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タグ検索でテオは55件見つかりました。
Smaklig maltid!/べにざくろ
時、ミサキとは違う小さな女性の姿が見えずテオフィルスは首を傾げていた。 「どうしたんすか? 何かエラーでも出ました?」 何やら悩んだ様子を見せているテオフィルスにトニィが問いかけてテオフィルスの前のディスプレイを覗き込むが、至って平常なコード文が並んでいるだけだ。どうやら悩んでいる理由は仕事の事ではなかったらしい。そんなトニィに「違ぇよ」と言ってテオフィルスは更に口を開く。 「ニコリネちゃんってお昼になると消えるよな」 「……そうっすかね?」 &ruby(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班の部屋にいても…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Smaklig%20malti... - 2021年12月08日更新
未完成リーベスリート/べにざくろ
s *勝った女、負けた男 「 ねーえ、テオ。首絞めって気持ちイイのよ? 」 ( 良くねぇよ! 胸糞悪い……二度と行かねぇ ) 客に絞められた首を労りながら、テオフィルスは我が家への帰路を歩いていた。手には報酬の他に女から恵んでもらった食事を入れた袋がぶら下がっている。 此処は岸壁街の下層。家も持たない薄汚い子供が道端でテオフィルスの持つ袋を羨望の目で見ているが、その視線を受け流してテオフィルスは歩く。 テオフィルスを待つ人はいないけど、彼には帰る家があった。家と言うほど立派な建物ではないかもしれな…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cc%a4%b4%b0%c0... - 2021年01月13日更新
崩岸のバガテル/べにざくろ
だけだ。何も物珍しい存在ではない。 「 テオ。顔を見せて 」 そう言って幼い俺の顔を両手で包んで眺めるのが母の癖だった。そして、散々眺め倒した後に必ず言うのだ。 「 アンタの目はね、お貴族様の色なのよ 」 母曰く、とある日の客は身なりも良く“貴族”というやつだった。だから、アンタを産んでおけば何かに使える日が来ると思ったの。そのために、わざわざ貴族っぽいテオフィルスなんて名前を付けたのよ。そう言うのが口癖だった。 馬鹿馬鹿しい。 ある程度成長して現実が見えてくれば、こんな薄汚い街に貴族が女を買いに…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ca%f8%b4%df%a4... - 2020年10月13日更新
ボンボンショコラ・スーヴニール/燐花
ー…」 その日、仕事を終え部屋に戻ったテオフィルスは帰るなり唸り声を上げた。血流の良さそうな赤い顔、荒い呼吸。頭を働かそうにも今はふざけた事しか浮かばない。短絡的な考えにしかならない頭で椅子に座って項垂れていると、いつもの水色のシルエットが覗き込んでくる。 「帰るなり何なんだい!?あんたはもう!」 「うるせぇ…」 「全く…水飲むかい?」 「…良いから早くくれよ」 「何だいその態度!」 メドラー家のロリババアことナンネルはぷりぷり怒りながら飲み水を取りに行く。見た目は自分より幼いのに母親の様なやかましさ…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%dc%a5%f3%a5... - 2021年10月07日更新
星に願いを/燐花
かう途中、廊下に何かが捨てられている事にテオフィルスは気が付いた。まるでその場で脱衣でもしたかの様に乱雑に脱ぎ捨てられている衣服。一体ここで誰が何をやらかしたんだ。岸壁街のあらゆる施設の隠れたところで春を売る女が居た事を思い出し溜息を吐く。ここはそんな場所では無いしそんな事もあり得ないと思うのだが、何だかここに捨てられている服が彼女達が脱ぎ捨てたそれに酷似していてそう思うと直視出来なくなりそうだ。 面倒事は放っておきたかったが、よくよく視界の端にちらつくそれが青一色の着衣である事に気が付きついつい近くま…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b1%a4%cb%b4... - 2021年09月20日更新
歪んで捻れてラメンタービレ/べにざくろ
愛の日の浮かれた空気も薄れ始めた頃、テオフィルスは美しい女性――ではなく&ruby(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班に設置された個人用電子端末と仲良く一晩を過ごしていた。キーボードを叩く手は難関曲を奏でるピアニストの如く動き、ディスプレイを見つめる&ruby(サファイア){蒼玉}色の目は瞬きする時間すら惜しむかの様に凝視を続けている。 ディスプレイに表示されているのは無駄のないプログラム構文だ。 しかし、それはテオフィルスの書いたものではなく&ruby(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班のお姫様ことミ…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cf%c4%a4%f3%a4... - 2021年09月19日更新
嵐を呼ぶ女/べにざくろ
