Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でセリカ43件見つかりました。

前の20件  1  2  3  次の3件

桂男の如き君にぞありける/べにざくろ

。そんなギャリーの隣には少し距離を空けてセリカが微笑んで座っている。長椅子の端と端に座るようにしている2人の間にあるのは、ウルリッカがギャリーなら必ず持っていると期待しているもの――食べ物が置かれていた。 「今晩和、マルムフェさん。支部勤務お疲れ様ですぅ」  所属する小隊が違うとはいえ同じ&ruby(リンツ・ルノース){前線駆除}班のセリカは他隊のシフトも頭に入っているらしい。そんなセリカがいつも以上に柔らかい表情を浮かべているのは周囲に漂う匂いから察するに手にしている酒のせいか、はたまた他の理由があるの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%cb%c3%cb%a4... - 2021年12月31日更新

○○をしないと出られない部屋

キスをしないと出られない部屋(ギャリーとセリカ)  ──ここはキスしないと出られない部屋です。  そう書かれた部屋の真ん中でギャリーはドキドキしながら正座で座り込んでいた。何だか知らないが急に女の子と合法的にキスが出来る部屋に飛ばされるとは自分は日頃の行いがいいのかもしれない。 「いや、待て…来るのが女の子なら良いけど男が来たら地獄じゃ…」  もしも男が来たら男とキスしないと出られないの?俺…。  よくよく考えたら天国にも地獄にも転がりそうな部屋の中で、ギャリーは祈りながら部屋の概要的に放り込まれるであろ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a1%fb%a1%fb%a4... - 2021年12月11日更新

幼馴染に御用心!/燐花

単。数日前、総務部のリアムと前線駆除班のセリカのそんな会話を耳にしたからである。  セリカとリアムが特別仲が良い、と聞いたわけでは無い。結社メンバーの大人同士に相応しい礼儀正しい対応の仕方と言えなくも無い。でも、内容こそ覚えていないが二人の会話の中には「二人にしか分からない」そんな景色を想像させる言葉が含まれていた。二人とも同郷では無いのかと言ってしまえばそれまでだが、そう言う事ではなく何と言うか、子供の頃二人揃って同じものを見ていたのでは無いかと思うくらいのものだった。  そしてそんな二人に少し嫉妬して…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%c4%c6%eb%c0... - 2021年11月27日更新

はじめになまえありき/べにざくろ

0320;叫什么名字?  セリカは携帯型端末に届いた画像を見て&ruby(きんどう){金瞳}を瞬いた。  送信先はリアム・シュミット。姉婿の弟であり幼馴染であり、今は同じマルフィ結社で働く男性である。  添付されていた画像はリアムの相変わらず愛想の無い顔だ。ただ、その顔には可愛らしいピンク色のペンで『リリアナ・シュミット』とリリアナの字で書かれている。背景から察するに撮影されたのは総務部の部屋だろうか。自撮りではない距離感と角度で撮影されていることからして誰か総務部の人間が撮ったことは間違い…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%cf%a4%b8%a4... - 2021年11月09日更新

ルクールタンドル/べにざくろ

風邪を引かない  鯉口を切って走り出したセリカは自身の身体に微かな違和感があった。  しかし気の所為だろうと一蹴して、目の前の&ruby(マス・サーキュ){機械人形}の右腿に刃を一閃させ体勢を崩させると、その耳に&ruby(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班から渡されているUSBメモリを差し込み無力化させる。外傷を少なく&ruby(マス・サーキュ){機械人形}を無力化させた方が後の&ruby(マス){機械}班の仕事が少なくて済むので、セリカの好む戦闘方法は&ruby(もっぱ){専}ら之であった。  地面に転…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%eb%a5%af%a1... - 2021年07月03日更新

星に願いを/燐花

を高揚させるかの様に着物が揺れた。 「…セリカちゃん!?」 「あらぁ、今日和ぁギャリーさん…」  セリカは少しキョロキョロし、ギャリー以外人が居ないのを確認すると彼の名前を口にした。最近二人しかいない時に限りセリカは彼のファーストネームを口にする様になっており、その恥ずかしげな仕草は彼女を気にしていたギャリーを瞬く間に虜にした。 「セリカちゃぁぁぁぁあんっ!」 「え!?どうしたんですか!?そんな泣きそうな声を上げ…て…」 「だぁうっ」  セリカはギャリーの腕の中にいる赤ん坊の姿を捉え、固まった。 「…あの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b1%a4%cb%b4... - 2021年09月20日更新

嵐を呼ぶ女/べにざくろ

入口を見る。そこには黒い和服を身に纏ったセリカが驚いた顔で立っていて、彼女はミアが一緒にいる男性がテオフィルスと分かると露骨に顔を顰める。 「 ミアちゃん、駄目ですよぅ。その人と一緒に居たら危険ですぅ 」 「 え、セリカちゃん。俺がいるだけで危険扱い!? 」 「 砂色の髪の男にろくな人間はいないんですよぉ 」  言いながらセリカはツカツカと2人に近寄ってくるとミアを守るように抱き締めてテオフィルスを&ruby(ね){睨}め付けた。尚、「 砂色の髪の男 」はセリカにとっては亡き夫と同じ髪色で中身も同じだと決…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%f2%a4%f2%b8... - 2021年05月30日更新

