気持ちは分かる」 「……その代わりオカズにしたら殺…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ec%a4... - 2021年05月20日更新

リングに立つ/燐花

居たのは、彼女が大好きで敬愛してやまないユウヤミ・リーシェルだった。 「やあ。ホロウ君、マルムフェ君。珍しい二人でいるねぇ」 「ユウヤミ…」 「隊長…!」  尻尾があったら振っていたであろう目の輝きでユウヤミを見るウルリッカ。ユウヤミはウルリッカを見てにこりと微笑み、彼女の後ろで目下半分に折れているヴォイドを見た。 「…驚いたな。随分と柔らかいんだねホロウ君」 「何でか昔からね。ぐねぐね動く…」 「いやぁ、良い事だよ。羨ましいねぇ、私はそんなに柔らかくないから。そこまで柔らかいと怪我知らずだろうねぇ」 「…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ea%a5%f3%a5... - 2021年05月16日更新

花細し/べにざくろ

れる。  彼女が向かっているのは崇拝するユウヤミ・リーシェルの部屋だ。理由は良く分からないけれどシリルに「 隊長が呼んでるわよー 」と呼ばれたのだ。シリルが呼びに来た時に余計なオマケで兄のアルヴィがくっ付いてきていたが、それは完全に無視をしてやった。ユウヤミに呼ばれたという楽しい気分に水を刺されては仕方ないからだ。 「 隊長、呼び……? 」  ユウヤミに呼ばれた部屋の扉を開けたウルリッカは目を丸くした。 「 ヨダカの子供……? 」  呟くウルリッカの目に飛び込んできていたのはユウヤミが抱いているヨダカと同…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b2%d6%ba%d9%a4... - 2021年05月01日更新

黒猫怪奇譚/涼風慈雨

拒絶するような白い肌。少年が着ている服はユウヤミがよく着ている黒い服。見た目は6歳から7歳くらいのユウヤミ。だが、彼の親戚の子にしても似過ぎている。彼の立場的に子供もあり得ないし、あり得たとしてもミサキの元に来る理由がない。歳の離れた弟ならあり得るかもしれない、とミサキが考えたところで息を整えてふにゃりと笑顔を作った少年が口を開いた。 「ぼく、ユウヤミ・リーシェルです」  その瞬間、ミサキは異常事態である事を理解した。子供に向けるものではない冷ややかな視線をユウヤミだと名乗る少年に向ける。 「悪戯?」  …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b9%f5%c7%ad%b2... - 2021年04月24日更新

外の世界に憧れて/燐花

。私は公爵夫人の飼い猫でありお抱えの探偵ユウヤミ・リーシェル。人からは探偵とか…珍しいところでチェシャ猫とか呼ばれるねぇ」 「おや奇遇ですね。私も育ての親からチシャと呼ばれていました」 「君はチシャだろ?こっちはチェシャだよ」  偉さが違うんだよねぇ。そう言いながらチェシャ猫ことユウヤミは三日月型の口を携え、木からすとんと降りて来た。この街の様子は何なのかとロードが尋ねると、ユウヤミは活気の無い街の人を見ながらふぅと溜息を吐く。 「ハートの女王の圧政さ」 「ハートの女王…?」 「そう。この先に城が見えるだ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b3%b0%a4%ce%c0... - 2021年04月17日更新

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