Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でネビロス55件見つかりました。

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愛の日を前にして/燐花

屋でぶつぶつ呟いていると、マスクを付けたネビロスが熱を測りにやって来た。 「あ、ネビロスだぁ…」 「熱を測りに来ましたよ。あと、着替えと体も拭きましょう」 熱を測っている間に適度に温かいお湯を桶に溜め、そこにタオルを浸しぎゅっと搾る。パジャマのボタンを外しながら、テキパキと手際よく進められる様子を見てテディはボーッとしていた。 「どうしました?どこか痛みます?」 「ううん、ネビロスって格好良いなって思っただけー」 「何言ってるんですか」 「本当だよ?」 「おだてても服は着ませんよ?」 少し楽しげに微笑むネ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年01月23日更新

テンポ・ジュスト/燐花

い。意図的に休みを取らないようにしているネビロスのこの問題に頭を抱えた。どんな理由であれ見落としは許されないだろう。 「おやおや、これはまた無茶な勤務をしている方が居ますねぇ」 「あ、ロードさん…」 タイガの後ろから新規勧誘課のロードが覗き込む。そして直後眉間に皺を寄せた。 「困りますね、医療班にいてこの勤務…休みを取られていないんですか?」 「俺も全く気付かなかった…文章の改竄してるって言うよりかはさも当たり前の様に出てるんですよ。厄介なのが彼、散歩や自習と称して顔を出してるんです。アスランさんがこれは…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c6%a5%f3%a5... - 2021年01月18日更新

遊びをせんとや生まれけむ/涼風慈雨

その中に矛盾とざらつきがいた。 矛盾ーーネビロス・ファウスト。銀の髪を無造作に伸ばした姿は周囲の評判から私の導き出した予測と少しだけズレがある。周囲の評判、第一印象は狂人と言われていた。 だが、それは大きく見える部分だけの話だ。 人は大脳新皮質を使って嘘をつくが、感情を司る大脳辺縁系の反射によってほんの一瞬だけマイクロジェスチャーが出、本音を見せてしまう。中には私のように人並みの良心を持ち合わせておらず、マイクロジェスチャーの反応が期待通りの結果にならない者もいるが、彼に関して言えばそんな事はない。 逆。…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%b7%a4%d3%a4... - 2021年01月02日更新

恋は雷の一撃のように/べにざくろ

いに忘れさせる程の力を持っていた。 ( ネビロス・ファウストさん…… )  マルフィ結社に入って本当に良かった。新しく&ruby(ドレイル){医療}班に入ってきた彼がアキヒロに色々と説明されているのを視界に入れながら、ミアは自分が出来る仕事―――医療器具の管理や在庫整理―――を行う。  ネビロスを見ているとドキドキして、何だか家族を喪ってミアの心の欠けたところに恋心がピッタリと嵌り込んだようだった。  灰色の日々が、灰色の人のおかげで色付いていく。まさに、そんな気分。 ( カッコいい……どうやったら話しか…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%f8%a4%cf%cd... - 2020年12月31日更新

花は咲く、花は散る/べにざくろ

#contents(2) *戻らない日常の話 **不思議な売上の話  華やかに美しく咲き誇る薔薇が、ミアは大好きだった。  一輪でも凛と佇む姿が美しく、沢山の花束にすれば艶やかに美しい。  しかも薔薇の美しいところは見た目だけではない。その香りも香水に使用されるだけあって格別だった。 ( でも、作られた香水より本物の匂いの方が好きだな )  そう思いながら肺いっぱいに薔薇の香りを吸い込む。これだけ吸い込んだら肺を通って身体中に染み渡って、やがて身体が薔薇の香りになったら素敵なのに。ああ、良い香り。本当…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b2%d6%a4%cf%ba... - 2020年10月22日更新

つきがきれいですね/べにざくろ

て珍しい組み合わせを見る。 「 あの人がネビロス? 」 「 そっ、そうですけどあんまり言わないで!! 」  野生の勘で的確にミアの見ている視線の先にいる男性の正体を当てたウルリッカに、ミアの顔が赤くなる。自分が分かりやすい性格なのは良く分かっているが、色んな人に恋心が明らかになるのはさすがに恥ずかしい。 「 ふーん…… 」  じーっとネビロスを眺めるウルリッカに、ミアは嫌な予感がした。まさか一目惚れしたんじゃないだろうか。ネビロスさん、かっこいいし。  ポンと再び軽く肩を叩かれた。叩いた理由はウルリッカの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%c4%a4%ad%a4... - 2020年10月04日更新

