Twitter創作企画「薄明のカンテ」のまとめ。世界観の説明に始まり、小説・イラスト・漫画・音楽その他、創作企画で生まれた作品を掲載する場所。

タグ検索でタイガ49件見つかりました。

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男だらけの飲み会にて/燐花

フィルスは今夜一緒に飲もうと約束していたタイガからの申し出に首を傾げた。珍しい事もあるものだ。タイガが急に誰かを誘いたい等と連絡してくるなんて。  テオフィルスは顎に手を当て色々と頭の中を整理してみる。一応「人事部の人か?」とはメッセージを打っておくが、さて。タイガがもう一人追加したいと言うからには人事部の人間と考えるのが妥当か?彼と仲が良いと言うとあの女の子三人の内誰かだろうか? 「女…」  心許せるタイガと一緒とは言え変わり映えしない飲みの席。そろそろ華やかな雰囲気もテオフィルスには必要である。彼と仲…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c3%cb%a4%c0%a4... - 2021年12月23日更新

愛は哀とて藍の如し/涼風慈雨

ドと幼馴染みで仲もいいテオフィルスの元にタイガ・ヴァテールから電話が入った。 『もしもしテオ君?』 「うん?いきなりどうしたんだよ、タイガ?」 『いきなりだけど、ホロウさん、どこ行ったか知らない?』 「はぁ?幾ら幼馴染みだからってそこまで知らねぇよ……医療班にでも聞いてくれ。で?ヴォイドが何だって?」 『あ〜テオ君も知らないか……』  困ったようなタイガの溜息が受話口を通してテオフィルスに届く。 『ホロウさん、無断欠勤の上に音信不通なんだよ。寮にも居なくて』 「なんだって!?」 『ね?事件とか巻き込まれて…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%cf%b0... - 2021年09月10日更新

生まれ落ちた喜びを知る/燐花

!」 「爽やかなレモンチーズタルトです。タイガさんのアドバイス通り甘さ控えめにしてますからね」 「えへへ!喜んでくれると良いなー!」  テオフィルスはキョトンとしたまま二人の顔を見つめる。ヒギリとエミールも同じ様にテオフィルスを見つめる。三人の間に不思議な沈黙が走った時、離れた席からこちらを見つめていたアンとヒルダがこそこそ話し合い、その内食器を片付けるついでにヒルダが遠慮がちに近寄って来た。 「もしかして…気付いて無いのか?」 「え?」  続いてやって来たアンがもっと分かりやすく説明した。 「…メドラー…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c0%b8%a4%de%a4... - 2021年12月12日更新

Smaklig maltid!/べにざくろ

定だったのに、それが変わったのは夜に来たタイガからのメッセージだった。  タイガはニコリネの弟であるクルトの友人であり、ニコリネがマルフィ結社に入社するキッカケを作ってくれた人物であるともいえる。  そしてタイガとニコリネは入社時に連絡先を交換していた。このご時世、何があるか分からないし一応は知人であるので交換しておいて悪いことはないだろう。 ――ニコリネさん、明日お昼ご飯を一緒に食堂でとろうよ。  交換しても連絡なんて来ないだろう。  そんなことを思っていたニコリネにタイガから連絡が来たのだ。  驚…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Smaklig%20malti... - 2021年12月08日更新

Insufficient sleep will keep you from doing a good job. /べにざくろ

歩いてきたのはルーウィンの顔見知りであるタイガ・ヴァテールだった。彼が一緒にいるということは女性3人組は人事部の人間なのだろうとルーウィンは検討をつける。  尚、ルーウィンは知らないが彼女たちはロード親衛隊(非公式)の女性たちであった。食い入るようにロードを見つめていた女性達は、ふと我に返って声を上げる。 「タイガ!」 「撮って!」 「早く!」  3人組は練習でもしてあったのかという程に連携よくタイガに命令するような口調で言い放った。「誰を」撮るのか主語が抜けていてもタイガは理解しているらしく、また日頃か…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Insufficient%20... - 2021年10月31日更新

Misfortunes never come alone/べにざくろ

*  1  ああ、これは夢だ。  タイガはミクリカ噴水広場のベンチにボンヤリと座っていた。  空は快晴で青く澄み渡り、人々や&ruby(マス・サーキュ){機械人形}が楽しく行き交っている。噴水広場を噴水広場という名にしている兎頭国風の滝型噴水からは水が流れて、太陽の光を受けて飛沫がキラキラと煌めいていた。  それだけなら、自分はギロク博士のテロ前の日常を夢に見ているのだろうかと思ったことだろう。しかし、その夢の中には現実との決定的な違いがあった。 「 変なの…… 」  その人々の様子を見つめたタイガ

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/Misfortunes%20n... - 2021年10月09日更新

愛の日は一日にして成らず/べにざくろ

道もカカオから――Taiga&Noe  タイガは唖然としていた。  彼の目の前のテーブルにあるのは3cmくらいの大きさの謎の豆達。 「 何、これ……? 」  それを準備したノエはタイガの反応を予想していたとばかりに微笑む。 「 カカオ豆ですよ 」 「 は? 」  さすがの料理初心者のタイガも『 カカオ 』という豆がチョコレートの原材料ということは知っていた。しかし、現物を目にするのは初めてであったし何故これが此処にあるのかという話の流れは全く読めなかった。 「 タイガ、ヒギリさんにチョコレートをあげたいっ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年09月18日更新

