Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でユウヤミ52件見つかりました。

意地悪な神様に別れを告げる為に/燐花

を抱き締めて、安心した様に微笑んだ。 「ユウヤミがくれた…」  続いて愛の日に貰ったお菓子をまとめて置いておいたところから、ピンクの包みを一つ取り出すと、中から生キャラメルを取り出し口に運ぶ。口溶けの良いキャラメルの優しい甘さ。滑らかな舌触りに目をとろんとさせた。 「ロードがくれた」  更に紙袋を取り出し、カントゥッチを一つ口に運んだ。アーモンドとチョコチップの香りが口に広がる。日持ちがすると言われてもらったのに、別の意味で持ちそうにない。ヴォイドはそんな感じがした。 「テオが、くれた」  愛の日。この三…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%d5%c3%cf%b0... - 2021年03月20日更新

体が縮んでしまっていた!?/燐花

体が縮んでしまった…?」  ボソリと呟くユウヤミ。ヨダカは振り返ると不思議そうな顔でユウヤミを見、そしていつもの如く「ああ」と納得した様に一言口にした。 「キリで頭蓋に穴でも空けられましたか?主人」 「それで私がはいと答えたらどうするつもりなんだい?」 「軍警に判断を仰ぎます」 「リアルな回答するね」  アレだよ、と指差すユウヤミの指した先を追うと、そこに居たのはヴォイドと子供。最近ヴォイドがフランソワに懐かれていてよく一緒にいるものだから、子供といる光景と言うのは何ら不思議では無いが。 「あの子供…ロー…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c2%ce%a4%ac%bd... - 2021年03月26日更新

飛び入り参加にろくな事は無い/燐花

いた為、ヒギリはがっくりと肩を落としつつユウヤミ・リーシェルの元へ走った。 「え?彼女に何が似合うかって?」 「そうなんだよ。色とかスタイルとか、何でも!出来たらセクシーでムーディーなドレスが良い」 「……そもそも、何で私に聞くんだい?」 「え?だってユウヤミさん、よくヴォイ姐の事見てるから何か知ってる気がして…」  そう言われてユウヤミはキョトンとした顔をする。そんなに見てる?と尋ねるのでヒギリは「私にはそう見えるよ!」と生き生きと答えた。 「ふーん…」 「ユウヤミさん…?」 「何でもないよ、私もまだま…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c8%f4%a4%d3%c6... - 2021年03月23日更新

愛日独歩/涼風慈雨

のはエドゥアルト・ウーデットだった。 「ユウヤミ先輩!ヨダカさんも!早いですね!」 「そうかい?時間丁度だと思うのだけれど」  エドゥアルトに優雅に微笑んで答えるのはユウヤミ・リーシェル。エドゥアルトが先輩と呼んで慕っている仕事の上司である。その後ろに従者の如く控えて静かに佇んでいるのが&ruby(マス・サーキュ){機械人形}のヨダカである。 「中に入ってもいいかい?」 「どうぞ。外は声が響きますもんね」  隙間からするりと中に入るユウヤミとヨダカ。さながら猫のようだとエドゥアルトは思った。 「今回はすま…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%c6%fc%c6... - 2021年03月04日更新

リバーサイド/燐花

んで自分で遊んでいたか?ロードは隊長ことユウヤミ・リーシェルの姿を探す。敵に転がったとしても味方で居たとしても、その頭脳と正確さを最も信頼する存在である彼を。ウルリッカはすぐにそんなロードを遮る様に口を開いた。 「ここにはいない」 「おや、いらっしゃらないので?」 「知らせを貰った第六小隊の中で距離の近かった私とガートとエドゥが向かう様に言われたの」 「なるほど…」 「あと、自分が思うより一呼吸二呼吸時間を置いて撃つんだよって言われた」 「おや?やはり聞き捨てなりませんね」  状況を把握したユウヤミが分か…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ea%a5%d0%a1... - 2021年02月22日更新

