薄明のカンテ - 2174年お正月/べにざくろ




AM8:00

 ラサム暦2174年1月1日。
 結社屋上で電子タバコを燻らせながら、テオフィルスは東の空を見つめていた。空は航海薄明の色を終えて、市民薄明の色へと変わりつつある。
( そろそろか )
 確か予定では8時14分だった。時計代わりにしている携帯型端末の画面を見るとデジタル時計はあと数分でその時間になることを示している。
 胸を踊らせながら空を見つめていると扉が開いた音がした。正体を確かめようと振り向いて、その目を丸くする。
「 あ、おはよ 」
 そこにいたのはベッドの上なら大歓迎の格好のヴォイド。間違っても1月の朝に外で見掛ける格好ではない。
「 お前、何つー格好で…… 」
「 寒い 」
「 だろうな、さっさと中に帰れよ 」
 帰れ、と言うテオフィルスの言葉がしっかり聞こえているだろうけど綺麗に無視をしたヴォイドがテオフィルスの隣に歩いてくる。
 仕方ないのでテオフィルスは着ていたコートをヴォイドへと渡す。「 ありがと 」とだけ言ってヴォイドはそれを着ながら、更に青と緑が混じった様な不思議な色彩の目をテオフィルスに向けた。正確にはテオフィルスの首元に向けて、だ。
「 ひっでー女だな! 」
 ヴォイドの視線の言わんとしたことを察して、なけなしの防寒具と化したマフラーも外してヴォイドの白くて細い首にぐるぐると巻き付ける。
 巻き付けられたヴォイドは顔まで埋めて眉を顰めて一言。
「 タバコ臭い 」
「 脱がすぞ 」
 一般的なタバコ臭は3-エテニルピリジンであって、それはテオフィルスの吸っている電子タバコには入ってないから正確に言うなら「 メンソール臭い 」だけど、それをツッコむ気力はテオフィルスには残ってなかった。
 更に言うなら今、ヴォイドに構っている時間が既に残っていなかった。
「 あ…… 」
「 お、昇ってきたな 」
 白み始めた空を、更に白の世界へ変えるように東の空へ太陽が顔を出す。先程からの薄闇に慣れていた2人は目を細めながら、それを無言で見つめた。
 ミクリカ北の崖に張り付くように建っている岸壁街では日の出は見れない。上層ならばひょっとしたら見られるかもしれないが、下層では普通の日光ですら貴重な存在だ。テオフィルスは初めて自分の目で見る初日の出に興奮しつつも、横に立つヴォイドをさりげなく見る。
 ヴォイドの目は初日の出に釘付けになっていてテオフィルスが見ていることに気付いていなかった。その様に、こいつも初めて初日の出を見たのだろうか、そう思って聞いてみようと口を開きかけて止める。
 お互いに詮索されたくない過去がある身だ。これを聞いたことで聞きたくないことを聞いてしまうかもしれない。
 今、ここで初日の出を見ている事実だけがあれば良いじゃないか。
 そう思い直して、黙ってタバコを口にして煙を吐き出す。
「 ……さて、そろそろ戻るか 」
 初日の出を満喫してテオフィルスはヴォイドに声をかけた。コートもマフラーもヴォイドに取られたままで長時間外にいるのはさすがに寒く、そろそろ限界が来そうだった。テオフィルスの提案にヴォイドも頷いてくれたので、2人揃って中に戻った。
 中に戻ると、暖かさに涙が出そうになる。これだけの寒暖差があって、よくあの下着のような格好で外に出ようと思ったものだ、とテオフィルスがヴォイドを見ると、ヴォイドはマフラーを外してコートを脱いで、その下着のような格好に戻ったところだった。
「 はい、返す 」
「 ありがとな……っ冷てぇな!! 」
 礼を言うのは俺じゃなくてお前だろ、とテオフィルスが言う前に、ヴォイドの冷えきった手がテオフィルスの首にあてられて悲鳴を上げる羽目になる。
「 はぁ、温まる…… 」
「 ヴォイド先生、こっちは風邪引きそうなんだが 」
「 大丈夫。馬鹿は風邪ひかないから 」
「 誰が馬鹿だ 」
 文句を言いつつも手を振り払えないのは、女好きの悲しい性か、はたまた相手がヴォイドだからか。できれば前者であって欲しい。テオフィルスは切に願う。
 ひとしきりテオフィルスの首で暖をとったヴォイドは満足したのか手を離す。その体温が離れる時に少しだけ勿体無いと思ってしまって、テオフィルスは内心で舌打ちした。ヴォイドと一緒にいると彼女に感情を振り回されてばかりだ。
「 それじゃ 」
 ヴォイドはそれだけ言ってテオフィルスから離れていく。ユウヤミの所にでも行くのだろうか、なんて思いながら後ろ姿を見送りつつ、別に関係がある女でもないのだから彼女がどこへ行っても自由だと思い直す。
( ダメだ。飲み直そう )
 新年早々、少し凹んだ気持ちになったテオフィルスはヴォイドとは別の方向へ歩き出す。
 念願の初日の出まで見れたのに、何だか気分が晴れない。
 テオフィルスの2174年は波乱の年になりそうだ。


