Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でロード92件見つかりました。

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meilleure amie!/べにざくろ

け? )  最初に思いついたのは人事部のロード・マーシュだが彼の部屋は別の場所にある。他に仲良さそうな人といえば――。 「 クロエ? 」  名前を呼ばれて一瞬自分だと忘れていたミアだったが慌てて振り向く。そこに立っていたのはコンビニの袋を下げたシキだった。そういえばシキもクロエと良く一緒にいるような気がしたミアは顔を輝かせる。 「 シキ君! 良かった!! 」  そんなミアに対してシキは甘くてしょっぱくて苦くて薬っぽくて清涼感もある非常に口の中が忙しくなるサルミアッキの飴を食べさせられた時のような顔をした。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/meilleure%20ami... - 2021年08月22日更新

私はゼピュロスにはならない/燐花

だりとソファ  朝、むくりと起き上がったロードは隣で寝ている人間には目もくれずにベッドに散らばっている服を乱雑に着ると寒い中部屋を出て喫煙所に向かった。今日は休日なのだが、いつもの癖でついつい目が覚めてしまった。昨日はバーで飲んでそこに居合わせた女性と意気投合したのもあって部屋に連れ込んで…その後はあまり記憶にない。  ロードの部屋は喫煙所のすぐ近くで故に穴場だった。愛煙家が少なくなったのもあり、喫煙所に近いと言うだけで誰も入居に踏み切らなかった部屋に立候補したが、それだけでは無かった。  角部屋で日当た…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%e4%a4%cf%a5... - 2021年08月08日更新

十人十色の破裂音/燐花

間違いなく誰かしらの耳に入る。と言うか、ロードが同じ部屋の中にいるのだ。彼にそんな音を聞かれたく無い。  腹の虫が鳴らぬ様祈りながら仕事を続ける。人によっては穏やかな空間だが、人によっては緊張の空間の様だ。 「(早くお昼にならないかしら…)」  三人、誰ともなくそう思った。  すると、無音の空間を壊す様な破裂音が鳴り響く。 「くちゅんっ」  エーデル、ヴィーラ、シーリアの三人は張り詰めていた空気の中仕事をしていたので突然のその音に激しく動揺した。え!?今の誰のくしゃみ!?と意識が仕事からそちらに行き掛…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bd%bd%bf%cd%bd... - 2021年07月29日更新

全力で推しへの愛を語らないと出られない部屋

も良し。 *さて、愛を語れっ!! **ロードの場合 『済まない…っ!!』  スクリーンに突如映し出されたその文字。文字はパッと消え再び新たな言葉を紡ぐ。 『こんな事になって…本当に済まないと思っている…!!』  まるで某四六時中追い回される系海外ドラマの主人公の様な口ぶりだ。一体何に対してこのスクリーンは謝っているのかと思うだろう。答えは簡単だ。一番呼んだらヤバそうな人間がここに居るからだ。決してスクリーンが呼ぼうとして呼んだのではない。部屋の概要を聞いて奴が勝手に来たのだ。 「いやいや推しへの愛ですか…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c1%b4%ce%cf%a4... - 2021年03月25日更新

しっちゃかとめっちゃか/燐花

…」  テディとシキが司会の音頭を取る。ロードは影のある笑みを見せ、イオは悪い顔色をより一層悪くする。彼は「何故このメンバーの中に自分が居るのだろう?」と不思議そうな顔もした。ミアは青い顔で震えているし、テオフィルスは「度し難い」と言いたげな顔をした。 「…二、三突っ込んで良いか?」  そして、無事変な顔になったテオフィルスは司会二人にツッコミを入れる。 「誕生日を祝しての前置きがもう意味分かんねぇし、この真冬に納涼の言葉は辞書で調べろだし、どうにもやっつけ感がなぁ〜…」 「そもそも…俺何で呼ばれたんだ……

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%b7%a4%c3%a4... - 2021年07月23日更新

やにわに去りて/燐花

止みなく募る  ラサム暦2163年。  ロードは兼ねてよりリフォームに勤しんでいた元廃ホテルの一室の内装まで完璧に仕上げていた。電気も水道も生活出来る様に引いて来たし、家具家電も全て揃えた。養父であるボスが放任主義なのを良い事に早々に独り立ちをしようと作り上げた自分の城はなかなか納得の行く形で出来上がった。  お洒落でシックなデザインの壁紙が映える室内は防音設備を整えてある。廃墟となっていたホテルの一室は一部業者に依頼したのもあり、この掃き溜めの様な岸壁街でプライバシーを最大限守れる部屋に生まれ変わった。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%e4%a4%cb%a4... - 2021年07月10日更新

MINT×CHOCOLATE×MINT/べにざくろ

に来たのはエーデル、ヴィーラ、シーリアのロード親衛隊( 非公式 )三人組だった。口々に声を上げるとタイガの首根っこを掴みズルズルと引き摺りながらサリアヌに謝罪して立ち去っていく。 「 あの…… 」  サリアヌの気品溢れる声はキャンキャンとタイガに叫ぶ女子三人組には届かなかった。そのためサリアヌの机の上にはタイガの差し出した&ruby(・・){それ}が残ってしまうかたちとなった。  タイガの差し出したそれは、カンテ国内で菓子といえばこの企業といわれるメープル製菓製造の菓子だった。安価で手軽な大量生産された菓…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/MINT%a1%dfCHOCO... - 2021年06月27日更新