2174年お正月/べにざくろ

れだけ言ってテオフィルスから離れていく。ユウヤミの所にでも行くのだろうか、なんて思いながら後ろ姿を見送りつつ、別に関係がある女でもないのだから彼女がどこへ行っても自由だと思い直す。 ( ダメだ。飲み直そう )  新年早々、少し凹んだ気持ちになったテオフィルスはヴォイドとは別の方向へ歩き出す。  念願の初日の出まで見れたのに、何だか気分が晴れない。  テオフィルスの2174年は波乱の年になりそうだ。 *AM8:30  結社の食堂は混沌としていた。  というのも年末の各班で行われていた飲み会で呑み足りな…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/2174%c7%af%a4%a... - 2021年01月01日更新

例のセーターの話/燐花

ぇホロウ君。今日は誰の差し金だい?」 「ユウヤミ」 「いつもの格好が格好だから今更誰も驚かない気がするけれどねぇ。せっかくだからそのニットの中にオフショルダーのトップスを合わせたらどうだろう?普通のワイシャツでも良いねぇ。丈がワンピースみたいだから下は履くなら厚手のカラータイツとかスキニーパンツなんかも良いんじゃないかな?」 「うーん…でも私それ持ってない…」 「…じゃあ、私が選んであげようか?」 「良いの?」 「私の見立てで良ければね?」 「うん…じゃあまた着いてっていい?」 「勿論。とりあえず仕事着か…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%e3%a4%ce%a5... - 2021年02月11日更新

愛の日のレシピ/涼風慈雨

班のヴォイドと仲が良いらしい前線駆除班のユウヤミ・リーシェルなら聞いても差し支えない気がしたスレイマンだったが、謎にブレーキがかかった。 ーーなんかわかんないけど、聞きたくないんだよなぁーー  スレイマン個人としては、ユウヤミに悪い印象はなかった。むしろ、第6小隊が出動するときは極端に負傷者が少ないのでありがたいと思っている。1番ハードな部署である前線駆除班にいるのに、嫌な顔も疲れた顔も見せずに働いている様子は好感しかない。  何が引っかかるかと言えば、アペルピシアに「あの手の人は絶対的な信頼をしちゃいけ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月07日更新

お月見の話/燐花

ベネット君かい?」 「うわぁ…」 「ユ、ユウヤミにヴォイドか!驚かすな!後、素っ頓狂とか言うな、そして引くな」  前線駆除班のユウヤミと医療班のヴォイド。所属している班も違うのに、仲が良いのだろうか。こんな暗がりで一緒にいると言うだけで、ギルバートは思考を巡らせ、ハッとした顔で二人を見る。 「しかし二人とも…こんな遅い時間に一体何を…?まさか…!?」 「何か艶っぽい事態でも想像したかい?残念ながら、ヨダカをからかって撒こうとしてたところを偶然会っただけなんだけどねぇ」 「な、何だ…僕はてっきり二人して何か…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%b7%ee%b8... - 2020年10月25日更新

白昼夢/燐花

あるけど少し間空いてるからな………って、ユウヤミ!?どこから来たんだよ!?」 「ん?先程名前を呼ばれた気がしてねぇ」 「お目付役を撒いてきた、の間違いだろ?」  未だ心ここに在らずで息を整えているヴォイドをとりあえず座らせる。ユウヤミは自販機で飲み物を買い、一つをテオフィルスに投げた。 「あ、サンキュ」 「コーヒーで良いね?ところで、どうしたんだい?ホロウ君は」 「分かんねぇ…。人事部のロード・マーシュって奴と話してたみたいなんだけどな…急に逃げる様に走り出して今だ」 「人事部のマーシュ…?」 「まあでも…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c7%f2%c3%eb%cc... - 2020年12月30日更新