嵐の余波/燐花

返事をした。 「まあ、その後あの場に来たセリカちゃんに話が漏れなかっただけ良しだと思えばさ」 「漏らしていたら貴方の『後ろの純潔』を散らしていたところですが」 「やめろガチに聞こえる」  とは言え、ミアのあの泣きそうな顔を見てしまったら誰だって慌てる。誰だって口を滑らす。テオフィルスにはそんな自信があった。きっとロードもミアのあの顔を見てしまったら余計な事を言うだろう。彼女の涙にはそんな魔力が込められている気がしてならない。 「ま…良いでしょう…ミアさんの涙に溺れる気持ちは分かります」 「お前ってそう言う…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%f2%a4%ce%cd... - 2021年06月10日更新

愛の日は一日にして成らず/べにざくろ

りの女が立っていた。 「 .......セリカさん。何の用だ? 」 「 お姉様からセリカに連絡があったんですぅ。愛の日に向けてお菓子を贈ったから受け取って欲しいって 」  言いながら楚々とした態度でセリカが近付いてきてリアムの隣に座る。背筋を伸ばして美しく座るセリカに対してリアムは皮肉めいた笑みを浮かべた。 「 だからどうした。俺に対する自慢か? 」 「 違いますぅ。お姉様がリリアナちゃんとリアムさんの分も一緒に贈ったって言ってました。いらないならセリカが食べますけどぉ 」 「 いらない訳ないだろう! …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年09月18日更新

届かぬ星に手を伸ばし/べにざくろ

日の仕事は終了だ。解散、となったところでセリカが何気ない世間話として口を開く。 「 無事に終わりましたねぇ。ルー君は明日のお休み、どう過ごすんですかぁ? 」  セリカに問い掛けられたルーウィンは「 んー…… 」と声を上げて考え込むように何も無い上を見つめると、何かを思いついたような顔をした後に何ともないような顔で言い放つ。 「 デートっすね 」 「 あら、誰と? 結社の子かしら? 」  ルーウィンの言葉に楽しそうに微笑むのはバーティゴだった。優雅にも見える笑みを浮かべている姿は上品な女性のようでもあったが…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c6%cf%a4%ab%a4... - 2021年09月14日更新

愛の日に恋の自覚を君に/燐花

か、今日に限って支部勤務で留守にしているセリカの事が頭から離れない。  云々唸るように頭を抱えて悩んで悩んで、数分後意を決した様にギャリーは店の入り口に足を踏み入れた。元気の良い店員に挨拶され少し落ち着かない様に携帯端末を取り出し必要なものを提示する。その間も周りを気にして人を気にして、後ろめたさでも感じているのだろうか。 「…そもそも俺、何で後ろめたさなんて感じてるんだっけ…」  ギャリーは個室に促され渡された用紙に希望を書き込んだ。何だかそれら全てがセリカに集約されている様で、今彼女はここに居ないのに…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年08月28日更新

チチトーーク!と言ってはみたものの。

れたミア、ウルリッカ( 以下・ウル )、セリカ。 シリル「 あら、女子会ってなると案外、人数寂しいわね 」 セリカ「 サブキャラ的な子は多いんですけどねぇ 」 (サブキャラ→ロード親衛隊ABC、ダリア&ジニア) シリル「作ってた女の子の設定、ルーに流用(牧場の子)しちゃったものね」 ウル「シキに登る系女子だよね」(キャラシ見ながら) シリル「それウルちゃんで良いかとなっちゃったものね〜」  ニコニコと笑ったシリルは笑みをニンマリしたものへと変える。 シリル「それで? 恋愛的にはシキはウル的にどうなのかしら…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c1%a5%c1%a5... - 2021年07月20日更新

パルファンドゥー/燐花

いつしか領収書の提出をさも当たり前の様にセリカに任せる様になっていた。 「んー…じゃあ、セリカに後任せるわ」 「………」  自分は別に良いのだが。しかしこのままでいて良いのかと言われると体面と言う意味では微妙なところで。 「…お姉様ぁ…私お姉様に頼って頂けるのは嬉しいんですよぅ…」 「どうしたの?改まって」 「だって…経理部とか機械班とか、お姉様がお小言言われそうなところに所用で出向くの大体私なんですものぉ…」  ちらっ、ちらっとバーティゴを見れば、彼女は純粋無垢で穢れを知らない少年がミクリカの冬ごもりの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%d1%a5%eb%a5... - 2021年06月13日更新