AM8:30

 結社の食堂は混沌としていた。
 というのも年末の各班で行われていた飲み会で呑み足りなかった者、そもそもそれが無かったので呑みたかった者が勝手に集まって夜通し適当に飲み会を行っていたからだ。秩序のない無礼講状態の飲み会が終わった食堂は朝を迎えて死屍累々としていた。
「 全員、廊下に転がしたくなりますねぇ……いっそ外に投げ捨てましょうか 」
 屍と化した結社メンバーに向けるノエの目は非常に冷ややかだった。一晩呑んでも意識がある酒豪の者達は、その顔を見て密かに震え上がる。
「 ああ、でも外だと不法投棄になってしまいますし、今日が生ゴミの日なら良かったんですが 」
 無礼講状態の飲み会の後は人間も酷い有様だが、皿やコップやゴミや食べ残しも酷いもので。
 ノエは大変怒っていた。本当に今日が生ゴミの日なら、この部屋に酔っ払って転がっている人間をビニール袋に詰めて出しかねない程だった。
「 誰かノエさん止めろよ 」
主人マキールは? タイガはどこだ!? 」
 ヒソヒソと言葉を交わし合う男達は必死に視線を巡らせてノエの主人を探す。
「 あ、いました 」
 1人がタイガを発見して指を差す。主人を見付けて一安心かと思う男達だったが、そのタイガが机に伏せて寝ているのを見て頭を抱えた。
「 寝てる…… 」
「 何か、あの周りだけ机綺麗だな 」
「 酔っ払いながらもノエさんのために片付けたんだろうな…… 」
 それを見て我が身を恥じることになる酒豪達。ノエを主人に止めて貰うことを諦めて彼等も周囲を片付けることにした。それを見たノエの怒りボルテージが見る見るうちに下がっていくので、彼等は自分の行動が間違ってなかったことを悟る。
 その時、そんな混沌が晴れつつある食堂に顔を出す女性が1人。
 彼女の姿を見かけた瞬間、ノエの怒りが完全にゼロになった。日頃浮かべている温和な笑みを顔に浮かべてノエは彼女を見る。
「 おはようございます、ヒギリさん 」
 ヒギリはノエに朝の挨拶をしながら、酔っ払いを避けつつノエの元へ歩いてきた。
「 この人達は夕飯の後から? 」
「 ええ。随分と好き勝手にやってくださいました 」
 言いながらノエの怒りが復活した。それを瞬時に察した片付けをするメンバーの手のスピードが上がる。
「 ああ、そうだ。ヒギリさん、うちの主人を起こしてもらっていいですか? 」
「 ん? 構わんよ? 」
 しかし何故自分なんだろう。と、ヒギリの顔に書いてあってノエは「 私は彼等を見張らないとですから 」と言う言い訳を口に乗せる。それを素直に信じたヒギリは、軽やかな足取りでタイガの元へ辿り着いた。
 どうやって起こそうかと考え、とりあえず肩を揺さぶってみる。
「 もしもーし、朝ですよー? 」
「 ん……ノエ、じゃない……? 」
 眠りが浅かったのか揺さぶっただけでタイガは目を覚ました。しかし、意識がハッキリと覚醒した訳ではないようで、寝惚けた顔でヒギリを見る。そして、ふにゃりと笑った。
「 ヒギリちゃんだー。おはよー 」
「 お、おはよう…… 」
 タイガは日頃、ヒギリに向かって丁寧語を使うし話しかけてくる時には「 モナルダさん 」と呼ぶ。そのタイガが、ヒギリに向かって「 ちゃん 」付けでタメ口。ヒギリが驚くのも無理はなかった。
 驚いて言葉が出ないでいるヒギリを前に、寝惚けたタイガが更に爆弾発言を連ねることになる。
「 今年もヒギリちゃんは、やっぱりかわいいね 」
「 え!? 」
「 ヒギリちゃんがご飯いっぱい食べる姿、最高にかわいい 」
「 え!? 」
「 本当、ヒギリちゃんはオレの最推し。オレのアイドルだよー…… 」
 ふにゃふにゃの笑顔のまま言い放ってタイガは再び夢の世界に落ちていった。もう揺さぶっても、起きる気配はない。
 数時間後、この事態をしっかり見守っていたノエから報告されて酔いから醒めたタイガが頭を抱え「 モナルダさん!! 酔っ払いの戯言なので何も気にしないでください!! 」とヒギリに言い訳に行くことになる。
 タイガの2174年は忸怩たる年に、ノエの2174年は受忍の年になりそうだ。


