薄明のカンテ - 大きなナラの木の下で

概要

外科医、銀行員、IT技術者の幼馴染み3人組のラブコメ小説。
2170年に群像ドラマとして放送。

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ストーリー

モニカとマテオとジョアンの3人は幼馴染み。長らく仲良し3人組だったが、高校生の頃にとある事情によってマテオとモニカが大喧嘩し、仲直りすることなく3人とも疎遠になりバラバラに。
その後、モニカが外科の研修医としてとある病院に勤務していると、かつて大喧嘩したマテオと再会。マテオは銀行員になっており、この度病院の経理に出向することになったという。ぶつかり合いながらもかつての友情を取り戻し、マテオは友人以上だとモニカは思い始める。ちょうどその頃大きな交通事故が発生し病院は戦場のような忙しさに。運び込まれた患者たちの中に疎遠になったきりだった幼馴染みのジョアンがいた。
幼馴染み3人組がそれぞれの仕事で悩んで、ぶつかって、吐き出して、消化しそこねた青春を取り戻す。大体コメディ、たまにしんみりする。登場するご飯が凄く美味しそう。
……実は全編通じて3人組でちゃんと顔を合わせるシーンは少ない。

キャラ紹介

  • モニカ/演:エリザベス・ヘイワース
大学附属病院の女性外科研修医。表情が薄く、発想も突飛なので何を考えているのかわからないミステリアス女子。食べるのが大好きなので高校時代はマテオに餌付けされていた。計算するスピードがとても速く、殊に損得勘定は秒速。一見すると無機質にも見えるが、医療人としてのプライドは高い。記憶力も動体視力もとても良く、動きも俊敏で指先も器用。色んなところがだらしなく適当で汚部屋の住人だが、手術室に入る前の洗浄など本当に大切な事は蔑ろにしない。
初恋はジョアン。高校時代はマテオと良い仲の雰囲気だった。
幼馴染み3人組の中ではボケ担当。
  • マテオ/演:タッカー・ホーク
共和銀行の男性銀行員。普段の仕事時はにこやかであり、人当たりも良く敬語キャラな常識人。仕事を頼まれると大体なんでもやるので、便利な苦労人だと思われている。弁が立ち、交渉上手。銀行員としてエリートコースにいたはずなのだが、上司と折り合いがつかず冷却する為病院の出向に出された。常識人の顔をしているが、脳内はかなり下品な言葉で出来上がっている。気の置けない仲の相手と話していると脳内がダダ漏れになる。
小学生の頃からモニカが好きだった。趣味は料理で、モニカとジョアンとリカルドを餌付け済みなのだが、それが良くなかったらしく最近はたかられている。特に給料日前。
幼馴染み3人組の中ではボケツッコミ担当。
  • ジョアン/演:ジェームズ・ヴァーン
中小企業の男性IT技術者。女好きで割と金欠。短気だが気に入った相手は行きすぎるくらいに甘やかす。小さい頃から電子機器が好きで、それが高じて仕事になった。
大きな交通事故に巻き込まれた際、両足を負傷。モニカやマテオのいる病院に運び込まれて2人と再会する。入院中もリハビリの傍ら持ち込んだノートPCで仕事を続けていた。ワーカホリックではなく、上司に泣きつかれて断るに断れなかった故である。悪態をつきながら作業をこなしていた。本来は休める時は徹底して休みたいタイプ。
初恋はモニカ。
小学生に間違われる若作りで背の低い母親と二人暮らしをしている。ドラマ内ではナレーターも兼任している。
幼馴染み3人組の中ではツッコミ担当。
  • リカルド/演:ジェラルド・トルーム
モニカの弟。マテオが銀行勤めだった時の部下。背は無駄に高いが、性格は極めて温厚。姉と同じく食べるの大好き。特に甘味に目がない。ただ壊滅的に料理が出来ず、マテオのお裾分けとコンビニ弁当で食いつないでいる。姉との交流は少ないが、マテオのご飯に釣られて顔を合わせる機会が増えた。
  • ペッロ/演:サム・テリー
モニカの指導医を勤める男性外科医。お人好し。最近の悩みは思春期の娘が会話してくれないこと。
  • レイレ/演:ラヴィニア・シュヴァイガー
女性看護師。手術室看護師長。新人を叱咤し育てる外科の女帝様。面倒見はとても良い。
  • ホアン/演:ホルヘ・ルビオ
経理部の男性。出向したマテオの同僚でゴシップ情報大好き。モニカの件でからかって痛い目に遭っても相変わらずグイグイ話を聞きに行く。
  • ソフィア/演:ネルシャ・レイレント
ジョアンの同僚。見た目も良く仕事もできる完璧女子。物言いが若干きつくて周囲は遠巻きに見ているが、ジョアンはそれもいいと言っている。
  • キコ/演:プラトン・アサエフ
モニカの行きつけ飲み屋「ならの木」の男性店主。物静かでダンディで温厚な老人。とても器用で、たまにただの飲み屋とは思えない絶品メニューが登場する。再会した3人組でもたまにこの店に行く。
  • くろいの&しろいの/演:くろいの、しろいの
モニカの餌付けしている通い猫の黒猫とオッドアイの白猫。いずれも名前というより「くろいの」と「しろいの」と呼ばれてる。地味にくろいのが人の言葉を解しているような様子を見せる。台詞は「にゃあ」のみだが、モニカの独り言に答えているように見える。

ドラマ版

ストーリーやキャラクターの大幅な改編はない。くろいの&しろいのはタレント猫ではなく良く出来た機械が演じている。

聖地&ロケ地

  • カミナリ
モニカの行きつけの店「ならの木」は実際に存在する飲み屋である「カミナリ」がモデル。聖地巡礼と称して読者が来店し、売り上げが伸びたという。ドラマ版では協力できず、よく似た店をセットで作った。
  • ケンズ総合病院
モニカの勤務する大学病院のロケ地になっている。

番外編

ドラマ版放送終了後、くろいの&しろいのが擬人化した番外編ドラマが専用サイトにて配信された。くろいのは若手俳優、しろいのは機械人形を起用し、特別ドラマも上々の視聴率だったらしい。ただ、一部視聴者からは「くろいのはこんな顔じゃない」「しろいのは機械じゃなくて生物だ」など苦情も入ったらしい。

くろいの/演:トーリ・クラヴィエ
しろいの/演:ネージュ

二次創作

ファンの間ではモニカが誰を最後に選ぶのかで盛り上がった。その余波で二次創作の界隈もそれなりに盛り上がり、人だけでなく猫が擬人化して参戦する創作も存在する。そのファンの熱に押されたのか、番外編でくろいの&しろいのの擬人化版ドラマが配信された。だが、解釈違いでSNSが一部荒れた。
猫擬人化説を唱えるファンの話によれば「モニカの愚痴を1番聞いているから、彼女を1番理解しているのはくろいのとしろいのだ」らしい。もちろん公式解釈ではないので本編では猫は猫である。