狼燧――セリカの場合/べにざくろ

ベンジャミンと共にラシアスから越してきたセリカがケンズに抱く印象も同じだった。別に嫌ということはない。むしろ、このゆっくりとした空気はセリカに合っていて山の幸も豊富で良いことばかりだ。出来ることならケンズで一生暮らしていきたいくらい。  清楚で地味な洋服を纏って&ruby(ぬばたま){射干玉}の黒髪を背の中程まで伸ばしたセリカは、買い物を終えて家への帰路を一人で歩いていた。食糧の入った袋は重いが体力作りの錘と思えば悪い事ではないと思う。  そんな一人で歩くセリカの進行方向からは一組の家族が幸せそうに歩いて…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cf%b5%df%fc%a1... - 2021年04月24日更新

歪に揺れる/燐花

姉様!?どちらに!?」  慌てふためいてセリカが駆け寄る。バーティゴはそちらを見る事なくただ前を見据えていた。 「…あの鉄屑を止めに行くわ」 「ならば…セリカも連れていって下さいませ…お姉様の剣にも足にもなります…」 「じゃあ、頼むわね…。クジマ、私はここを離れるから、他部隊への指揮を頼むわ」 「はい、小隊長」  ふわりと綿毛の様に柔らかそうな麦の穂の色の髪の毛を少し風と遊ばせながら現れたクジマ・トルビン。若く女性の様な見た目が麗しい、バーティゴの隊でも異色の存在である彼は意外にも前職は軍人らしくヘッドセ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cf%c4%a4%cb%cd... - 2021年05月05日更新

Ancola ancola/べにざくろ

。 *夢よ、もう一度  之は夢だ。  セリカは夢の中で、之が明晰夢である事に気付いていた。  風に靡く己の長い黒髪、今はあまり着なくなった洋服。  其れは後に「 ケンズの悲劇 」と呼ばれるようになった惨劇が起こる前に出掛けたとある街での自分の姿だ。見渡してみれば街の景色にも見覚えがある。久し振りに訪れた街は様変わりしていてセリカは夫との待ち合わせ場所である店の場所が分からず、この時のセリカは困り果てていたのだ。  誰かに道を聞くべきだろうか。  それともベンジャミンへ連絡をするべきか。  ベンジャミンに…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Ancola%20ancola... - 2021年05月19日更新

或る日の練習場/べにざくろ

 しかしタイガが対峙していた相手であるセリカは微笑みを浮かべたまま軽やかに横に躱すと木刀でタイガの踏み出した足の脛を打った。 「 痛ッ……!! 」  痛みついでに足を木刀に引っ掛けてタイガは練習場の床に飛び込むことになる。今日のタイガはジャージ姿だ。剣道防具のない生身の身体で倒れると、それなりに痛い。 「 ……やはり実戦向きの剣では無いですねぇ。剣道の試合ならば実力は十分あるとは思いますけどぉ 」  背中にかけられたセリカの声にタイガの心は凹む。それでも立ち上がって木刀の先をセリカへと向けた。 「 あら…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%bf%a4%eb%c6... - 2021年05月16日更新

アンコーラ/燐花

た兎頭国の男の後ろ姿を眺めながら彼女──セリカ・ピンカートンはどうしようもなく虚しい気持ちになっていた。あの兎頭国の青年といる間、少し夢を見ている様な心地になっていた。まるで昔の優しかったベンジャミンを見ている様で。  今だって、所用でラシアスにある実家に帰った帰りだったけれど、その帰りに待ち合わせをして少し店を見て行こうと話をしたのだから、完全に会話が無いわけではないけれど。 「セリカ」  名前を呼ばれて振り返る。そこに居たのは夫であるベンジャミンと、その横でまるで妻の様な距離感で佇むケートの姿だった。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%a2%a5%f3%a5... - 2021年05月12日更新

私の中のハルモニアは死んだ/燐花

れ、支部に行く前に見に行こうと思っていたセリカは純粋なウルリッカから発せられた言葉を思い出して呆けた。  まさか彼女の口からギャリー・ファンの事を聞かれると思わなかったのだ。彼女に返した言葉通り、別に一緒に居たくていつも居るわけでは無いので彼の動向は本当に知らない。それでも周りからは「よく一緒に居る」そんな間柄に見えるのだろうか。  一足先に中庭に向かうと、今がちょうど見頃だろうか大輪の花を咲かせた桜が出迎えてくれる。これは確かに、本当に綺麗だ。  どちらかと言うと雪の様に花弁を散らすそれは年月を重ねた大…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%e4%a4%ce%c3... - 2021年05月02日更新

そんな生活を夢見てさ/燐花

扱いづらい食べ物と言える。 「でもぉ…セリカがお勧めするのはちゃんと市販で売ってるモノですし、ここは戦地じゃないですよぉ…」  長々と言ったバーティゴに少し困った様なセリカの呟き。バーティゴは苦い顔を彼女に向けた。 「とにかく、私はそう言う理由で茸は食べないわよ、今日も!」  そもそも何でお茶請けに茸のホイル包み焼きなんてあるのよ、とぶつくさ文句を言いながら茸の乗った皿をセリカに押しやる。セリカは唇を尖らせながら茸を口に運んだ。 「こんなに美味しいですのに…」 「美味しく食べれる人が食べてやりゃあその菌…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%f3%a4... - 2021年04月27日更新

前の20件  1  2  3  次の3件

メンバーのみ編集できます