Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でギル37件見つかりました。

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気まま気ままに花を愛でる/燐花

対零度」なんて言葉が似合う様なそんな瞳でギルバートは見下す様にギャリーを見る。流石にこの視線から逃れられず、ギャリーはギルバートの顔をチラチラ見ながら書類にペンを走らせた。  サボりたい。サボって女の子と遊びたい。度重なるサボりと逃げにとうとう何かがキレたギルバートがこんなに恐ろしいだなんて。まさかのアルヴィまで加担するとは…敵に回すと意外と恐ろしい二人だ。 「ね、ねぇギルバート。俺トイレ行きたいなー…なんて…」 「トイレはさっき行っただろう…?言った筈だ、今日は休憩はおろか排泄の許可も含めて僕が管理する…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b5%a4%a4%de%a4... - 2021年04月23日更新

風に身を任せ気まま気ままに/燐花

事に気が付いた。一生懸命黙々と作業をするギルバート…はまあ良いが、もう一人居なければいけない人間が居ない。そしてその人間は、別に今日休日と言うわけでも無かった筈だ。朝見たし。 「あの…ベネットさん…」 「ん?何だ…?」 「えっと…ファンさんは…?」 「ああ、彼は別の書類整理を──…」  言い掛けてギルバートの言葉が止まる。彼曰く「別の書類整理」を申し付けられた筈のギャリーは部屋から忽然と姿を消していた。 「あ、あの男っ!!またサボったなぁぁぁぁあ!?」  むしろ何故ギルバートはここまで気付かないのだろう?…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c9%f7%a4%cb%bf... - 2021年04月21日更新

愛の日に悩み多き君達へ/燐花

るとして、どう行くの?テディ」 「ボク、ギルバートのところ行きたくないなぁ…愛の日だってのに、ギルバートのモテない暗い顔見に行くのもねー?」 「でも、ぼくも医療班に、その…」 「ユーシン、個人的に渡したい人なら後から行けば良いじゃん?なんならボクも一緒に行くし。終業前に行けば良いでしょ?」  どうやら、ユーシンが医療班に渡したい人が居て、テディが経理部に行きたくない理由がある。どちらも一歩も譲らなそうに見えるが、先に折れたのはユーシンだった。 「……しょうがないなぁ…じゃあぼくは一休みしたら経理部に行くよ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年03月08日更新

あいのひがのこしたもの/べにざくろ

題点があったと思うのが当然のことだろう。ギルバートに声をかけられてアルヴィは首を横に振る。しかし、ギルバートは領収書が気になったようだ。 「 見せてみろ 」 「 本当に大した物じゃないんだけど…… 」  手を差し出されたのに渡さないのも可笑しいので、前置きをしながらアルヴィは領収書をギルバートに手渡した。領収書を見たギルバートがそこに書かれた品目に眉を顰める。 「 &ruby(ドレイル){医療}班の領収書か……何故、こんなに胃薬が必要になるのか理解に苦しむな 」  アルヴィは&ruby(ドレイル){医療}…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2021年02月28日更新

愛の日にフォラータを/べにざくろ

頭に花が咲いている!!!  ウルリッカはギルバート・ホレス・ベネットが歩いている姿を見て思わずそう思った。  大事そうにラッピングされた菓子を抱えて歩く姿は放っておけばスキップでも始めそうな雰囲気であったし、何だか理由は分からないがとっても幸せそうだった。最近、ギルバートは長期休暇( ウルリッカは兄のアルヴィからこう聞かされていた )をとっていたから、その影響だろうかと見当違いのことを思う。 「 ギル王子 」  声をかけるとウルリッカが逆にビックリするくらいギルバートの肩が跳ねた。 「 や、やあ 」  ギ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月20日更新

愛の日に固い意思を君に/燐花

アが静かに開けられた。  そこにいたのはギルバート。今日休みの筈の彼は手に高級そうな菓子の箱を持って入って来た。 「あれ?ベネットさん?今日お休みですよね?」  一人がそう声を掛けると、ギルバートは少しだけ頬を赤らめて一つ咳払いをした。 「ま、まあその、今日は愛の日だからな。理由は言えないが僕の謹慎の所為で皆には多大な迷惑を掛けてしまったし、日頃の感謝の気持ちもある。休日ではあったが人数分菓子を買ったので配ろうかと思ってな」  それを聞いて皆の目がギルバートの手に持つ箱に向く。  あの箱に印字されたマーク…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月10日更新