届かぬ星に手を伸ばし/べにざくろ

た。 「 そうっすよ、セリカさん。明日はタイガと買い物に行く予定で…… 」  納得した。  &ruby(ロル・タシャ){総務}班人事部所属のタイガ・ヴァテールのことは時々、剣の稽古をつける間柄のためセリカも知っている。そういえば、そんな稽古の間にルーウィンとは歳が近いのもあって仲が良いと言っていた。  それに確かに大柄なルーウィンからすれば男性の平均身長以下のタイガは“ 背の小さい金髪 ”だ。そこは間違ってもいないし、デートは必ず異性とも限らない。  嘘は言っていないが勘違いさせるような発言をわざとしたル…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c6%cf%a4%ab%a4... - 2021年09月14日更新

チチトーーク!と言ってはみたものの。

められたテオフィルス( 以下・テオ )、タイガ、アルヴィ( 以下・アル )、ルーウィン( 以下・ルー )。 ノエ「 皆さん、揃いましたね。では『 チチトーーク! 』を始めたいと思います 」 タイガ「 ん? ノエ、故障した? &ruby(マス){機械}班に行って診てもらう? 」 ノエ「 いいえ、故障ではありません。代理として忠実に『 チチトーーク! 』を遂行させていただいているだけですよ 」  そう言って爽やかに微笑むノエ。 テオ「 いやー……ノエの口から乳って言われるとなぁ……ミスマッチすぎて何も言えねぇ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c1%a5%c1%a5... - 2021年07月20日更新

MINT×CHOCOLATE×MINT/べにざくろ

どーぞ! 」  屈託のない笑みを浮かべたタイガに差し出されたものを見たサリアヌは&ruby(ブラックダイヤモンド){黒金剛石}のような瞳に困惑の色を浮かべてそれを見ていた。 「 オレ、子供の時は歯磨き粉の味じゃんって思って苦手だったんですけど今ハマってるんです 」  ニコニコと笑いながらタイガが机の上にサリアヌへ差し出したものを置く。「 ナシェリさんは特別に二個で! 」という言葉付きだ。しかし、サリアヌの困惑の色は決して晴れることはない。 「 ちょっと、タイガ! 」 「 ナシェリさんがそんな庶民の食べ物食…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/MINT%a1%dfCHOCO... - 2021年06月27日更新

ミルククラウンガール/べにざくろ

て平静を保つ声を出した。 「 えっと……タイガ・ヴァテール殿? 様? いやいや、さんはいる……じゃなくて、いらっしゃりましゅでしょうか? 」  全然、平静じゃなかった。最後に至っては噛んだし。  そんなルーウィンに美女はコロコロと笑うと「 少々お待ち下さい 」と告げて凛とした百合の花のような歩き姿でデスクワークに励むタイガのところに向かっていく。そして彼に二言三言話しかける様子が見えたと思うと、美女の代わりに怪訝な顔をしたタイガが近づいて来た。 「 支部勤務、お疲れ。端末に連絡じゃなくて、わざわざ人事部の…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%df%a5%eb%a5... - 2021年06月08日更新

或る日の練習場/べにざくろ

本がとれただろう一振りだった。  しかしタイガが対峙していた相手であるセリカは微笑みを浮かべたまま軽やかに横に躱すと木刀でタイガの踏み出した足の脛を打った。 「 痛ッ……!! 」  痛みついでに足を木刀に引っ掛けてタイガは練習場の床に飛び込むことになる。今日のタイガはジャージ姿だ。剣道防具のない生身の身体で倒れると、それなりに痛い。 「 ……やはり実戦向きの剣では無いですねぇ。剣道の試合ならば実力は十分あるとは思いますけどぉ 」  背中にかけられたセリカの声にタイガの心は凹む。それでも立ち上がって木刀の先…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%bf%a4%eb%c6... - 2021年05月16日更新

ディー・フェアヴァントルング……?/べにざくろ

、ノエ 」  テオフィルスがかけた番号はタイガ・ヴァテールの番号だった。案の定本人が出ずに&ruby(マス・サーキュ){機械人形}のノエが出る。 『 失礼ですが、認識しているメドラーさんの声紋と些か相違点がありますが。ご本人で宜しいのでしょうか? 』 「 信じられないが本人だ。悪いけどタイガ起こして貰えるか? 」 『 承知致しました 』  電話口の向こうでタイガを起こすノエの優しいようなそれでいて有無を言わせない声と、タイガの寝惚けた情けない声が聞こえてくる。その声にテオフィルスは今は亡き&ruby(マス…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a5%c7%a5%a3%a1... - 2021年05月05日更新

