Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でミア68件見つかりました。

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頑張れ、ギル王子/燐花

ゴムを渡してくれるな。 *ギルバートとミア  ギルバートはあまり好きではない場所があった。それは、医療班の部屋だ。人の付き添いですら行きたくないと言う嫌いっぷり。しかし、年明けによそ見をして廊下を走っていたマジュとぶつかりその考えを改める。  もしも今後ヤンチャなマジュに目の前で怪我をされてもすぐ連れて来れる様に少しずつ医療班の空気にも慣れよう。そう思って、医療班の部屋の前をうろうろしてみた。 「ま、まあ、医療班と言えば特に忙しい班ではあるしな…」  それがうろうろだけして中を覗かない理由である。ちなみ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b4%e8%c4%a5%a4... - 2021年06月01日更新

毛が生えたパンの話する?/燐花

だろう。王者の風格がそこにはあった。 「ミアは?何が好きです?」  左隣の席で食べる事に集中していたミアに不意に声を掛ける。ミアはスープを口に運び掛けながら驚いた顔を見せたが、何かを把握したのかにっこり笑った。 「んっとねー…ネビロスお兄ちゃん!」 「違います。食べ物の話です」 「…ネビロスお兄ちゃん?」 「ネビロス氏はメシなんスか?」 「あ!ネビロスお兄ちゃんがくれるお菓子!」 「今ネビロス氏ここに居ないんで、学校の給食に限定して欲しいです」 「じゃあ…今日のコッペパン!」  ミアはニコニコしながら適当…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cc%d3%a4%ac%c0... - 2021年05月27日更新

リングに立つ/燐花

ヴォイドの姿を探すロードがそれをしない。ミアは不思議に思いつつロードと一緒に書類整理をした。 「ロードさん」 「は、はい?」 「今日、ヴォイドさん珍しく午後はお休みなんです」 「そうですか…」 「何かあったんですか?」  あまりにも大人びた落ち着いた言い方をされて少しどきりとする。振り返ると書類を持ったミアが微笑んでおり、ロードはキョトンとした顔を向けてしまった。何だかずいぶん大人っぽい顔をする様になったものだ。  ネビロスと交際を始めてからより一層…さてはもう一線を越えたのでは無かろうか、彼は手が早そう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ea%a5%f3%a5... - 2021年05月16日更新

お味はいかが?/燐花

控えめに呟き部屋を出ようとするネビロス。ミアはそれに気付き、「行ってらっしゃい」とこっそり呟いた。ネビロスの耳にそれは届いていたらしく、ミアの方を見ると優しく微笑み「行ってきます」と返す。  しばらくぼーっと出入り口を見つめていたミアだが、ネビロスが出るタイミングで廊下に女性の姿が見える。その女性は「偶然ですね」「休憩ですか?」と彼に声を掛けた。ドアが閉まってしまいネビロスが彼女にどう返したかは分からないが、ミアは言いようもなく不安になった。ネビロスに限って何か心配する様な事は無いだろうが、不安と緊張がな…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%cc%a3%a4... - 2021年05月09日更新

若きお嬢さんの悩み/べにざくろ

 &ruby(わたし){私}の名前はミア・フローレスです。  マルフィ小学校の⚫年生です。  &ruby(わたし){私}には&ruby(す){好}きな人がいます。&ruby(わたし){私}の&ruby(す){好}きな人の名前はネビロス・ファウストさんといいます。とっても&ruby(やさ){優}しくて、とってもかっこいいお兄ちゃんです。でも、&ruby(さいきん){最近}は元気がありません。 「 ネビロスお兄ちゃん、元気だして! 」  &ruby(わたし){私}はネビロスお兄ちゃんに元気になって…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bc%e3%a4%ad%a4... - 2021年05月08日更新

ユキヤナギのような貴方/べにざくろ

。 *ユキヤナギとガーベラ  その日、ミアはミカンと対峙していた。  左手にミカン、右手には注射器という異様なスタイルのミアに、とある&ruby(リンツ・ルノース){前線駆除}班の人間の処置を終えたヴォイドは怪訝な顔をする。しかし、あまりにもミアが真剣な顔をしているので声を掛けることは自粛しておいた。  ミアの右手が動く。  注射器がミカンへと向かい、プスリと刺さった。何かを採取して満足そうにミアが笑うのを見て、話し掛けても良いタイミングになったと看做したヴォイドはミアへと近付いていく。 「 あ、ヴォイ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%e6%a5%ad%a5... - 2021年04月26日更新

愛の日に青春を君達へ/燐花

いよー!別行動してからどこ歩いてたの!?ミアさん帰っちゃったらどうするんだよー!?」  いつもの調子で頬を赤らめ、息を少し荒げながらユーシンが向かって来たので、ほんの少しだけテディにいつもの調子が戻る。彼の後ろに居たシュオニはテディの元気の無い様子を見て不安気にシキを見たが、シキは少し目配せすると首を横に振った為シュオニも何も言わなかった。 「へへっ、ユーシンあげそびれちゃったりして?」 「怖い事言わないでくれる!?本当になったらどうするんだよ!?」 「へへへ…」  そうであって欲しい。  テディの顔にそ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年04月14日更新