愛の日の朝を迎えて/燐花

り替え、業務に励んだ。 *愛の日の朝のギルバート  君が好きだよ  大好きだよ  だから、笑ってほしいんだ──  人を一人辞めさせてしまった騒動から約一ヶ月。結社に戻って来ていたギルバートは決意を新たにドキドキしながらラッピングを施していた。  今日は愛の日。ギルバートのスケジュールで言うならば今日は休みなのだが、半年前から片思いをしているアンにどうしても手作りの菓子で日頃の感謝を贈りたかった。だから今日は渡す為だけに結社に顔を出す。  アンの性格を考えるとあまり華やか過ぎる色合いのラッピングは安っぽ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月07日更新

お月見の話/燐花

麗なある夜、工具の図解説明書を読んでいたギルバートは珍しく夜更かししたと同時にどうしようもなくその淡い光に目を奪われた。何となく、切ない気持ちになっていた。 「月が綺麗だな…」  経費で落とせる物かの確認と銘打てば、確かにアンに会える。だが、自分の無知で確認の為とアンの仕事時間を奪ってしまうのはいただけない。  ある程度知識があれば、何の用途で使ったか等目星を付けられる。アンと顔を合わせる時間も大事だが、アンを煩わせず且つアンと知識を共有出来る方が嬉しい。そう思い始めた自習だった。チーズねじの事を忘れては…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%b7%ee%b8... - 2020年10月25日更新

この黒子を好きになった日/燐花

 ギルバートは目の前にいる赤毛の女性を食い入るような目で見ていた。今、彼の頭の中を占めているのはただ一つ。 「彼女は僕の敵か?」  と言う思いだけだった。 「はいよ、これ領収書」 「ああ…」  アン・ファ・シン。彼女はギルバートが見て来たどの女性にも当てはまらない言わば見たことのない女性だった。今まで見て来たのは貴族の、煌びやかで上質な衣服を見にまとったお高く止まった女性達。物心ついた頃にはもう没落の渦中にあった家に住むギルバートは貴族であっても彼女達と対等にはなれなかった。  ──貴族?あれが?ああ、馬…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%b3%a4%ce%b9... - 2020年12月30日更新

タンジーの花束を/燐花

んが倒れたとかで何かと忙しなく動いているギルバートは、会うと説教してくる小姑みたいなヤツでボクは嫌いだった。彼もボクの父さんと同じ、自分のお家柄だとかそう言うのを大事にするあまり先陣切って場を仕切ろうとするイタイやつ。それがどんなに高圧的かなんて考えない物言いで威張り散らす嫌なやつ。 「だったら?」 「久しぶりに顔を見たし普通は気にするだろう…」 「別にただのお隣だし。そこまで丁寧に返してやる義理なんて無いけど」 「…で、君は何故こんな時間に…?そんな格好で…」  カチン。  頭の中で音がするのが分かった…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%bf%a5%f3%a5... - 2020年10月24日更新

独善王子/燐花

せん…」 休憩所で携帯端末の通話を切ったギルバートは疲れた顔でそれを覗き込んだ。履歴に残るのは「実家」の文字。父の状態は相変わらずだと言う母からの連絡だった。 帰ったところで寝たきりの父の心の状態、我が家の財政状態、それから嫁に行かずただ家にいる姉達、そしてお見合い話。それらを自分一人にぶつけられるのが目に見えている。母は母で今家でそれらの問題に一人直面しているのは分かっている。だけど、自分だってそこから逃げ出したい事もあるんだ。それくらい許されたって良いだろう? 「はぁ…」 ギルバートは溜息を吐くと前を…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c6%c8%c1%b1%b2... - 2021年01月31日更新