虎の小休止/燐花

とことんそう言う出来事が続くものだ。  ロードは今日もたまたまミクリカ近くまで来ていた為、仕事終わりにリカ・コスタに足を運ぶ。先日せっかくヴォイドが部屋まで来てくれると言う奇跡があったにも関わらず(とは言え要件は文句だったが)、タイミング悪く女性を連れ込もうとしていたところに鉢合わせてしまい要らぬ誤解を与えた末にボディーブローまで食らったそんな心の傷を酒で癒したかった。ついでに言うとあの日の女性はあの後大爆笑の末に帰ってしまい結局何も出来ずただただ悲しい思い出だけが量産された。  今日は傷を癒す、そして良…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b8%d7%a4%ce%be... - 2021年02月03日更新

ミルククラウンガール/べにざくろ

ィンは気付かないことだが黒いイケメン――ロード・マーシュだって涼しい顔で内心必死で否定しているのである。この目の前のカボチャの中身みたいな髪色の青年は頭の中までカボチャなのか知らないが、恋人だの父親だのパパ活だの万が一にも他人の耳に入ったらロードの評判が地に落ちることを囀ってくれた。特に恋人はまずい。巡り巡って&ruby(ロードの想い人){ヴォイド・ホロウ}の耳にでも入ったら……大変なことになる。 「 それで、私が保護者代わりのクロエ・バートンに一体何の用なんですか? 」  それとなく「 保護者代わり 」…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%eb%a5... - 2021年06月08日更新

頑張れ、ギル王子/燐花

の耳にも届かなかった。 *ギルバートとロード  ギルバートが休憩所に向かって歩いているとその先に黒スーツの男性が現れる。謹慎騒ぎを起こした時、自分の所為で仕事の増えてしまった人。その事は申し訳なく思っているし、今でもまだ少しだけ居た堪れない。  己の蒔いた種ではあるのだが、彼に会うと否が応でもその時の事を思い出してしまうからだ。 「おや、ベネットさん」 「あ、ああ…その節はどうも…」 「うふふふ…普段聞いている貴方の印象とは違い随分と大人しいんですねぇ。まあ、良いですけど」  タバコの箱を取り出そうと手…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b4%e8%c4%a5%a4... - 2021年06月01日更新

少女から虎へのアフェクチェズマン/燐花

に押し掛けたこの日、クロエの目にはいやにロードが上機嫌に見えた。聞いたところによると、いつもの様に外で女性をナンパし部屋に連れ込もうとして居たところ、偶々偶然ヴォイドが彼の部屋に足を運び結果鉢合わせて軽く修羅場になったとか。  ロードが女性を連れ込む事なぞ珍しくも何とも無いし、過去にクロエは用があるからと彼の部屋を訪れたら正にそのタイミングで連れ込んだ女性と彼はお楽しみの真っ最中だった。ロードは目をぱちくりさせたまま固まってしまったし(しかし特に萎えていなかった上続行したのだから驚きだ)、いきなり現れたク…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%be%af%bd%f7%a4... - 2021年05月31日更新

月が綺麗な夜に/燐花

 一日歩き回り疲労も溜まったそんな夜。ロードはナウム通りの喫茶店「コクシネル」に足を運ぶと加入希望者のデータを貰い受けると共にコーヒーを注文する。店主であり人事部新規勧誘課で実質ロードの同僚でもあるジェレミー・エストレは注文を繰り返すと「本当に良いのかい?」と付け足した。 「夜にコーヒーか。人によっては寝れなくなるからって避けるのにね」 「うふふふ。今日は一日歩き回って足が棒の様になる程疲れたので、関係無く眠れるかと」 「そうか。そんなお疲れのお兄さんにハッとする事を教えてあげよう。コーヒーを淹れている間…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%ee%a4%ac%e5... - 2021年05月26日更新

それは世界を救うと思うんだ/燐花

が止まったかの様に笑顔のまま固まっているロードの顔も反射していた。 *情報過多なスペース 「うふふふふふ…いや、これは何て良い眺めでしょうねぇ…うふふふふふふ」  同じく休憩所でコーヒーを飲んでいたロードは穴が空くのではないかと言うくらいウルリッカの悪戯に見入っていた。少なくともガッツリ視界に捉えた彼に「目を逸らす」と言う選択肢は無い。始まった瞬間時の止まった様に笑顔のまま動かなくなっていたロードだが、頭の中で状況を整理し理解した瞬間、彼はいつも以上にニヤけた顔でその特徴的な笑い声を存分に漏らしながらウ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ec%a4... - 2021年05月20日更新