相思相愛薔薇の花/べにざくろ

だ眠い…… 」  誰に言うでもなく呟くとミアは寝返りをうって、カーテンから漏れ入る朝の光を遮断するように布団を被る。二度寝ってどうしてこんなに気持ちいいのだろう。ぬくぬくした布団って本当に気持ちいい。二度寝、最高。  そんなミアのボンヤリと覚醒しきらない意識の中に、突然昨夜の記憶が蘇ってきた。私服のネビロスさん、カミナリ、ネビロスさんの部屋、ルミエルさん、そして、そして――。はっきり言って頭がショートするかと思った。  前言撤回。二度寝なんてしていられず、ミアは跳ね起きる。 「 ゆ、夢じゃないよね……? …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c1%ea%bb%d7%c1... - 2021年04月03日更新

相思相愛薔薇の花ーー花弁の色/燐花

て。思うに彼女、変なところに目敏いんだ。ミアの事を大事に思っているのは有り難いが、彼女の向ける警戒の視線は主にロードを筆頭に何故か自分にも向いている。以前ヴォイドはボソッと言った。「何か…ネビロスとロードって似てるよね」と。どこが?と聞きたい様な聞きたくない様な。  しかしそんなネビロスに遠慮など一切ないヴォイド本人が言うには、子供好きなところや雰囲気やら色々だと言っていたが最後に彼が少しどきりとする一言を呟いた。 『スイッチ入ると歯止め効かなそうなところとか似てそう』  ネビロスは愛の日の前、ミアを抱き…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c1%ea%bb%d7%c1... - 2021年04月13日更新

そうだ お見舞い、行こう。/べにざくろ

うだったから黙ってたのよー 」 * ミア の場合  それは&ruby(ドレイル){医療}班の部屋でミアが小耳に挟んだ会話が始まりだった。 「 ロードさんが隠れて煙草を飲んでました。困りましたねぇ 」 「 それは気を付けないとですねぇ 」  アキヒロと彼の&ruby(マス・サーキュ){機械人形}であるフユの会話は、ニコニコとした笑顔の下で行われているのに何だか薄ら怖い雰囲気があった。不思議なものである。  経理部に持っていく領収書を整理していたミアは、それを聞きながらかつて父親が母親に怒られながら禁煙を…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%a6%a4... - 2021年03月20日更新

そうだ、温浴に行こう/燐花

為を考えて医療班からヴォイド、ネビロス、ミア。後は概要を伝えた上で募集を掛けたところテディ、ユーシン、シキ、アルヴィ、ヒギリ、テオフィルス、ロードと結構な大所帯だ。  デスクワーク等疲れを取りたい目的な人間もいれば、これも経験!と好奇心で着いてきた元アイドル、楽しそうだから行きたいけど一人は嫌だと言う理由で複数で来た子供達、理由はまちまちだが一様に皆温浴を楽しみにしていた。 「温浴に馴染みのある方は?」  二台に分けた行きの車の中不意にネビロスが口を開く。女性はウルリッカ、ヘレナ、男性はアルヴィが手を上げ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%a6%a4... - 2021年03月10日更新

愛の日にプロメッスを/べにざくろ

だろう )  お昼ご飯を終えて一息ついたミアは、ふと朝のことを思い出していた。薬品の場所を聞かれたので案内し終えてネビロスの元へ戻ろうとしたら、愛の日以降には大量に必要になるという腹痛に効く薬や胃腸薬が届いてソレの整理に追われた。ミアには何でそれらが必要になるのか分からなかったが、食べ過ぎや、食べてはいけないレベルの炭のような菓子を貰ったもののソレを( 深い理由があって )食べる人間の為である。人には色々な事情というものがあるのである。 「 頼もーう!!! 」  その時、落ち着きを取り戻しつつあった&ru…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月23日更新

愛の日にフォラータを/べにざくろ

」  それは随分と大きな鞄を両肩に下げたミアだった。愛の日などのイベント事に並々ならぬ情熱を注ぐタイプの彼女のことだから、その鞄に詰まっているのはプレゼントの類なのだろうとウルリッカは検討をつける。 「 凄いね、荷物 」 「 あげる人考えてたらどんどん増えちゃって。あ、ウルちゃんの分もありますよ! 」 「 後で貰う。半分持つよ 」  有無を言わさず鞄を一つ奪い取ると、それなりの重さがあってこれをこの子が持っていたのかと内心で驚いた。そんなウルリッカに申し訳なさそうにしていたミアだったが荷物の重さには困って…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月20日更新