遠くて近くて遠い。/燐花

余計な心配から関心を向ける人間は居たが、ユウヤミのそれはヴォイドが今まで見てきたどれとも違っていた。  形容し難い関心は、 一瞬で全身を包むようで、 だけどそんなに嫌でもなくて、変な気分だった。 「好奇心…」 「面白いね。挨拶をおうむ返しするのは相手の懐に潜りやすくなるだろうが…どうやら無自覚のようだね」 「分析するの…」 「ホロウ君の根底にあるものはどんな色をしているのか気になってねぇ」  ヴォイドは妙な感覚に身じろぎした。肌が粟立つその妙な感覚から逃げる様に大股開きで足早にその場を去ろうとした。  何…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b1%f3%a4%af%a4... - 2020年09月21日更新

アキとユウヤミの書き分け練習

分けのコツが知りたいので召喚しました」 ユウヤミ「涼風?ロッシ先生と私のどこが似てるって言うんだい?」 アキヒロ「そうですねぇ、前線駆除班の小隊長さんの真似事は僕にはできないですよぉ」 涼風「あれ?書き分け以前に全然違う……おかしいな、さっきは錯覚起きたのに」 アキヒロ「不思議ですねぇ」 涼風「ユウヤミ。お前、今あんまり猫かぶってないだろ」 ユウヤミ「妙な事を言うねぇ、涼風?」 涼風「一緒に置くと違いがわかる。全然違う。なのに別のところで別の人と絡むと似たセリフが出てくる。謎い!!と言うわけでだ。とりあえ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%a2%a5%ad%a4... - 2021年01月31日更新

We are the 6th platoon!/べにざくろ

らわざわざ掬い上げた男がいた。その名を、ユウヤミ・リーシェルという。 「 隊長!? 」  ウルリッカの無駄に良い視力の先、人のいない街に悠然とそのユウヤミが立っていた。明らかな丸腰で、その顔には微笑みすら浮かべて。 『 この情報は真実だと思うよ 』  そう言って第6小隊を率いて街まで来た男が、各自、身を潜めておくようにと命じた男が、何故か容易に人目につくところに身を晒している。常人ならば正気の沙汰ではない。 ( 隊長は何がしたいの……? )  意図が分からずユウヤミを見つめていると、ウルリッカの視線に気付…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/We%20are%20the%... - 2020年09月22日更新

ミサキの年末年始 幕間!第4小隊と第6小隊編

日の出より少し前。正に薄明の時刻のころ。 前線駆除班待機室の一角に男女3人と機械人形1人が車座に座っていた。 そろって青の腕章を巻き、難しい顔をしながら日の出のカウントダウンするラジオの音を聞いている。 「絶対に第4小隊長を休ませる」これが彼らの願いだ。 「シフト表は決まっている訳ですし…いくらロナさんでも諦めるのではないでしょうか。」 「エリック、甘いね。真面目一徹なロナさんが大人しく休むはずないだろ?」 恐る恐る声を出す気弱そうな黒髪の男、エリックの台詞を桃色のベリーショートの機械人形、ヘラが切り捨て…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%b5%a5... - 2020年09月19日更新

VS!三色ショッピング!/燐花

揃いですねぇ…」 「色彩がまるでオセロ、ユウヤミ・リーシェルさん!!」 「んー…つまらなかったら帰りたいなぁ…」 「皆さんやる気に満ち満ちてますね〜!」 テオフィルスは他メンバーのただならぬ雰囲気に落ち着かないようだし、ロードは目移りするかの様にキョロキョロしては頬を赤らめ息を荒げる。ユウヤミは懐から犯罪心理学の本を取り出して読み始めた。皆やる気どころか真逆の方向に思考が向いているのだが。 「さて、本日の三色ショッピングのテーマはこちら!じゃんっ!ヴォイドに着て欲しいデート服〜!普段下着みたいな、って言う…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/VS%a1%aa%bb%b0%... - 2021年01月15日更新