by(ズギサ・ルノース){汚染駆除}班のテオフィルス・メドラーさんだよ 」 ウルリッカの言葉をアルヴィが補足する。補足によってその場に居た人物を把握したシリルは心底悲しそうな顔をした。 「 もうっ、そんな楽しいことするなら言って欲しかったわよ! ヨダカがワタシと一緒にメンテナンス中だった時にやったのは英断だったと思うけど 」 ユウヤミいるところにヨダカあり。 もしも、そんなヨダカが現場にいたならば冷静にウルリッカを抑えていた可能性があったので、それをさせないタイミングでヴォイドのカヌル山揉みをやって…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%f2%a4%f2%b8... - 2021年05月30日更新
嵐の余波/燐花
#contents *裏側に居た人達 テオフィルスはこの時程リハビリをサボっていた現実を悔いた事は無い。 リハビリにまともに出ていたら、少なくとももう少し早く歩ける様になっていたかも。或いは、そうして歩く事に義肢なりの楽しさを見出し、もう少し良い義肢を買おうとか、そう言う方にお金を回す事を考えられていたのかも。 とにかくそれら全てがこの場をスムーズに逃げ出せる事に繋がるのでは無かったのか?とは思った。 「うふふふふ…」 特徴的な笑い声しか上げないロードが目の前にいる。さっきからその笑い声しか上げて…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cd%f2%a4%ce%cd... - 2021年06月10日更新
愛の日は一日にして成らず/べにざくろ
がする 」 その日、昼時の食堂の一角でテオフィルスとタイガは時間を合わせて昼食をとっていた。 とはいえ昼食自体は既にとり終えて、2人が食べているのは何の変哲もないプラスチックス製食料保存容器の中に入っているこれまた何の変哲もないタイガの努力の結晶のチョコレートだ。 「 別に不味くねぇし、これ、あの子にあげれば良くね? 」 チョコレートを食べながらあの子、の部分で食堂の配膳カウンターへ目線を送るテオフィルス。視線の先にいるのは見なくても分かる。ヒギリ・モナルダだ。しかも、どうやらヒギリと目が合ったらし…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年09月18日更新
しっちゃかとめっちゃか/燐花
な顔もした。ミアは青い顔で震えているし、テオフィルスは「度し難い」と言いたげな顔をした。 「…二、三突っ込んで良いか?」 そして、無事変な顔になったテオフィルスは司会二人にツッコミを入れる。 「誕生日を祝しての前置きがもう意味分かんねぇし、この真冬に納涼の言葉は辞書で調べろだし、どうにもやっつけ感がなぁ〜…」 「そもそも…俺何で呼ばれたんだ…?」 自分は場違いだと言わんばかりに口をへの字にするイオはもう帰りたそうだった。ロードはガタガタ青くなって震えるミアを心配そうに見つめた。 「誕生日に怖い話と言う…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%b7%a4%c3%a4... - 2021年07月23日更新
チチトーーク!と言ってはみたものの。
社内のどこかも分からない部屋に集められたテオフィルス( 以下・テオ )、タイガ、アルヴィ( 以下・アル )、ルーウィン( 以下・ルー )。 ノエ「 皆さん、揃いましたね。では『 チチトーーク! 』を始めたいと思います 」 タイガ「 ん? ノエ、故障した? &ruby(マス){機械}班に行って診てもらう? 」 ノエ「 いいえ、故障ではありません。代理として忠実に『 チチトーーク! 』を遂行させていただいているだけですよ 」 そう言って爽やかに微笑むノエ。 テオ「 いやー……ノエの口から乳って言われるとなぁ…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c1%a5%c1%a5... - 2021年07月20日更新
あったようでなかった話/べにざくろ
れた時のような眉間に深い皺を寄せた顔で、テオフィルスはパソコンのディスプレイを見つめていた。 「 何やってんだい? 」 「 あー、いや…… 」 テオフィルスにしては珍しく歯切れの悪い返事だったので、とことこと近付いてきたナンネルは彼の脇から覗き込むようにして水色の瞳でディスプレイを凝視する。そこには電子書籍でとある漫画が表示されていた。 「 『 この世界に有終の美を 』? アンタ、また新しい漫画買ったのかい!? 」 「 仕方ねぇだろ。&ruby(ユレイル・イリュ){電子世界}ですっげー推されてたん…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%c3%a4... - 2021年07月10日更新
やにわに去りて/燐花
その間にヴォイドが憎からず思っている彼、テオフィルスと何か進展があったのなら二人でそのまま連れ添ってしまえば良いとも思っていた。二人で一緒に岸壁街で暮らすなり、外に出るなり。とにかく彼女がこれ以上一人で孤独に生きて行く訳ではない、と言う事さえ分かれば静かに諦めようと思った。時間を掛けたのは、諦めどころを見付ける為でもあった。けれど互いに互いを大事に思うあまりか、気を遣った結果ヴォイドはテオフィルスに迷惑を掛けまいと足掻いたし、テオフィルスはテオフィルスで岸壁街の男性にしては珍しく女性を支配下に置こうとせず…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%e4%a4%cb%a4... - 2021年07月10日更新
それは世界を救うと思うんだ/燐花
