Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でヴォイド82件見つかりました。

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愛の日関係なく大好きな君/燐花

ス玉の様な目と目が合うと口を開いた。 「ヴォイドさん、あんたにお客さんだ」  彼の後ろにはお客さん──黒いシルエットが見えて一瞬ヴォイドはハッとしたが、それがスーツ姿である事に気が付くとすぐに眉間に濃い皺を入れた。 「帰ってもらって」 「んなわけに行かんだろ…」 「じゃあお引き取り願って」 「意味一緒だろうよ…」 「あ、ジーク。私居ないって言って」 「無茶言うなこの距離で」  問答の末観念したヴォイドは背中にありとあらゆる負の感情でも背負っているのかと思わんばかりに不機嫌そうな顔のままゆらりと重そうに動い…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月09日更新

愛の日の朝を迎えて/燐花

事より味見はどうした。 *愛の日の朝のヴォイド  あなたからもらうそれが好き  可愛く鳴くのはそれが欲しいから  困った顔で微笑んで、撫でてそれをくれるあなたが好き──  ジリリリリ…とけたたましく鳴る目覚ましにガンと音を立てて手を置く。もうこのやり方でかれこれ三つは時計を壊した気もするが、ヴォイドの止める手はついつい勢い余ってしまう。 「うーん…」  布団の中でぐっと伸びをしてまだまだ重たい瞼を擦る。カレンダーを見て今日の日付を確認。  カーテンを開けて顔を洗い、トースターでパンを焼く。今日は何にし…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月07日更新

お月見の話/燐花

かい?」 「うわぁ…」 「ユ、ユウヤミにヴォイドか!驚かすな!後、素っ頓狂とか言うな、そして引くな」  前線駆除班のユウヤミと医療班のヴォイド。所属している班も違うのに、仲が良いのだろうか。こんな暗がりで一緒にいると言うだけで、ギルバートは思考を巡らせ、ハッとした顔で二人を見る。 「しかし二人とも…こんな遅い時間に一体何を…?まさか…!?」 「何か艶っぽい事態でも想像したかい?残念ながら、ヨダカをからかって撒こうとしてたところを偶然会っただけなんだけどねぇ」 「な、何だ…僕はてっきり二人して何かよからぬ事…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%b7%ee%b8... - 2020年10月25日更新

白昼夢/燐花

 一仕事終え、スクラブ姿のままヴォイドは飲み物を買いに購買へ行った。まだまだ日差しは容赦なく、それに体力を奪われるのは患者だけじゃない、医者もまた然りだ。ネビロスも珍しく髪の毛を一纏めにしていた。先に医療班に戻ったから今頃発見したミアはキャーキャー言っているのではないだろうか。  それはさて置きと言わんばかりに屋上に出たヴォイドは日陰に入り缶に口付ける。冷たいスポーツドリンクが喉に沁みる。風が首筋を撫でていく。 「疲れた…」  今日の夕飯はいつもよりもう少し多めにもらおうか等考えながら外をボーッと眺め、屋…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c7%f2%c3%eb%cc... - 2020年12月30日更新

遠くて近くて遠い。/燐花

挨拶は実に面白いな。昨日ファウスト君に「ヴォイドか…」と呼びかけられた時なんかは同じ様に「ネビロスか…」と返していたよね」 「見てたの…」 「たまたま、ね。目に入ったから好奇心で」  人から関心を向けられるのは何だか変な気分だ。今まで下心からだとか、余計な心配から関心を向ける人間は居たが、ユウヤミのそれはヴォイドが今まで見てきたどれとも違っていた。  形容し難い関心は、 一瞬で全身を包むようで、 だけどそんなに嫌でもなくて、変な気分だった。 「好奇心…」 「面白いね。挨拶をおうむ返しするのは相手の懐に潜り…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b1%f3%a4%af%a4... - 2020年09月21日更新

後悔と下心と悲しみと或いは恋心な夜/燐花

日は病み日なんだ多分。 「テオ?」 「…ヴォイド?」  この足の発見者でもある麗しの幼馴染は相変わらず扇情的な格好で目の前に現れた。と言うか、ベビードールにガーターベルトで申し訳程度にパーカー羽織ってこんな夜中にうろついているのかコイツは。布面積は確かに広いんだろうが、そこ以外気にならないのか。例えば透け感とか!結構透けてるぞ!?不透明度七十パーセントくらい…!?思わず上から下まで一通り見た後現実に戻った。危ない危ない。  そんなテオフィルスの葛藤をよそに無遠慮なヴォイドはストンと隣に座る。 「足、痛む?…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b8%e5%b2%f9%a4... - 2020年12月29日更新