資料室事変/燐花

うなるとまだ残っているであろう同じ部署のタイガとサリアヌに支障が出る。  ロードは何も言わず段ボールを持ち上げた。確かに重いそれは女性一人では少し難しそうに思った。途端に黄色い悲鳴が飛び交う。 「私が段ボール運びますよ。なので…三等分したファイルはそのまま持って来て下さいますか?」 「え!?そ、そんなマーシュ様のお手を煩わせるなんて…!!」 「これは女性の細腕には少々重そうですから、是非私に。あ、もしあの話が怖いならファイルも私一人で持って行けそうではあるんですが…」  このまま上に重ねてくれ、と言い掛け…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%bb%f1%ce%c1%bc... - 2021年03月22日更新

大人の会話/燐花

?」  そう言いながら書類を渡すロードをタイガはちらりと見た。 「それから、こちら経理部からのお預かりです」 「ふふ、相変わらず読みやすい書類ですこと」 「…お察しの通り作成者はベネットさんですよ」 「本当可愛らしい書き方なさいますのね。こんなところに誤字をして…」 「あ、ここも誤字ですね」 「ここもここも誤字ですわ…あら、ここは計算が…マーシュさん、やり直すよう彼に言ってくださる?」 「うふふ…全くおっちょこちょいですねぇ…」 サリアヌを見て、ロードを見て、もう一度サリアヌを見てまたロードを見る。 「(…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c2%e7%bf%cd%a4... - 2021年01月27日更新

体が縮んでしまっていた!?/燐花

か?」  箒を手に持ち掃き掃除をしていたタイガは固まった。目の前にいきなりブラウスに短パンと言う品の良い少年が現れ声を掛けられたのだがそれがロードそっくりなのだ。 「き、脅威の遺伝子一致率九十九パーセント…」  タイガは思わず声を上げると周りをキョロキョロと見る。幸か不幸か、子供型の機械人形と過ごしていたと言うテオフィルスが目に入り、タイガは慌てて駆け寄った。 「テ、テオ君!!ここここここ…!!」 「どうした?タイガ…ニワトリみてぇな声出して」 「ロロロードさんのこここここ!!」 「落ち着けって」 「お兄…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%c2%ce%a4%ac%bd... - 2021年03月26日更新

そうだ お見舞い、行こう。/べにざくろ

めね、私たちじゃ決まらない…… 」 「 タイガタイガはロード様には何が似合うと思う? 」  ロード・マーシュ親衛隊がお見舞いに行かせようとしている人物――タイガ・ヴァテールは呑気に他の玩具を物色していたが、お姉様方に呼ばれては逆らえず彼女達の元にやって来る。今日も荷物持ちとして連れてこられた彼の手には彼女達のお見舞い品以外のお買い物の戦利品の袋が多数ぶら下がっていた。いきなり声をかけられたタイガは、きょとんとした顔で三人組を見る。 「 オレが決めていいの? 」 「 私達じゃ決まらなそうだから参考に聞…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%bd%a4%a6%a4... - 2021年03月20日更新

愛の日に悩み多き君達へ/燐花

#contents *午前九時のロードとタイガ  煙草を燻らした向こうに浮かぶ記憶。  まだ幼い青と緑のガラス玉。  その幼さに見合ったあどけない体が愛おしくて、何度も何度も求めて、掻き抱いた日々。  貴女の体に触れる度、貴女と目が合う度、私の体は驚く程に熱を持つ。  それが恋心ではなく、「愛情を向けられているから」だけとしか見ていなかった私はなんて愚か。  貴女へ向ける想いに気付かず、貴女から愛を貰う事ばかりを考えていた昔の私は、なんて愚か。 「今日は愛の日ですねぇ…」  しみじみとロードが呟く。その…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%b0%a6%a4%ce%c6... - 2021年03月08日更新

あいのひがのこしたもの/べにざくろ

ャヴ){既視感}があって、違う所といえばタイガとノエがいないことと頭痛がすることか。 「 最悪だ 」  続きが見たい様な見たくない様な夢だった。何故こんな夢を見たのかと考える必要も無いくらい分かりやすく、テオフィルスは頭を掻き毟りながら自嘲めいた笑みを浮かべる。 ――愛してる。  昨晩、愛の日にかこつけてヴォイド・ホロウに告げた言葉。  あれで全部過去を精算してすっきり爽やかなつもりだったのに何にも心は晴れなくて、自分の部屋に帰ったテオフィルスは本当に浴びるように酒を飲んだ。飲んでも飲んでも酔った気が…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/%a4%a2%a4%a4%a4... - 2021年02月28日更新

2174年お正月/べにざくろ

「 &ruby(マキール){主人}は? タイガはどこだ!? 」  ヒソヒソと言葉を交わし合う男達は必死に視線を巡らせてノエの主人を探す。 「 あ、いました 」  1人がタイガを発見して指を差す。主人を見付けて一安心かと思う男達だったが、そのタイガが机に伏せて寝ているのを見て頭を抱えた。 「 寝てる…… 」 「 何か、あの周りだけ机綺麗だな 」 「 酔っ払いながらもノエさんのために片付けたんだろうな…… 」  それを見て我が身を恥じることになる酒豪達。ノエを主人に止めて貰うことを諦めて彼等も周囲を片付けるこ…

https://hakumeinokante.memo.wiki/d/2174%c7%af%a4%a... - 2021年01月01日更新

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