AM9:00

 ネビロス・ファウストは来訪者を奇妙な目で見つめていた。
 それもそのはず。
「 ねぇ、ちょっとお願いがあるんだけどダメかしら? 」
 ネビロスの部屋を尋ねてきたのは、特に関わりのない機械人形マス・サーキュのシリルだったからだ。彼とも彼女ともいえない( 見た目だけ言うなら彼女、の方が相応しいか )機械人形が急に現れたことに、ネビロスは不安半分警戒半分で対応する。
「 どんな要件でしょう? 」
「 んふふ、部屋に入れてくれたら……あらヤダ! 閉めないでちょうだい! 」
 しなを作るシリルに恐怖を感じて扉を閉めようとすると扉を掴まれて閉めることが出来なかった。無理に閉めようとしたら扉を破壊してでも入ってきそうなシリルにネビロスは溜息をつく。
「 分かりました 」
 そう言うとシリルは持っていた大荷物と共に部屋に滑り込むように入ってきた。この図々しさに、シリルを購入してこの性格にした主人の趣味が少しだけ心配になる。何か購入時に設定を間違ったんじゃないだろうか。
 因みに余談だが、このネビロスの心の声をシリルの元々の主人、オズボーン夫婦が聞いていたなら「 だってこういう方が面白いじゃないか! 」「 こういう風にするための性格設定考えるの大変だったのよ!! 」とプンプンというオノマトペが似合う顔で文句を言ったことだろう。機械人形が機械人形なら、主人も主人な夫婦だったので。
 ともかく、ネビロスはシリルを部屋に入れてしまった。部屋を一瞥したシリルは一切の無駄のない生活感のない部屋に「 随分と殺風景ね 」と感想を述べる。
「 それで? 改めまして、ご要件は何でしょう? 」
「 あら、急かさないでちょうだい 」
 そう言ってシリルは手にしていた大荷物の鞄を開ける。そうして中から取り出したのは男物の着物で、言わずともシリルの冒頭の“ お願い ”を察する。
「 お断りします 」
「 イヤだわ、何も聞かない前に断るなんて 」
「 そういうことは楽しめる人だけでやってください 」
 年末の数日前から結社内で何となく噂になっていたことをネビロスも知っていた。『 お正月くらいテロなんて忘れて着物でも着て別の自分になってみたい 』とかいう人達が集まって何やらアイテムを揃えていた姿も少し見ていたが、まさかその着物が自分に回ってくるとは思わなかった。
「 という訳で、お引き取り下さい 」
「 その“ 楽しめる人 ”が『 ネビロスさんの着物姿、見てみたいなぁ 』って言ってたのよね 」
 ネビロスの動きが止まる。ネビロスとシリルに繋がりはないが、医療班にはこの機械人形を友達と言い張る人間がいる。その子は“ 楽しめる人 ”だろうし、全く声は似てないがシリルの言い方は何だかその子を彷彿とさせた。
「 ワタシとしては、あの子の希望を叶えてあげたいのよねー 」
 わざと名前を暈したままで、ネビロスの反応を楽しむようにニンマリとシリルが笑う。
「 それにこの着物、あの子がアナタに似合う着物を妄そ……想像して選んでたものだから、アナタが着たら凄く喜ぶと思うの 」
 アナタが着ないなら他の誰に着せようかしら、とわざとらしくネビロスに似た体格の結社の人間の名前を羅列し始めるシリル。それを聞いて面白い気持ちになる人間はいない。
「 ……仕方ないですね 」
 そう。仕方ない。
 そうやって自分に言い聞かせてネビロスはシリルに白旗を上げた。
「 そう来なくっちゃね!! じゃあ、早速着替えちゃいましょ!? 」
 俄然テンションの上がったシリルがはしゃぎ出すが、それをネビロスは静かに手で制した。不満そうにシリルが唇を尖らせる。
「 前言撤回はナシよ? 」
「 此処で着替えるのではなく医療ドレイル班の部屋はどうでしょう 」
「 医療班? 」
「 あの子は此処へは来ませんし、あまりその格好で出歩くのは得策ではありません 」
 着物を着て結社内を歩き回ることになるのはネビロスとしては避けたいことだった。出来れば、他人にお正月を満喫している人間だと思われたくない。
「 そうね。あの子にもサプライズ的に見せてあげたいし、医療班の部屋を借りるコトにしましょう 」
 シリルはそう言って着物を持ってきた鞄に手際良く詰めていく。
 あの子―――ミアに、この後着物を着せて医療班へ挨拶に行かせた時、お互いにどんな顔になるか楽しみだわ、と内心で笑いながら。
 シリルの2174年は楽しい年になりそうだ。


