Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でヒギリ35件見つかりました。

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罪深き犬達の話/べにざくろ

えないので2人で食べているだけで(たまにヒギリが加わってくれることもある)、シリルが茶化して言うような「デート」の意識はウルリッカには微塵も無い。 「でも、シキとのお夜食デートはとっても楽しいんでしょ?」  シリルの問いかけにウルリッカは素直に頷く。 「シキは私にイケナイことを沢山教えてくれる」  シキは&ruby(ナリル){調達}班所属であるために、仕事ついでに美味しそうな食べ物を何処かしらで見つけては購入して夜食用にと用意してくれた。世の中には胃袋を掴む、という言葉があるが、ウルリッカはシキの買ってく…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%ba%e1%bf%bc%a4... - 2021年12月04日更新

星に願いを/燐花

と白スープセットお待ちどう様です!」  ヒギリはにこにこしながら受付業務をこなしていた。何故なら目の前に彼女が大ファンであるテオフィルスが受け取りに来たからである。彼は食堂の出入り口をチラチラと気にしながら少し元気なさげにトレーを受け取った。 「…テオさん、もしかして外で食べるの?」 「あ、ああ…泣き出すと周りに迷惑掛けるからさ」 「周り…?泣く…?」  ヒギリが何が何だか分からず頭に疑問符を浮かべながら食器を用意しトレーにとんと置くと、置いたヒギリの手を誰かが包んだ。 「やぁヒギリちゃん、今日も可愛いね…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b1%a4%cb%b4... - 2021年09月20日更新

歪んで捻れてラメンタービレ/べにざくろ

った。もちろん、名前も知っている。 「 ヒギリちゃん? 」  テオフィルスが抱き締めて顎クイをしている相手は、食堂のアイドルであるヒギリ・モナルダだった。女の正体に気付いたのだから止めればいいのだけれど、ヒギリの困惑と恥じらいと色々と混じり合った顔でテオフィルスを見上げる顔は加虐嗜好心を大変に煽るもので、テオフィルスは下唇を軽く舐めて手の中にいる可愛い獲物に手を出すことにした。 「 そうです私がヒギリ・モナルダです 」  混乱の極みにあって変な言い方になっているヒギリの唇をツイと顎に添えていた手の指でなぞ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cf%c4%a4%f3%a4... - 2021年09月19日更新

眠れない夜に罪な夜食の会/燐花

 右を見て、左を見て、もう一度右。  ヒギリの目の前に広がるのは懐かしきスラナの街並み。ここは故郷ではないが、かつてアイドル「ディーヴァ×クアエダム」のローズ・マリーとして居た頃に通ったレコーディングスタジオがここにはあった。しかし、ヒギリはもう一つ気付いている事がある。自分の身体は今、マルフィ結社の自室にあると言う事。 「な、何か変な感じ…」  画面に薄っすらフィルターを掛けて少し透かした向こう側に自室の様子が見て取れる、そんな感じ。あくまで見えているメインの映像はスラナの街並みであり、自分はそのメイ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%cc%b2%a4%ec%a4... - 2021年06月06日更新

頑張れ、ギル王子/燐花

した様に大きく頷いた。 *ギルバートとヒギリ  給食班で食事を摂ろうとしていたギルバートは見た事のある色合いに一瞬目を奪われた。ヒギリ・モナルダは焦茶色の髪に赤メッシュを入れており瞳の色は紫だ。  それは、彼の好きな人を思わせる色だった。 「しかし…彼女とはやはり違う」  アンはいつも少し具合の悪そうな顔をしている。いつも何かに追われて余裕の無さそうな…。決してそんな顔が好きと言うわけではない筈なのだが。笑った顔が見れるなら見ていたいと思うのだが。  ミサキやマジュと話している時の彼女の顔を思い出す。ど…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b4%e8%c4%a5%a4... - 2021年06月01日更新

ディー・フェアヴァントルング……?/べにざくろ

ィルスも前を見る。すると食堂のアイドル、ヒギリ・モナルダが歩いてくるところだった。可愛らしいので「 食堂のアイドル 」と呼ばれているが、過去に本当にアイドルグループ「 ディーヴァ×クアエダム 」の「 ローズ・マリー 」だったことを知る者は数少ない。その数少ない者がタイガ( と彼に教えられたテオフィルス )である。 「 モナちゃん! 」 「 タイガ君……と? 」  ヒギリが小首を傾げてテオフィルスを見た。紫色の愛らしい目にテオフィルスの正体に悩む色が浮かんでいるのでタイガは用意していた言葉を言おうと口を開こ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c7%a5%a3%a1... - 2021年05月05日更新

飛び入り参加にろくな事は無い/燐花

。これとか面白そうじゃない?  そんなヒギリの目の前にあるのは、「ミクリカのど自慢大会」のポスター。彼女は光の速さで歴代出場者を確認した。  あれ?一年前はこの準優勝の人の方が上手いぞ?あれ?二年前は三位の人が一番上手い気がする。つまり、これはビジュアル審査も込みなのだとヒギリは気が付いた。  ビジュアルがある程度整っている事が優勝の最低条件だと気付いたヒギリは、面白い事を思い付く。今休業中とは言えそれでも元売れないアイドルだった自分が表舞台に出るのは少し躊躇われる。となると、自分はプロデュース側に回れ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c8%f4%a4%d3%c6... - 2021年03月23日更新