愛の日を前にして/燐花

「おい!何だこの匂いは!?」 経理部のギルバートが飛び出す。シキはその怒声で我に返った。は、良いが、グツグツと音を立てて鍋から沸騰した水がバシャバシャと吹きこぼれているしコンロの近くに置いてあったニンニクには引火していた。 「あー…」 「あーじゃない!良いから止めろ!」 ギルバートは慌ててコンロの火を止め焦げたニンニクを恐る恐る捨てた。 「ごめん」 「ごめんじゃないだろう!?何をやってたんだ君は!?」 結局小一時間ギルバートの説教を食らい、後にはグズグズになったジャガイモが残った。当然これは料理とは言え…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年01月23日更新

推しが繋ぐ縁/べにざくろ

で、先程まで一緒の店にいたようだ。 「 ギルバートが好きなのってコレで良いんだよね? 」  テディがそう言って袋から取り出したのは『 黒天の騎士 』のシモーヌが描かれたクリアファイルで、それを見たテオフィルスは噴き出しそうになるのを寸での所でこらえる。 ( 誰だよ、ギルバート! 保育部のガキか? )  ギルバート・ホレス・ベネット。  立派な22歳の男性の話であるが、残念ながらテオフィルスは知らない。 「 オルヴォさんはいっぱい買ったね 」 「 まぁ、『 紳士たる者、書籍は3部所持するものだ。1部を見て…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bf%e4%a4%b7%a4... - 2020年11月07日更新

ベネット家の記憶

境遇の家への風当たりはそれなりに強い。 ギルバートの他人を見下した態度の中には自分の家が見下されている事が関係しているかも。 自分が壊れないための防御方法なのかもしれない。 ギルバートのお姉様達が蝶よ花よと育てられたのは、出来れば風当たりの強い中に置いておきたくない親心だったのかもしれない。 *18世期前半 科学の夜明け時代にベネット家初代当主カスバート・リー・ベネットは家族を連れてこの国へ移り住んだという。以前に住んでいた国の名は口伝に含まれておらず、大陸の国としか伝わっていない。 (近年の調査によ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%d9%a5%cd%a5... - 2020年09月19日更新

積もり積もった思い/涼風慈雨

機械班から提出された領収書を確認していたギルバートは不審な金額を見つけ、眉間にシワを寄せていた。 提出者はベルナール・エルナー。 奔放な妻のロザリーに比べて随分堅実な性格をしているのは皆の知るところだ。彼が無駄遣いをするとは思えない。だが、全部信頼して処理していい問題ではない。実際に会って確かめなければ、と領収書を握り機械班の事務所へ向かう事にした。 機械班でもしかしたらあの人に会えるかもしれないなと思うと自然に足取りが軽くなる。 経理部と中が悪く、あの手この手で経費を使おうとするロザリーに会うのは気分が…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%d1%a4%e2%a4... - 2020年09月19日更新

燐花とネビ、アサギ、ヴォイド、 ギル、テディが喋ってみるよ。/燐花

ギ「この集まりは何だ」 燐「頼む喋ってくれ」 テ「え~? 何でまた~?」 燐「だってさ、カンテでさ、 他の親御さんが使いたいと思ってくれてもさ、君らのさ、話し方とか特徴とか分からんくてさ、書けないとかさ、あるかもしれないじゃんさ!」 ヴ「長い」 ア「手短に言えって。 この状況になった一番の原因は何なんだよ」 燐「私がなかなか小話とか投下しないので貴方方のキャラをいまいち前面に出せてません」 ネ「完全に貴方一人の責任じゃないですか」 燐「いや?多分ね、私にターボ掛けないいまいち萌えさせてくれない君らにも責任…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%d5%b2%d6%a4... - 2020年09月27日更新

濡れ衣ーーアンの場合/涼風慈雨

つかと踵を鳴らして入ってきたのは経理部のギルバートだった。 「ロザリーなら倉庫でトリップしてッから今は行かねェ方がいいぞ。」 ドア付近で工具の手入れをしていたアンが棒付きキャンディをくわえたままモゴモゴ言う。 ちなみに、機械班のロザリーが経理部と仲が悪いのは周知の事実だ。 「いや、今回はロザリーじゃなくて君だ。アン・ファ・シン。」 「は?あーし?なンかあッたか?」 「君が先日提出したこの領収書だ。」 困惑し、飴を口から出したアンに一枚のレシートを突きつけるギルバート。 「君が無駄遣いしないのはわかるが、い…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c7%a8%a4%ec%b0... - 2020年09月19日更新

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