あっちむいてほいをしないと出られない部屋

NNER ヴォイド・ホロウ!! **ユウヤミvsミサキの場合 【前回までのあらすじ】 唐突に「あっちむいてほいをしないと出られない部屋」に転移した2人だが、真っ白な塗壁の中でミサキに近くに来るなと絶対零度の視線で言われたユウヤミは両手を広げて変な気はない事をアピールしていた。 「通気口……」 (通気口があればそこから脱出できると思ったけどないのか) 「窒息が怖いねぇ」 (壁の隙間があるわけでもなさそうだし、窒息する前に出ないとだね) 「照明?」 (照明の配線が来てるなら材質によっては破壊して出られる…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%c3%a4... - 2021年01月10日更新

生きる為に、食い倒れ/燐花

あ、どうしたんだい?ホロウ君」 「やあ、ユウヤミ。食べるのは好き?」 言いながらヴォイドはユウヤミの前にチラシを置く。ユウヤミは一瞥するとまた食事に向き直った。 「まあ、嫌いでは無いねぇ」 「ここに行きたい。ここのシステムを最大限利用して尚且つ双方に利益のある行き方をしたい」 「へぇ…」 チラシを見つめながらユウヤミは自分の頭を指でトントンと小突く。目は右へ左へ小刻みに動き、一瞬だけ大きく息をした。 「確かに、これを見るに私はホロウ君の要求に合致する率は百パーセントだねぇ。そんなお誘いをしに来てくれたんじ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%ad%a4... - 2021年01月06日更新

遊びをせんとや生まれけむ/涼風慈雨

ラプラスでもない。アスで探偵屋をしていたユウヤミ・リーシェルだ。第6小隊の小隊長で慕われているユウヤミ・リーシェルだ。周囲と同じ人間のユウヤミ・リーシェルだーー 鏡に向かって微笑んでみると完璧な仮面の笑顔が返ってくる。20年以上一緒にいる仮面の笑顔だ。表情が無くて騒がれるからと幼い頃に被り始めた笑顔は何をしても崩れず、逆に気味が悪いと言われるようになった仮面だ。 それでも、これを被って本性を隠さなければ人間しかいない世界で“普通”に生きていけない。「良い人でいるように」「他者を尊重するように」「生命は大事…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%b7%a4%d3%a4... - 2021年01月02日更新

初夢は蒙霧の中に/べにざくろ

先に立っていたのは朗らかな笑みを浮かべるユウヤミで、ウルリッカは安堵する。安堵したものの、先程まで感じていた凄く嫌な感じは何だったのだろうかと疑問が浮かんだ。 ( ヨダカは? )  ユウヤミの側にいつもいるはずの&ruby(マス・サーキュ){機械人形}の姿を探すが、どこにもいない。1人で立つユウヤミはいつも通りに見えるが、何かが違ってどこか怖く見えた。 「 隊長じゃない 」 「 どうして? どこから見てもマルムフェ君の知るユウヤミ・リーシェルじゃないか 」 「 でも違う 」  ウルリッカの言葉にユウヤミが…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bd%e9%cc%b4%a4... - 2021年01月03日更新

叩け!ピニャータ/燐花

た。 「やあ、メドラー君」 「ん?おお、ユウヤミ…アレ?」 「どうしたんだい?私の顔に何か付いてるかい?」 あれ?この色の白さ、何かデジャヴ。あ、そうだ。そう言やユウヤミを見て常々思ってたんだよな。ユウヤミって探偵業してたんだろ?岸壁街出身でもなく、そうであったとしてももう普通の生活営んで久しいユウヤミがやたら色が白くてなんか珍しいなって思ってたのはそうか年明ける少し前か。そうか年明ける少し前か。年明ける少し前にユウヤミの肌の白さに関心持ったか……!! 「…何変な顔してるんだい?え?本当に私の顔何も付いて…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c3%a1%a4%b1%a1... - 2021年01月03日更新

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