そうだ、温浴に行こう/燐花

ところテディ、ユーシン、シキ、アルヴィ、ヒギリ、テオフィルス、ロードと結構な大所帯だ。  デスクワーク等疲れを取りたい目的な人間もいれば、これも経験!と好奇心で着いてきた元アイドル、楽しそうだから行きたいけど一人は嫌だと言う理由で複数で来た子供達、理由はまちまちだが一様に皆温浴を楽しみにしていた。 「温浴に馴染みのある方は?」  二台に分けた行きの車の中不意にネビロスが口を開く。女性はウルリッカ、ヘレナ、男性はアルヴィが手を上げた。 「…男性側にも馴染みのある方が居ましたか」  ネビロスがホッとした様に見…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%a6%a4... - 2021年03月10日更新

愛の日に悩み多き君達へ/燐花

の言葉は時に残酷だった。 *午後零時のヒギリ  愛の日なら何か練れるのでは無いかと考えペンを走らせたが意外とそうでもない。ヒギリは頭を抱えた。久しぶりに曲作りをしてみようかと画策し、愛の日だから愛に因んでラブソングでもと思ったのだがどうにも上手くいかない。  いつも通り仕事はしないといけないから作詞に延々時間を掛けられるわけもなく。  あろう事かサビが浮かばず放置する結果になっている。 「うーん…」 「ヒギリちゃん、三番と六番にスープ置いて!」 「…うー…ん?」 「ヒギリちゃん!」 「うわぁ!はい!?」…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年03月08日更新

あいのひがのこしたもの/べにざくろ

ったのはそれか。合点がいった。 「 別にヒギリちゃんなら怒らないと思うし良いんじゃね? 俺だって歳上のロザリーちゃんとかヒルダちゃんとか普通に呼んでるし 」 『 べ、別にヒギリちゃんの話じゃなくて、一般論の話! というか、エルナーさん家の奥さんも「 ちゃん 」付けなんだ…… 』 「 女は幾つになっても女だろ? わざわざ呼び方変えてどうする 」 『 凄い。声だけなのにテオ君のドヤ顔が目に浮かぶ 』  そのタイガの声に、テオフィルスは逆に呆れた顔のタイガが目に浮かんだ。人に質問をしてきておいて、その態度はどう…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2021年02月28日更新

2174年お正月/べにざくろ

は彼女を見る。 「 おはようございます、ヒギリさん 」  ヒギリはノエに朝の挨拶をしながら、酔っ払いを避けつつノエの元へ歩いてきた。 「 この人達は夕飯の後から? 」 「 ええ。随分と好き勝手にやってくださいました 」  言いながらノエの怒りが復活した。それを瞬時に察した片付けをするメンバーの手のスピードが上がる。 「 ああ、そうだ。ヒギリさん、うちの主人を起こしてもらっていいですか? 」 「 ん? 構わんよ? 」  しかし何故自分なんだろう。と、ヒギリの顔に書いてあってノエは「 私は彼等を見張らないと…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/2174%c7%af%a4%a... - 2021年01月01日更新

愛の日に初めての気持ちを君に/燐花

 カリカリとペンを走らせる音が響くヒギリの部屋。真面目に紙とペンに向き合っていたところでオーブンの音が鳴る。ぴんっと跳ねるように席を立ち、確認。良い感じにクッキーが焼けていた。 「うわぁ〜…!美味しそうだね〜…!」  いひひ、と締まりの無い笑い方をしたヒギリはミトンを手に、鉄板を掴むと外へ出しクッキーの粗熱を取り始めた。これは明日給食部の皆に配る予定のもの。そして今まさに焼く準備をしているのは、大ファンであるあの人達に渡すつもりのもの。 「へへ…テオさん、エリックさん、喜んでくれるかなぁ〜?」  ヒギリの…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年02月11日更新

世の中壁が多い事/燐花

のソロデビューの話が上がり、名前も本名のヒギリ・モナルダで行って良いとそんなところまで話は進んだ。  十二歳から頑張って、ソフィアが抜けた事でグループが解体、二十歳そこそこで路頭に迷いかけたところで上がったソロの話。  私は、昔から大好きだったオルタナティブの世界を構築できるのではないかとワクワクしていた。  しかし、ここでも上手くいかなかった。私の構築したい世界と、事務所が売りだそうとする姿に誤差が生じた。 「…違う」 「え?だから、ここでシンセの音に合わせてボーカルに加工入れるんでしょ?ヒギリちゃん…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%a4%a4%ce%c3... - 2020年12月01日更新

愛の日を前にして/燐花

ンバーが皆何事かと集まる。音の出どころはヒギリの部屋だった。 「ぼ、暴漢ですの…!?」 「とにかく、中見た方が良いかも…」 近くを通ったヘレナとユリィは部屋のドアを開けると、音のするシャワー室へと向かった。 「い、いらっしゃいますの…?」 ヘレナが覗き込むとそこにヒギリはいた。彼女は裸のまま蹲るように座り込んでいた。 「あの…」 「み、見ないで!!このムチムチは見たらいかんてば〜!!」 ヒギリ・モナルダ。結社に来てしばらく経つが、ここ数ヶ月で驚く程体重が増加していたのである。本人曰く見た目に分かる程増加し…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年01月23日更新

あっちむいてほいをしないと出られない部屋

ユロ・サオトメ!! **ヴォイドvsヒギリの場合 その日真っ白なその部屋にいたのは意外な二人。 黒く青いヴォイドと黒く赤いヒギリだ。じとっとした目で周りを見回すヴォイドに対しわたわたしながら出口を探すヒギリだが、やがて諦めたのか二人とも部屋の中央に集まった。 「あ、あの…」 「何…?」 「な、何でも、無い、のです…」 ヒギリは心の中で「この姉さん怖ぇぇぇぇえ!」と呟いた。食堂で仕事中よく見かける人なのは分かっている。エリックが彼女と鉢合わせた際一瞬びくりと肩を大きく震わせた事も(多分それは恐怖だった)…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%c3%a4... - 2021年01月10日更新

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