Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でベルナール8件見つかりました。

唇が紡ぐ物語/燐花

「気を付けてね、行ってらっしゃい」  ベルナールとフランソワに行ってらっしゃいのキスを一つずつ、ロザリーは手を振って二人を送った。二人が扉の向こうに見えなくなった瞬間、言いようの無い不安がロザリーを襲う。自分は機械いじりが好きで、機械人形も好きだ。研究をするのも大好きなのだが、ゲリラ攻撃にフランソワが巻き込まれたのを見た時に「これが今の現実である」と強く感じてしまった。  ──私の大好きな物に、私の世界で一番大切で大好きな物が奪われるかもしれない世界。  もしも神様が居るとしたら、誰の趣味でこんな残酷な…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bf%b0%a4%ac%cb... - 2022年06月03日更新

ベルナール・エルナー

l data 親御さん:涼風慈雨 名前:ベルナール・エルナー 誕生日:5月8日 血液型:B型 所属班:機械班 性別:男性 好き:家族、教え子、機械 嫌い:酔い絡みしてくる部下 性格:苦労性。嫁の尻に敷かれている。努力家で常に向学心がある。好きが空回りして、無表情になる不器用な至って普通のおじさん。タバコはしないが、お酒は強い。 特技:けん玉 髪色:黒 瞳色:緑がかった黒 身長:182cm 年齢:44歳 趣味:カメラ 一人称:私 前職:機械工学の教授 加入理由:教え子であるギロクの暴走を止めるため。 語録:…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%d9%a5%eb%a5... - 2020年09月19日更新

鞘無キ懐剣/涼風慈雨

から説明すべきかアサギが考え始めた瞬間、ベルナールの電話が鳴った。一言二言話して電話を切ったベルナールがアンを見つけて呼び寄せる。 「アン・ファ。アサギの件は一旦保留にするように上から命令が出た。これから1時間緊急会議だから、その間にアサギから必要な事を聞き出してもらえるかな?」 「了解。保留理由は教えてもらえンのか?」 「故障どころじゃ無い案件みたいでね……ともかく、後は頼んだよ!」  上着をつかんで資料を少し持ったベルナールは慌ただしく機械班の事務所から出ていった。 「あ〜、ンな面倒事にゃ関わりたくね…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%be%e4%cc%b5%a5... - 2020年11月15日更新

愛の日に確かな愛を君に/燐花

「貴女が?何でまた…?」 「ロザリーとベルナールに愛の日のお菓子渡したくて。そう思ったら、フランソワにも渡したくて、一番渡しやすいのはここだと思ったの」 「なるほど…」  オルヴォはヴォイドの体をじっと見る。どう見てもその薄着じゃ寒いだろうに、よく見ると指先も冷えているのか赤くなっているし、ずっと外で待っているなんて無謀にも思えた。何故言わなかったのだろうか。 「にしてもこの時期スクラブだけじゃ寒いでしょう?何で言わなかったんですか?話してくれたらいくらでも中で待たせてあげたのに」 「人がいると思わなか…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月14日更新

ふにゃけたプリンの夢を見て/燐花

くれた。そのまま話し続けていると、後からベルナールもやって来て、椅子にキツそうに腰を掛けて話し込む。隣にいるこの夫婦を眺めていると、岸壁街では求められなかったものに手が届く気がしてしまう。 「(お母さん…お父さんってこんななのかな…)」  二人を見つめたままヴォイドは目を閉じ、別れ方も顔すらも思い出せない母を懐かしんだ。存在すら知らない父を想った。このままここにいたらきっとふにゃけてしまう。あのプリンみたいにふにゃけてしまう。そして、ここを出たらもう岸壁街に戻れないかもしれない。戻ったとして慣れるのに苦労…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%d5%a4%cb%a4... - 2020年11月23日更新

花は咲く、花は散る/べにざくろ

#contents(2) *戻らない日常の話 **不思議な売上の話  華やかに美しく咲き誇る薔薇が、ミアは大好きだった。  一輪でも凛と佇む姿が美しく、沢山の花束にすれば艶やかに美しい。  しかも薔薇の美しいところは見た目だけではない。その香りも香水に使用されるだけあって格別だった。 ( でも、作られた香水より本物の匂いの方が好きだな )  そう思いながら肺いっぱいに薔薇の香りを吸い込む。これだけ吸い込んだら肺を通って身体中に染み渡って、やがて身体が薔薇の香りになったら素敵なのに。ああ、良い香り。本当…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b2%d6%a4%cf%ba... - 2020年10月22日更新

積もり積もった思い/涼風慈雨

つけ、眉間にシワを寄せていた。 提出者はベルナール・エルナー。 奔放な妻のロザリーに比べて随分堅実な性格をしているのは皆の知るところだ。彼が無駄遣いをするとは思えない。だが、全部信頼して処理していい問題ではない。実際に会って確かめなければ、と領収書を握り機械班の事務所へ向かう事にした。 機械班でもしかしたらあの人に会えるかもしれないなと思うと自然に足取りが軽くなる。 経理部と中が悪く、あの手この手で経費を使おうとするロザリーに会うのは気分が下がるが、それよりもあの人に会える事の嬉しさが上回っていた。 アン…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%d1%a4%e2%a4... - 2020年09月19日更新

ロザリーさんの足元には機械人形が埋まっているかもしれない

諦めた涼風は別のデスクで作業をしているベルナールに声をかける。 「ねぇ、ベルナール〜ロザリんどうしたの〜?」 「昨日、何か新しい情報をつかんだみたいで、今朝から心ここに在らずのまま最低限の仕事だけしてる感じですよ。」 「ロザリんらしいや。何の情報かは知らないの?」 「多分、ウェンズデーさんの事でしょうね。もっとも、この状態になったロザリーは外部刺激を受け付けないので、どうにもできないですが。」 「だよねぇ」 「フランソワを保育部に連れて行く担当は今日はロザリーだったはずなんですが、それすら忘れてるほどで…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ed%a5%b6%a5... - 2020年09月21日更新

メンバーのみ編集できます