PM5:30

 新年早々、ウルリッカの苛立ちは最高潮に達していた。
 本来、ウルリッカは感情に波が少なく顔にも出ないタイプだ。しかし、今の彼女を見れば誰が見ても機嫌が悪いことを察せることだろう。
 原因は彼女の後ろをオロオロとした様子で付いて歩く男性だ。カンテ国の平均身長よりは小さいが、背の小さいウルリッカからすればデカくて邪魔な存在。
「 邪魔 」
「 でも…… 」
「 来ないで 」
 キッパリと拒絶すると、困り眉を更に困らせた顔を見せるが男は立ち去る様子をみせなかった。諦めたウルリッカが歩き出せば、その後ろをオロオロオロオロ付いてくる。
 ウルリッカの後ろを歩いて来るのはアルヴィ・マルムフェ。11歳上の長兄だ。
 しかしながら、ウルリッカの後ろに付いて歩く様は兄というより身体の大きな弟のようだった。その態度が、ウルリッカの怒りを増幅させる。
「 アルにい
「 う、ウルが僕のことをお兄ちゃんと!! 」
 名前を呼んだだけで感動に打ち震え出すアルヴィに、ウルリッカは心底ウザいと思った。早くどうにかして撒きたい。
「 マルムフェ君? 」
 この時、ウルリッカに犬耳と尻尾があったなら。
 耳はピンと立ち、尻尾ははち切れんばかりに振られていたことだろう。
 今のウルリッカがまさに先程ウザいと思った兄の行動―――名前を呼ばれただけで感動に打ち震える―――と同じなのだが、ウルリッカは気付いていない。
 ともかくアルヴィに抱いていた感情を彼方へ追いやって、ウルリッカは声の主を見た。
「 隊長!! 」
 ウルリッカが叫んだように、そこにいたのは第6小隊の小隊長であるユウヤミ・リーシェルだった。その隣には彼の機械人形であるヨダカもいる。
「 任務、お疲れ様です 」
 ユウヤミとヨダカが早朝から何やら任務に出ていたことは知っていたウルリッカは1人と1体に労いの言葉をかける。尚、それが第4小隊のメンバー数人との合同任務( ミサキの年末年始 幕間!第4小隊と第6小隊編 )だったとは知る由もない。
「 今年もよろしくお願いします 」
「 うん、宜しくね 」
「 ヨダカも。よろしくね 」
主人マキール共々、宜しくお願い致します 」
 ユウヤミとヨダカへ新年の挨拶をしてウルリッカは満足だった。後ろの人間の存在を忘れるくらいには。
「 ところでマルムフェ君。君の後ろの方はどなたかな? 」
「 通行人です 」
 ユウヤミの質問にキッパリと言い放つ。いつも従順なウルリッカの珍しい反応に、ユウヤミは「 おや 」と片眉を上げた。
「 私に虚言を吐くのかい? いけない子だねぇ 」
 クスクスと笑うユウヤミの目は全く笑っていない。思わずたじろぐウルリッカとユウヤミの間にアルヴィが割り込む。ヨダカがさり気なく警戒の体制をとったのがウルリッカの目にチラリと写った。
「 通行人の方が何の用かな? 」
 ユウヤミの声には状況を面白がるような響きがあった。
「 愚妹が失礼を。僕はアルヴィ・マルムフェ。ウルリッカの兄だ 」
「 おや、通行人と聞いていたのだけれどねぇ 」
「 妹なりの冗談と聞き流していただきたい 」
 アルヴィの背中越しにウルリッカは驚きを隠せないでいた。ウルリッカの知っている兄は情けなくて尻尾を股に挟んで震える犬みたいな人のはずなのに、ユウヤミを前にして全く怯んでいない。
「 冗談なら仕方ないねぇ 」
 飼い犬をちょっとからかった位の気持ちだったユウヤミは丁度いい終わらせ時が出来たと言葉の矛を納めた。
「 それじゃ、マルムフェ君。今年も宜しくね 」
 そう言うと、ヒラヒラと手を振ってユウヤミはヨダカを伴って去っていく。
 ユウヤミがいなくなると漂っていた妙な緊張感が消え、アルヴィがウルリッカの方を向いた。
「 アル兄…… 」
「 ウル、あんな奴の下で大丈夫なのか!? 」
「 あんな奴? 」
 隊長飼い主を“ あんな奴 ”呼ばわりされてウルリッカの部下飼い犬魂に火がつく。
「 やっぱりアル兄、嫌い 」
「 えっ…… 」
 助けたはずの妹から好感度が上がるどころか下がった発言をされて、アルヴィの顔が引き攣る。そんな兄を見捨てて、ウルリッカはさっさと歩き出した。
「 ちょ、ちょっと待ってってば!! 」
 その後を再びオドオドアタフタと追うアルヴィ。
 ウルリッカの2174年は忠犬の年で、アルヴィの2174年は狼狽の年になりそうだ。