んな争ってんだ?」と言いたげな顔で現れたテオフィルスは目の前に広がる妙な光景にあんぐり口を開けた。 恥ずかしそうに、いやどちらかと言うと恐怖の色すら浮かべて少し涙目になっているヴォイド。 そして幸せそうに、しかしやりきれない何かがあるのか深海よりも暗く冷たい目でありながら吟味する様に手を動かすウルリッカ。 呆然としたまま目を逸らせずに、手に持った煙管を吸うでもなくその二人を凝視するギャリー。 何故か女性陣そっちのけで途中から口喧嘩に発展したロードとネビロス。 こんな状況にも関わらずいつも通り涼し…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%ec%a4... - 2021年05月20日更新
鞘無キ懐剣/涼風慈雨
合同任務部隊に組み入れられたのはミサキ、テオフィルス、エフゲーニ、トニィ。ハッキング経験者と機械人形用アプリを作成をしていた人で組まれている。 「ここでシステム変更に挑戦するのは2回目だな、アサギ。」 ミサキの後ろにいたテオフィルスの声に緊張した面持ちで頷くアサギ。 そう、初めてマルフィ結社にやってきた時に一度アサギはここで缶詰にされていた事があった。 主人の死亡が確認されており、持ち主不在の機械人形は中古品と同じ扱いになる。条件さえ揃えれば機械人形本人が内部システムへのパスワードを教えてくれるので…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%be%e4%cc%b5%a5... - 2020年11月15日更新
母親のブルース/燐花
す。入って来たのは一つ上の学年の幼馴染、テオフィルスだった。 「テオ…?」 「ヴォイド?先生居ねぇ?」 「今ちょうど留守」 「マジか…」 「何しに来たの?」 「昼寝」 先生帰って来たら寝るわ、とサボる気満々なテオフィルスを見てヴォイドはくすりと笑うと懐からチョコを取り出す。 「…何これ?」 「チョコ。私も今仕事サボり中だから」 「へぇ、珍しいな…」 「だから、一緒にサボろ?」 「…おう」 二人で並んで椅子に腰掛け、チョコレートをちびちびと口にする。見つかったら注意される事は必至であるが、何となく二人は…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ca%ec%bf%c6%a4... - 2021年05月06日更新
ディー・フェアヴァントルング……?/べにざくろ
それは、まるで変身のように。 ある朝、テオフィルス・メドラーが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一人の小さな子供に変わっているのに気が付いた。 「 どんな夢だよ 」 寝転がったまま呟いた声は、声変わり前で少女の様と言っても過言ではなかった。天井に手を伸ばしてみると、短くて小さくなった腕と手が視界に入ってきた。 まさか。 恐る恐る足を動かしてみると&ruby(・・){両足}が動いた。 久し振りの指先まである布団の感触は何だか泣けてきそうだ。 起き上がると、寝る時に着ていたTシャ…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c7%a5%a3%a1... - 2021年05月05日更新
そんな生活を夢見てさ/燐花
人に優しく バーティゴは目の前に現れたテオフィルスに心の中で謝罪をする。先日自分がセリカの地雷を踏み抜いたが為に、全然関係ないテオフィルスを見る目が彼女の中で変わってしまったからだ。 「えっと、エレオノーラちゃん?そんなじっと見られると流石の俺も照れるぜ?」 その声にバーティゴは現実に戻される。テオフィルスの表情こそ見えないが、何となく彼を困らせてしまった事は察した。 「あら、ごめんなさいね。それより貴方も機械班に用があったのね、メンテナンス?」 「ああ、まあね。俺のはそんな性能良いもんじゃないからさ…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%f3%a4... - 2021年04月27日更新
意地悪な神様に別れを告げる為に/燐花
にない。ヴォイドはそんな感じがした。 「テオが、くれた」 愛の日。この三人は部屋まで来てくれた。ユウヤミは疲れた体を引きずって、お菓子とコートを渡すためだけに会いに来てくれた。二人でお茶を飲んだ穏やかな時間は、永遠を感じる程に、涙が出る程暖かかった。たった一瞬触れただけのユウヤミの手袋をしない手が想像していたよりも熱く感じたのを覚えている。 テオフィルスは、夜に部屋まで来て──。 昨夜の事を思い出してヴォイドは顔を真っ赤にする。ぶっきらぼうでガサツな様で、いつだって本当は物凄く色々考えて動いてくれて…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%d5%c3%cf%b0... - 2021年03月20日更新
体が縮んでしまっていた!?/燐花
か、子供型の機械人形と過ごしていたと言うテオフィルスが目に入り、タイガは慌てて駆け寄った。 「テ、テオ君!!ここここここ…!!」 「どうした?タイガ…ニワトリみてぇな声出して」 「ロロロードさんのこここここ!!」 「落ち着けって」 「お兄さん達、だれですか?」 ひょっこりテオフィルスの前に顔を出した小さな子供。その顔立ちは幼いながらどうみても彼にそっくりで。 「お、お前…名前…何…?」 「…ぼくはロード・マーシュです。うちへ帰る道を教えてください」 「名前まで…こりゃビンゴだろ…」 「顔見た感じ…遺伝子…
https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c2%ce%a4%ac%bd... - 2021年03月26日更新