裏切りーーオルヴォの場合/涼風慈雨

「自分の子供は欲しくないんですか?」なんて事を三十路を過ぎて言われるようになった。 オルヴォ・ワシレフスキー、31歳、独身。彼女無し。職業は保育士。 ある人に言わせれば訳あり物件なんだそうだ。 綿毛のような栗色の髪で童顔なのに女の影すら感じないのは実は性格に難有りだとか、妙なこだわりが強すぎるんじゃないかとか、ゴシップ好きな同僚の話のネタにされていた。 正直、煩い。余計なお世話だ。ぼくの人生だ、人の幸せを押し付けるなと。 でも、それを言えば角が立つ。 そういう時は営業スマイルで「子供は好きだけどさ、自分ち…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%a2%c0%da%a4... - 2020年09月17日更新

燐花とネビ、アサギ、ヴォイド、 ギル、テディが喋ってみるよ。/燐花

やめてくんない?」 はじまるよ。先ずはネビロスからだな。 [[Twitter>https://twitter.com/rinka_creation/status/1268048470385897474?s=19]] ----…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ce%d5%b2%d6%a4... - 2020年09月27日更新

ネビロスと面談

に仕事をしている姿もね」 ヴ「あ、燐花。ネビロスっていつもミアの事目で追ってるよ」 燐「ほんまでっか」 ネ「帰ります」 燐「待って待って!ヴォイド、詳しく!」 ヴ「そのまんま。 ネビロスが仕事の合間とか無意識に外見てたりしてるんだけど、ミアがいる時はミア見てる。多分癒されるものを目で追ってるんじゃない。たまに見ながら溜め息ついてるから幸せ逃げそうだと思ってたけど」 ネ「余計なお世話です」 燐「ほへ~目で追ってる…、 ねえ 」 ネ「…何ですか」 燐「恋か」 ネ「帰ります」 燐「帰りたがらないでよ」 ネ「ヴォ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%cd%a5%d3%a5... - 2020年09月27日更新

狼煙――ネビロスの場合(後編)

目が覚めた俺は、 ビニールで作られた簡易的な施設内に居た。体を起こすと気付いた看護師が慌てて寝かせに来る。俺は点滴だらけの腕を見て愕然とした。 手の甲には患があって紫色に変色しており、擦り減って凹凸 の無くなった中手指節関節が俺が何かを手の甲の骨が減るま で殴り続けた事を表していた。 反対の手も同様だった。 ふと、政府のお偉方だか知らないが、身なりのきちっとした 人間が集まって俺を見ている事に気がついた。 「彼です。ケンズでの生存者の中でもその..抜きん出て異様 だったのは」 「アレは本当に人間か?銃弾…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cf%b5%b1%ec%a1... - 2020年09月19日更新

狼煙――ネビロスの場合(前編)

ずにね』 [[後編へ>狼煙――ネビロスの場合(後編)]] [[Twitter>https://twitter.com/rinka_niki/status/1157872469228736514?s=19]]…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cf%b5%b1%ec%a1... - 2020年09月19日更新

あまりにも遠い昔の話。(後編)/燐花

「最近ネビロス来ないなー」 ルミエルはつまらなそうに咳いた。ネビロスが過去に頬に触れた事は、びっくりしただけで特に嫌だったわけじゃない。 その後、何か閃いた様に学問に打ち込むネビロスは生き生きしていたが、会う頻度が少なくなるのは少し寂しかった。両親を亡くして祖父母と暮らすネビロス。 彼には自分には分からない苦悩があるのかもしれない。 だからこそ、突飛な彼の行動原理はルミエルには予測出来なかった。それから、声変わりして少し変化していくのも何だか置いていかれてしまう気がした。 どうしたらまたネビロスは来てくれ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%de%a4... - 2020年09月23日更新

あまりにも遠い昔の話。(前編)/燐花

ネビロスは父、母と共にラシアスに住んでいた。幼い頃から働き者の両親の負担を少しでも減らしたいと思い、休日は家族と共に家事をこなす事を好んだ。幼い、拙い手付きで母と料理をし、父の機械技術を学び、 ネビロスは家族で外に出掛ける事こそ少なかったが充実していた。 ある日、長期出張が決まった両親はネビロスをケンズに住む祖父母の下に預けた。 「迎えに来るからね」 「お土産は何が良い?」 ネビロスは答えた。 「家族皆で楽しくご飯が食べたい」 両親は微笑んで領くとネビロスに手を振った。それがネビロスが見た両親の最後の姿だ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%de%a4... - 2020年09月23日更新

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