いつかのお話/燐花

かべる様に遠くを見つめながら呟いた。 「ミアさん…成人したくらいからでしょうか…前よりやたら色っぽく見えるんですよねぇ…」  ネビロスは射抜く様な目線をロードに向けた。 「それ私の前で言うとは良い度胸ですね…」  ミアはネビロスの恋人だ。マルフィ結社で出会い、彼女の一目惚れから始まった二人の恋はネビロスが彼女に同じだけ想いを向けた事で成就した。ほんの少しだけではあるがこの男が関わっている。癪だけれども。彼に焚き付けられてより一層彼女を意識した時もあった為、そう言う意味でネビロスは少し弱みを握られた気持ちで…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a4%a4%c4%a4... - 2021年02月14日更新

愛の日関係なく大好きな君/燐花

い修羅場を迎えたのはほんの一週間前の事。ミアに変なからかいを入れたと聞いたヴォイドが彼に文句を言おうと部屋に向かったところ、どうにも彼は女性をまさに部屋に呼び入れていたところで、ヴォイド曰く「何の関係もない」筈なのにまるで恋人にするかの様に変に隠し立てしようとした所為でヴォイドの怒りを買い彼女からボディーブローを食らった。 「ローブローでなかっただけありがたいと思え」の言葉と共にゴミを見る様な目で見られ、足で小突かれたのも記憶に新しい。  そのロードが目の前にいる。あれ以来会わない様にしていたし会っても無…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月09日更新

前に、前に/燐花

ゃねぇか。あんたが疲れた顔してたら今度はミアさんが心配するんだ。そんな顔させて良いのかな?」 「………」 「あの子はあんたの事を本当に心配する。要らぬ心配を掛けないに越した事は無いだろう?な?」 ネビロスはケンズに居た頃託児所を運営していた。人と接するのが常だったのだから、自然と周りの人間には優しかった。ジークフリートは何となく分かっている。彼が結社内で噂になってる様な狂人ではなくただの優しい悩める人間である事を。 「…では、少し休んだら職務に戻りますよ…」 「そうこなくっちゃな。あ、でもやっぱあんたも休…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c1%b0%a4%cb%a1... - 2020年10月14日更新

タンジーの花束を/燐花

ボクのことを覚えていない花屋の女の子──ミアと再会したり、経理部に所属したギルバートとばったり会ったりしたけど、今は忙しいながら確実に、ボクはボクのやり方で世界に一歩踏み出している。 ----…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%bf%a5%f3%a5... - 2020年10月24日更新

手折り摘むはその花/燐花

にメッセージを送った。 癪ではあるが、ミアの話を持ち出され人事部のあの男に説教までされ、色々と思うところがあったネビロスはこの日大人しく部屋に居た。アペルピシアに診察もしてもらい、軽めの薬も出してもらい、少しだけ部屋で大人しくすると言う訓練を始めたのだ。 ミアの話をあの男に持ち出されたのは癪だし、あの男に言いくるめられたのはもっと癪だけれど。それでも反発を続けているのは大人気ないしこれ以上周りに迷惑を掛けるわけにはいかない。そう納得させていたら端末が震えた。ヴォイドからメッセージだ。 珍しいと思いつつ開…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bc%ea%c0%de%a4... - 2021年02月02日更新

龍虎、乱れ舞いその後/燐花

ロスは少し恥ずかしそうに顔を赤らめた。 ミアはそんなネビロスを横目に見て心配そうに、でも普段見ない様な彼の姿を見てこっそり微笑む。 「…何か良いことあった?」 「あ、ヴォイドさん」 「…拾い食いでもした?」 「し、してないです!してないです拾い食いは!」 「冗談冗談。でも良い事あったみたいに笑うから」 ミアの隣に椅子を置き、ヴォイドはキィと音を立てて座る。少しだけ誰かと話がしたかったミアは嬉しそうに笑った。ヴォイドもそんなミアを見て優しく微笑む。 「ロードさんとお話したら意外とヴォイドさんが言う程変な人じ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%b6%b8%d7%a1... - 2021年01月30日更新

龍虎、乱れ舞い/燐花

憐な少女の存在が居着いて離れなかった。 ミア・フローレス。ラシアス出身の花屋の少女。両親をテロで失くしており家に居た機械人形も消息不明。十中八九その機械人形が暴走して家族を殺したのでは無いかと推測出来るのは、ミアが記憶の一部をまるでトリミングしたかの様に失くしてしまっているからだ。彼女の前で外野が記憶まで誘導しない様に。そんな難しい注意喚起だけ受けて居たが、何度か顔を合わせてみて気が付いた。心因性のものか本当に事件当日の記憶が抜けている。 医師であるアキヒロ、スレイマン、アペルピシアとの話し合いにはその後…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%b6%b8%d7%a1... - 2021年01月29日更新

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