崖の下の挿話/燐花

前が無いと言うのは不便だ。私はその日からヴォイドと名乗る事にした。  ヴォイド・ホロウ。虚しい人間と言われ続けたからこそチラついていた単語をただ貼り付けただけ。もう少しマシな名前をと言われた事もあったが、固有名詞がある便利さを早く欲すればその辺りはどうでも良かった。  私はこう言った出来事が起きる度色々と学ぶ。  名前が無いと不便と言う事、私の体で金を稼げると言う事、学びを怠るとすぐ搾取されると言う事。 人より物を知らないと言う事は、この世界ではそれだけ相手に隙を見せてしまう。 つまり、ゆくゆく自分の損に…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b3%b3%a4%ce%b2... - 2021年02月03日更新

龍虎、乱れ舞いその後/燐花

む。 「…何か良いことあった?」 「あ、ヴォイドさん」 「…拾い食いでもした?」 「し、してないです!してないです拾い食いは!」 「冗談冗談。でも良い事あったみたいに笑うから」 ミアの隣に椅子を置き、ヴォイドはキィと音を立てて座る。少しだけ誰かと話がしたかったミアは嬉しそうに笑った。ヴォイドもそんなミアを見て優しく微笑む。 「ロードさんとお話したら意外とヴォイドさんが言う程変な人じゃなかったかも?って思ったりしまして」 ヴォイドはそんなミアに対し物凄く目を見開いた。 「…アイツに何か言われたの」 「何だか…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%b6%b8%d7%a1... - 2021年01月30日更新

ヴォイドとロードを同時にぶっこむ

ヴォイド「………」 ロード「おや?おやおやおやこれはこれは…」 ヴォイド「近付かないで…」 ロード「うふふ、良いじゃないですか久しぶりなんですから一発や二発…」 燐花「待てーーーい!!今日は!わしも!おる!」 ロード「あ、居たんですね」 燐花「いるよ!二人にするわけが無いだろうよ!本編ですら無いのに!」 ヴォイド「……(無言で燐花を盾にする)」 ロード「おやヴォイド…そんな盾置いて何になります?そんなものさしたる障害ではありませんよ?」 燐花「そんなもの言うな!距離空けなさい!ソーシャルディスタンス!!」…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%f4%a5%a9%a5... - 2021年01月24日更新

マルフィで朝食を/べにざくろ

ひとつない白い布の張られたソレを前にしたヴォイドは此処へ来たことを幾分か後悔していた。ソレの上には彼女が見慣れたモノが載っていて、そのモノたちに身体を慣らされたヴォイドの身体はこれから与えられる快楽を期待して震える。 「 うふふ、そんなに緊張しないでください 」  揶揄う響きを含んだロードの声が部屋に響く。 「 お前…… 」 「 相変わらず名前で呼んでくれないのですね 」  残念です、と呟く声は愉しそうで本音では無いことは確かだった。  後ろからロードに肩を押され、ヴォイドはソコに座るしか道が無くなる。 …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%de%a5%eb%a5... - 2021年01月17日更新

鬼さんこちら/燐花

人間とだけ言っておきます」 「ふーん、私ヴォイド。私の名前、ヴォイド」 「ヴォイドちゃんって言うんですか?」 「ちゃん付けないで恥ずかしいから」 少しだけ年下の様に見えたが何だか言葉遣いがたどたどしくて見た目より幼く感じる。彼女は少し何かを考えて手に持ったタッパーを取り出すと中の唐揚げを一つ私の口に放り込んだ。お世辞にも質の良い肉とは言えないが、何だか妙に美味しく感じた。 「それお礼」 「ああ、ありがとうございます。しかしヴォイド、同じ店で何度も食い逃げはいけませんね」 「何で?怒る?」 「私は怒りません…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b5%b4%a4%b5%a4... - 2021年01月12日更新

あっちむいてほいをしないと出られない部屋

INNER ユロ・サオトメ!! **ヴォイドvsヒギリの場合 その日真っ白なその部屋にいたのは意外な二人。 黒く青いヴォイドと黒く赤いヒギリだ。じとっとした目で周りを見回すヴォイドに対しわたわたしながら出口を探すヒギリだが、やがて諦めたのか二人とも部屋の中央に集まった。 「あ、あの…」 「何…?」 「な、何でも、無い、のです…」 ヒギリは心の中で「この姉さん怖ぇぇぇぇえ!」と呟いた。食堂で仕事中よく見かける人なのは分かっている。エリックが彼女と鉢合わせた際一瞬びくりと肩を大きく震わせた事も(多分それは…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%c3%a4... - 2021年01月10日更新

アンスリウムを抱いて/べにざくろ

。三者の視線を受け止めることになったのはヴォイドだった。しかし、そんな視線なんて気にする素振りも見せないヴォイドは「 居た 」と呟いて部屋へと入ってきた。何やらその手には紙が握られている。 「 ヴォイドさん、おつかれさまです 」 「 これ 」  迷うことなくミアに近付いてきたヴォイドは、その手に持つ紙をミアに渡してきた。渡されたということは中身を読めということだから、と考えたミアは早速、紙に目を通す。横からアキヒロとフユも覗き込んできた。 「 ミクリカ食い倒れ祭…? 」  題名だけ思わず読み上げる。ヴォイ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%a2%a5%f3%a5... - 2021年01月08日更新

