Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でウル49件見つかりました。

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山ガール・ミーツ・山ガール/燐花

ウルリッカは山の空気を存分に堪能する。素晴らしい。この感覚、この空気。肌に触れる山の空気から愛おしい。山神様ありがとう、私今日を存分に楽しむ。 ざくざくと音を立てるウルリッカのブーツ。その足はそのまま川に向かう。 「そろそろ良い…?」 ずるずる川から引きずり上げたのは金属のワイヤーだ。ウルリッカは引き上げたそれに鼻を近付けるとスンスン音を立てて臭いを嗅いだ。 「抜けたかな?いける」 罠に使うワイヤーの金属臭は獲物となる動物、特に鼻の利くイノシシには非常に分かりやすい目印となってしまう。新品のまま使用するな…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%b3%a5%ac%a1... - 2021年02月01日更新

We are the 6th platoon!/べにざくろ

 柔らかい風がビルの屋上に独り立つウルリッカの頬を撫でていく。心地良く感じる程度の風に思わず頬が緩んだ。 ( 良かった。射撃の邪魔にはならない風で )  きっと山神様のおかげ、と神へ感謝を告げつつ、表情を引き締めて眼下に広がる人の気配のない街を見下ろす。ビルが多数建つ街は静まり返ってまるで廃墟のようだ。実際のところ、前線駆除班によって避難誘導されて小一時間ほど前に避難しているだけなのだけれども。  この街には数日前から機械人形を見掛けたとの目撃談があった。しかし、それは感染を免れた幸運な機械人形を見掛けた…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/We%20are%20the%... - 2020年09月22日更新

What a day!/べにざくろ

軽やかな足取りでマルフィ結社の廊下を進むウルリッカのポニーテールが浮かれた気持ちを示すように揺れる。  今日は最高だった。第6小隊での出動で、毎回のことながら小隊長、ユウヤミの的確な指示によって怪我人も建物への被害も最小限で&ruby(マス・サーキュ){機械人形}の暴走を鎮圧することが出来た。しかも、それだけでは無い。今回はウルリッカの撃破数が多かったので、ユウヤミから「 マルムフェ君、頑張ったね 」とお誉めの言葉をいただいたのだ。この言葉を思い出すだけで&ruby(クァ・バツ){挽麦}3杯は食べられる。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/What%20a%20day%... - 2021年01月24日更新

あっちむいてほいをしないと出られない部屋

R ユウヤミ・リーシェル!! **ウルリッカvsエドゥアルトの場合  ウルリッカが気付くと小さな白い部屋にいた。そこには同班の仲間の姿があってウルリッカは彼の名を呼ぶ。 「 エドゥ? 」  壁にあったスクリーンに目を向けていたエドゥアルトが振り向いてウルリッカを見ると、そのスクリーンを指さした。 「 『ここは、あっちむいてほいをしないと出られない部屋です』…? 」 「 …らしいです 」  肩を竦めるエドゥアルトは丸腰だった。ウルリッカも部屋中を見回してみるが愛銃のエルドちゃんの姿はなく、残念ながら壁…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%c3%a4... - 2021年01月10日更新

生きる為に、食い倒れ/燐花

る。すると、ユウヤミに用事でもあったのかウルリッカがこちらに向かって歩いて来るのが見えた。 「ウル、ちょうど良いところに。主人を探しているんです。おそらく今外にいると思うんですが何か聞いていませんか?」 「それを言いに来た。隊長から伝言」 言うが早いかガサゴソとポケットを弄り中から紙切れを取り出す。ウルリッカは咳払いすると「では朗読」とそれを読み上げた。 「ヨダカ、マルムフェ君からこれを聞いていると言う事はとうとう私の痕跡は見付けられなかった様だね、残念だなぁ。本当に、本当に残念だ。まさかヨダカの情報収集…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%ad%a4... - 2021年01月06日更新

初夢は蒙霧の中に/べにざくろ

界だった。  雪ではなく霧で覆われた中をウルリッカは1人歩き続ける。  周囲は何も匂いがしない。風も吹かない。気温は暑くもなく寒くもないけれど、何だか空気がまとわりついてくるようで兄を彷彿とさせて気持ち悪い。地面を触っても土とも雪とも違う変な感触の白い床のようであり床ではないものが広がっているだけで此処が何処だか判別をつけることは出来なかった。  ふと、何らかの気配を感じてウルリッカは足を止めて眉を顰める。  真っ白な霧の奥に姿は見えないけれど何かがいる。  咄嗟的に銃を構えようとして、己が丸腰であること…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bd%e9%cc%b4%a4... - 2021年01月03日更新

ウルリッカとサリアヌ姫様/べにざくろ

幼い頃から何度も読み聞かされた絵本の話がウルリッカの脳内で見事に再生されていた。  何故なら、ウルリッカ・マルムフェの目の前には絵本でしか知らなかった“貴族”がいたからだ。  カヌル火山の麓にある小さな村育ちで外の街になんて行ったことのなかった田舎者のウルリッカが貴族を見るのは初めてだ。それでも、貴族という身分の一族の名前は電子世界でしっかり把握していた。  貴族の名前はサリアヌ・ナシェリ。ナシェリ家といえば、カンテ・ターロゥという舞踊が有名で、その方面では絶大な知名度を誇る貴族だ。  その貴族であるサリ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%a6%a5%eb%a5... - 2020年09月17日更新

ゴーゴー川温泉/べにざくろ

 そう最初に言い出したのはヘレナだったかウルリッカだったか。  兎にも角にもシフトの休暇を被った日を利用して、2人は山へと来ていた。  山を登れば鳥が囀り、兎が跳ね、鹿が草を食む長閑な光景が広がっており、自然の営みに目を細めて癒される人間が大多数であろう。但し、この2人は違った。 「 撃ちたい…… 」 「 だめですの。今日の目的は猟ではないですの 」 「 あ、兎 」 「 この季節にしては脂の乗った……って、だから駄目ですの! 」  2人とも結社へ入るまでは狩りを生業としていたために、全てが美味しそうな獲物…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%b4%a1%bc%a5... - 2020年10月15日更新

つきがきれいですね/べにざくろ

やってるの? 」 「 ひょえっ!? あ、ウルさんか 」  ボーッと1人で突っ立っているミアの肩を後ろから叩いたのはウルリッカだった。  振り向いてみれば、そこには一緒に第4小隊のヘレナとユリィがいた。他隊といるなんて珍しいなと思ったが、そういえばヘレナという女性とウルリッカは同じ猟を営む仲間として仲良くなったんだっけ。と、過去の記憶を思い出して珍しい組み合わせを見る。 「 あの人がネビロス? 」 「 そっ、そうですけどあんまり言わないで!! 」  野生の勘で的確にミアの見ている視線の先にいる男性の正体を当…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%c4%a4%ad%a4... - 2020年10月04日更新

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