Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索で前線駆除班第六小隊8件見つかりました。

Jalnic Moroaica/燐花

レートではしっかり元気よく『マルフィ結社前線駆除班第六小隊小隊長代理を務めます、エドゥアルト・ウーデットです!』と発していたエドゥアルト。敬愛する先輩の様に知的な感じを醸し出す事は出来なくとも、せめて第四の小隊長ロナ・サオトメの様な柔らかい感じを出せればと思っていたのだがシミュレート通りに行かず挙動不審な応対になってしまう。  一人「失敗したぁぁぁぁぁあ!!」とこの場で頭を抱えたくなる衝動を何とか抑え、何とかへらりと笑顔を浮かべてみる。一連の流れが『人当たりの良い人』と言うよりは『いきなり現れた不審者』の…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Jalnic%20Moroai... - 2024年01月04日更新

傍観者でありたかった/べに

私にとっては、何も起きない日の筈だった。 #contents *フラグが立った  7月17日午前5時。  目覚まし時計なんて必要のないウルリッカ・マルムフェは定刻通りに目を覚ました。抱いていた&ruby(・・・・・・・・・・・){誰かさんを彷彿とさせる}青いリョワリの形を模した大きな抱き枕を脇に置くと、ベッドの上で犬や猫がやるように両手を床に着けて四つ這いになってお尻を上げて「うーん」と伸びをする。  それから遮光カーテンを開けると日光が目に飛び込んできてウルリッカは黒目がちな目を細めた。高緯度の位…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cb%b5%b4%d1%bc... - 2023年08月26日更新

其れは5月の事だった/べにざくろ

これは、2174年5月のこと。 とある兄妹の話。 #contents *まずは妹の話  ミクリカは嫌い。  スコープの先、フラフラと出てきた機械人形の頭を撃ち抜きながらウルリッカは嘆息をもらした。  ミクリカは「ミクリカの惨劇」で倒壊した建物が多く上からの射撃が出来ないばかりか、島の北側という立地上、高低差も激しく狙撃手としては嫌な土地だった。自分が上をとれる位置ばかりというならば高低差が激しくても大歓迎だがミクリカは、そのように都合のいい地形をしていない。  故に今回の戦闘では長距離射撃に向く&r…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c2%b6%a4%ec%a4... - 2022年12月31日更新

君に掛ける魔法の話/燐花

#contents *無理難題  マルフィ結社は機械人形との共存を選んだ組織だ。しかし、先のテロを起こしたのもまた機械人形。陰謀説も安易に囁かれるくらい、彼らの背後に誰かが居たのだと言う事は皆分かっている。何故なら機械人形が自らの意思で人に危害を加えようと思ったなど考えにくいからだ。分かっているが、人々は皆分かりやすく実行犯である機械人形を怖れた。機械人形達が各々示しあった様に自我を失くし、各々示しあった様に暴れたわけではない。そんな訳はないのだが、矢張り直接的に手を下す形になった彼等を人々は怖れた。  …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b7%af%a4%cb%b3... - 2022年03月06日更新

愛の日は一日にして成らず/べにざくろ

#contents *チョコの道もカカオから――Taiga&Noe  タイガは唖然としていた。  彼の目の前のテーブルにあるのは3cmくらいの大きさの謎の豆達。 「 何、これ……? 」  それを準備したノエはタイガの反応を予想していたとばかりに微笑む。 「 カカオ豆ですよ 」 「 は? 」  さすがの料理初心者のタイガも『 カカオ 』という豆がチョコレートの原材料ということは知っていた。しかし、現物を目にするのは初めてであったし何故これが此処にあるのかという話の流れは全く読めなかった。 「 タイガ、ヒギ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年09月18日更新

そうだ お見舞い、行こう。/べにざくろ

#contents * ウルリッカ の場合(前編)  薄緑の髪の&ruby(マス・サーキュ){機械人形}をヘッドショット。動き出す前に、すかさず隣の水色髪の&ruby(マス・サーキュ){機械人形}も撃ち抜く。  次に狙おうとした別の&ruby(マス・サーキュ){機械人形}は戦場には似合わないフリル過多の服を翻してガートが薙ぎ払うように斬り捨てていた。混戦になればウルリッカは誤射を避ける為に簡単に銃を向けることは出来なくなるので大人しくユウヤミの指示を待つのが常のことで、彼女は大人しく銃を下げる。  今…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%a6%a4... - 2021年03月20日更新

We are the 6th platoon!/べにざくろ

 柔らかい風がビルの屋上に独り立つウルリッカの頬を撫でていく。心地良く感じる程度の風に思わず頬が緩んだ。 ( 良かった。射撃の邪魔にはならない風で )  きっと山神様のおかげ、と神へ感謝を告げつつ、表情を引き締めて眼下に広がる人の気配のない街を見下ろす。ビルが多数建つ街は静まり返ってまるで廃墟のようだ。実際のところ、前線駆除班によって避難誘導されて小一時間ほど前に避難しているだけなのだけれども。  この街には数日前から機械人形を見掛けたとの目撃談があった。しかし、それは感染を免れた幸運な機械人形を見掛けた…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/We%20are%20the%... - 2020年09月22日更新

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