生きる為に、食い倒れ/燐花

ーパンとクリームシチューのパイ包みを抱えヴォイドは信号を見た。そう言えば表で仕事する様になってからこんな風に信号を待つ様になったな、外に出る時は服もちゃんと制服のスクラブをなるべく着ているし。これも生活が安定してこその心の余裕だろうか。 現在衣食住にも困っていないから結社と言う拠り所が出来て良かったし、初めてタダでは死ななそうな生命力の強い人間達に囲まれ色々と面白い発見も出来ている。だが、まだ街の様子を見ていると不安にもなってしまう。自分達の生活を潤わすには言わずもがな結社以外の世界が程々に活気付いていて…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%ad%a4... - 2021年01月06日更新

遊びをせんとや生まれけむ/涼風慈雨

うと思った。 もう一つ。 ざらつきーーヴォイド・ホロウ。岸壁街で闇医者をしていたと云う25歳の彼女は、ずり下がった服を着て、青と緑が混ざったガラス玉のような目をしていた。 「何を考えているかわからない」と他の医療班員が言っていた通り、“普通”の枠からズレたところにいるのは明白だった。でも、何がこれほど私の中でざらついて気になってしまうのか直ぐにわからなかった。淡々としていて動じない彼女に単純な面白さがあるわけではない。岸壁街出身だからと言っても普通な人は出身に関わらず普通だ。単なる犯罪者は掃いて捨てるほ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%b7%a4%d3%a4... - 2021年01月02日更新

うぉーあいにー/燐花

」 お後がよろしいようで ユウヤミとヴォイドは似てる様なそうでないような、そんな二人だなとは思っている。 だが、誰が思おうか。そんな二人がまるでコントのようなやり取りをしだすなどと。 「何かあ〜…仲良いのか距離あるのか分かんないよね〜 ...ユウヤミとヴォイドって…」 「結構不思議な二人だけど、たまにああ言うやり取り見る分には面白いけどね?」 「ユーシンって呑気〜…」 言いながらテディは口を尖らせる。何となく、 あんなにコントのごとくぽんぽんとやり取りが出来る相手と言うのはそうそう見付からない筈だと思…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a6%a4%a9%a1... - 2020年10月03日更新

明るい金髪で機械の大好きな母親/涼風慈雨

ユ「やぁ、ホロウ君。おや?浮かない顔をしてどうしたんだい?」 ヴ「ミアが最近医療班で会った人の名前が思い出せないって言って、さっきまで一緒に考えさせられてた。」 ユ「結社も人が増えたし、似たような名前の人もいるからねぇ。探偵屋の私も考えるから特徴を教えてくれないかい?」 ヴ「ミアが言うには、明るい金髪で、機械が大好きな母親だって。」 ユ「エルナー君の奥さんで機械班のロザリー・エルナーじゃないかい?その特徴は完全にロザリー君じゃないか。」 ヴ「ロザリーか……」 ユ「ほら、すぐわかったじゃないか?」 ヴ「それ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cc%c0%a4%eb%a4... - 2020年11月26日更新

燐花とネビ、アサギ、ヴォイド、 ギル、テディが喋ってみるよ。/燐花

」 ヴ「殺(バラ)そうか」 燐「何で!?ヴォイドってあまり怒らないんじゃなかったの!?」 ヴ「うん、怒ってないよ。 怒ってないけど、何か殺らなきゃいけない感じがした」 燐「ナチュラルボーン殺意!」 テ「待って、これじゃ埒あかないじゃん…いっそ面談みたくすれば? 一キャラずつさ」 燐「勿論そうしようと思っていた。ずっとそうしようと思っていたともさ。今言おうとしてたけど先言われちゃったか〜…っベーわ、マジベーわ」 テ「急なカコカワ」 ギ「貴様…色々言うがセオドアの意見からまさに今思い付いたろ…」 テ「突然のセ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%d5%b2%d6%a4... - 2020年09月27日更新

ネビロスと面談

て事は?アサギ、ギルバート、 テディ、 ヴォイドってな具合に?」 ネ「ええ、基本は」 燐「ふんふん…あのさー…聞きづらい事聞いても良い〜?」 ネ「何ですか…」 燐「ネビ君、もう寝た?ねえねえ寝た?好きな子とか言い合わない?」 ネ「修学旅行ですか。…私には、 妻がいますから…」 燐「だから聞きづらいんだって…(血涙)」 ネ「今はまだ…彼女の事を考えない様にするので精一杯です…やっと目を逸らしているところですから…向き合う事すらもまだ現実的ではありませんよ…」 燐「だよね…ごめんよ…ちなみに結社に気になる人い…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%cd%a5%d3%a5... - 2020年09月27日更新

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