リングに立つ/燐花

「ん……ん?」  寝苦しさで目を覚ましたロードの眼前に広がるのは先程まで自分の下で艶めかしい声を上げていた女性だった。寝惚けた彼女の腕が首に絡み付いた苦しさで目が覚めたらしい。 「…やれやれ」  ロードは起こさない様に首から腕を外し、ベッドから起き上がると下着を探り当て、適当に服も発掘し部屋を出る。そして喫煙所に向かうと煙草を吸った。  虚しい。分かっているそんな事。いくら同意の上とは言え、あまりにも身勝手極まりない行いだと言う事も。  快楽など短くて、終わってしまえば気怠い時間が待っているのも分かっては…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ea%a5%f3%a5... - 2021年05月16日更新

お味はいかが?/燐花

良かった…喜んでもらえて…クロエちゃん、ロードさんみたいな笑い方するんだね!」 「……あぁん?」  ドスの効いた声を上げるクロエだが、ミアに悪気は一切ない事に気付いて顔を顰めながらまた飲み始める。わずか買って数分で半分を空けてしまったクロエはミアを見るとふぅと溜息を吐いた。 「そう言えば、どうなんです?ネビロス氏とのお付き合いは」 「あ、うん…」  あまり周りに言い触らすものではないが、クロエは他班ではあるが同い年なので彼女には話をしてあった。ミアの浮かない顔にクロエはやれやれと声を漏らしながら彼女の返事…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%aa%cc%a3%a4... - 2021年05月09日更新

花細し/べにざくろ

ていないだけなんだろうか。 「 人事部のロード・マーシュ。知ってる? 」  ウルリッカは目を瞬く。  ロード・マーシュの事は知っている。何か高価そうなスーツとか靴とか身にまとっていて本能的にヤバそうな黒い狐のような男だ。長身ではあるとは思うが決して二メートル越えではないし、第一、髪の色も目の色もシキと違う。顔だって別に似ていない。 「 知ってる。でも、小さいね 」  だって、二メートル超えてないし。  そういう意味で言ったのだが、シキには何だか哀れんだ目で見られた。お前の身長でそれを言うか、と目が言ってい…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b2%d6%ba%d9%a4... - 2021年05月01日更新

愛の日に暴走した君/燐花

#contents *変な夢  ロードが目を覚ますとそこは何だか見た事もない天井と、自分が寝ているのはダブルサイズのベッドだった。温かく隣に誰かがいた形跡のあるベッド。ロードは頭をフル回転させ状況を整理した。 「えーっと…確か昨日まで…あれ?どう言う状況からのこれですかね…?誰かを引っ掛けた記憶が無い…と言うかここ最近飲みに出た記憶もないのに何故…?」  そして色々考えた末、ロードは納得した様な顔を窓の外に向けた。 「夢…ですかね…?」  夢の中で夢である事に気付く。珍しい事もあるもんだ。そうなれば、後は…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年04月30日更新

そんな生活を夢見てさ/燐花

目をやれば、そこには瞳を三日月に歪ませたロード。ヴォイドは気付いて居ない様だが、ギャリーは居た堪れない雰囲気に苦笑いを浮かべた。 「ありがと。じゃあ私戻るね」 「あ、行っちゃう?じゃあこれ…アキヒロにもあげてくれや。後、ミアちゃんにも。それからアペルピシアちゃんとスレイマンが塩っぱいのと甘いのどっちが好みか今度こそ忘れずに聞いといてよ」 「あ、忘れない様に頑張る。忘れたらごめん」 「…次忘れたら流石にミアちゃんに頼むから良いけどね」  医療班の部屋に戻るヴォイドを見送った後、ギャリーは背後に居たロードをチ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%f3%a4... - 2021年04月27日更新

黒猫怪奇譚/涼風慈雨

、親戚のお子さんですかね」  そう呟いたロードの視線の先にいたのは、ふわっとした黒髪の少年だった。黒の色素を持っている割に肌は雪のように白い。ユウヤミのこれまでの女性関係を知るわけではないロードは咄嗟に彼に隠し子がいたのかもしれないと発想する。だが直ぐに、彼がそう遊び呆ける事も無かろうと思い親戚の子だろうなと方向転換した。  周囲を見回すも、他の子供や保護者らしき大人の姿はない。 「こんにちは、お兄さんを探してるんですか?ボク、誰と一緒に来たんですか?」  しゃがんで少年と目線を近づけるロード。何故か少年…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b9%f5%c7%ad%b2... - 2021年04月24日更新

外の世界に憧れて/燐花

うかねぇ…ダメ元ですが…」  彼の名前はロード・マーシュ。その名の通り(?)彼は諸々あって彼と同じマーシュと言う名前の野菜と縁が深かった。ロードの言う「お母様」とは彼の血の繋がらない義理の親であり、彼の本当の母親から彼を奪った魔法使いである。そしてその「お母様」は何故か彼の名前を「ノヂシャ」とか「コーンサラダ」とか二転三転させた末に今は彼を「ラプンツェル」と呼んでいた。本名に擦りもしない。  最初こそ訂正していたロード。何だか都度訂正するのに疲れた彼はいつしか面倒くさくなってそれすらしなくなって居たのだが…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b3%b0%a4%ce%c0... - 2021年04月17日更新

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