Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でロザリー9件見つかりました。

唇が紡ぐ物語/燐花

ソワに行ってらっしゃいのキスを一つずつ、ロザリーは手を振って二人を送った。二人が扉の向こうに見えなくなった瞬間、言いようの無い不安がロザリーを襲う。自分は機械いじりが好きで、機械人形も好きだ。研究をするのも大好きなのだが、ゲリラ攻撃にフランソワが巻き込まれたのを見た時に「これが今の現実である」と強く感じてしまった。  ──私の大好きな物に、私の世界で一番大切で大好きな物が奪われるかもしれない世界。  もしも神様が居るとしたら、誰の趣味でこんな残酷な事になっているのだろう?この国には自分の様に機械人形が大好…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bf%b0%a4%ac%cb... - 2022年06月03日更新

ロザリー・エルナー

l data 親御さん:涼風慈雨 名前:ロザリー・エルナー 誕生日:3月15日 血液型:B型 所属班:機械班 性別:女性 好き:機械人形、息子 嫌い:研究の邪魔をするモノ 性格:好奇心のままに行動する。やる気になると飽きるまで没頭する。とは言え、結婚と出産と子育てを経て、若い頃よりは落ち着いた。自信の塊。サイコパスっぽいところがある。 特技:研磨 髪色:金色 瞳色:緑 身長:157cm 年齢:38歳 趣味:機械人形の改造 一人称:わたし 前職:工科大学の准教授(現在休業中) 加入理由:息子の未来のため キ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ed%a5%b6%a5... - 2020年09月18日更新

愛は哀とて藍の如し:外伝/涼風慈雨

えると足早に去っていった。 **アンとロザリー  機械班に戻ってきたアンは早速ロザリーに捕まって面倒な仕事を押し付けられていた。それも、抵抗器がごちゃ混ぜに入った箱を渡されて分類しろと言うのである。  「さっき棚にぶつかって落としちゃったのよ。分類よろしくね?」とロザリーに言われては拒否できない。  抵抗器は小指の先に乗る小さな部品だ。形も抵抗値も様々な物を分類していくのは中々に骨が折れる。昔の12色のカラーコードで抵抗値を表していた頃だったらもっと面倒だったろうな、と思いつつ言われた通り大人しく仕分け…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%cf%b0... - 2021年09月17日更新

鞘無キ懐剣/涼風慈雨

連れて行かれた。 「テメェがアサギだな?ロザリーには極秘であーしとムーンが見る事になッた。倒れて動かねェッて聞いてたけど、テメェ動けてンじゃねェか?故障には見えねェンだけど。」  仁王立ちのアンにどこから説明すべきかアサギが考え始めた瞬間、ベルナールの電話が鳴った。一言二言話して電話を切ったベルナールがアンを見つけて呼び寄せる。 「アン・ファ。アサギの件は一旦保留にするように上から命令が出た。これから1時間緊急会議だから、その間にアサギから必要な事を聞き出してもらえるかな?」 「了解。保留理由は教えてもら…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%be%e4%cc%b5%a5... - 2020年11月15日更新

愛の日に確かな愛を君に/燐花

待ってる」 「貴女が?何でまた…?」 「ロザリーとベルナールに愛の日のお菓子渡したくて。そう思ったら、フランソワにも渡したくて、一番渡しやすいのはここだと思ったの」 「なるほど…」  オルヴォはヴォイドの体をじっと見る。どう見てもその薄着じゃ寒いだろうに、よく見ると指先も冷えているのか赤くなっているし、ずっと外で待っているなんて無謀にも思えた。何故言わなかったのだろうか。 「にしてもこの時期スクラブだけじゃ寒いでしょう?何で言わなかったんですか?話してくれたらいくらでも中で待たせてあげたのに」 「人がいる…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月14日更新

ふにゃけたプリンの夢を見て/燐花

置が凄く容赦無いって話聞いてたの!」 「ロザリー、本人の前でそれは言う事じゃ無いよ」 「(騒がしい…)」  転んだフランソワを気に掛けた事、プリンをあげたいと伝えた事でどう言うわけか席に呼ばれてこの家族のご飯に同席している。ヴォイドは今度こそ頭にひたすらクエスチョンを浮かべながらこれはどう言う状況かと三人を見た。  優しく見守っている父親。  太陽の様に元気な母親。  二人を見る度に嬉しそうな顔をする幸福の権化、子供。  場違いな気がしたヴォイドの胃が更にせり上がった。三人に共通しているのは、自分にない優…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%d5%a4%cb%a4... - 2020年11月23日更新

愛の日のレシピ/涼風慈雨

思って!」  にっこり笑って聞いてくれるロザリーには悪いが、何も考えていなかったというのが本音だ。だが、このタイミングでそのまま言うのも憚られる。 「あー……今まで岸壁街にいたから、外でどう言うルールがあンのか、あーしよくわかってねェんだ」 「あら、そう?そんなに大きく違いはないと思うわよー?」  孤児院で愛の日と言えば、外部からの差し入れがもらえる数少ない日だった。どこぞの慈善団体からの寄付で服や食料や薬など必要なものが届く日。真新しいものが手に入る代わりに、自分たちが下の立場だと思い知らされる日。  …

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月07日更新

ロザリーさんの足元には機械人形が埋まっているかもしれない

ンオフ気味の話。) ぼんやりした表情のロザリーが事務所のデスクに座っている。視線は宙をさまよっている。 「ロザリーん!なにやってるの〜?」 突撃してきた涼風の声にも反応しない。 「ロザリんてばぁ、どうしたの??」 前で手を振っても微動だにしない。 諦めた涼風は別のデスクで作業をしているベルナールに声をかける。 「ねぇ、ベルナール〜ロザリんどうしたの〜?」 「昨日、何か新しい情報をつかんだみたいで、今朝から心ここに在らずのまま最低限の仕事だけしてる感じですよ。」 「ロザリんらしいや。何の情報かは知らないの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%ed%a5%b6%a5... - 2020年09月21日更新

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