- ノエ……給食部の同僚。ダンディなおじさまで懐いている。
- テオフィルス・メドラー……前髪は短く後ろが長い、と言う独特の髪型に目を引かれファンになる。交流が深まった今、彼のコーヒーを飲む姿が格好良くて好き。
- エリック・シード……普段はおどおどし目立たない様に見えていたのだが、ご飯を食べながら真面目な顔をしているのを見掛けて以来彼のファンになる。
- タイガ・ヴァテール……モナルダさんと呼ばれていた時は特別な事の無い同僚の一人と思っていたが、酔った彼の口から『ヒギリちゃん』『可愛い』と言う言葉を聞き、その日以来急速に彼を意識してしまう。
- ソフィア・マーテル……「ディーヴァ×クアエダム」時代の親友。
元歌手。十二歳でデビュー。最初はアイドル歌手だったがセンターにはなれず、細々と日々を過ごしていた。アニメやドラマのタイアップはあったがコアなファン以外にはセンターの子以外覚えられていない為ヒギリを知らない人多数。方向性も違ったり何だりあった結果事務所からは素行不良な問題児と見做されていた。
旧芸名「ローズ・マリー」。ヒギリの名が浸透し難いと考えられて。
ソロによる歌唱力と作詞の才能を見込まれてはいたので二十歳を超えてソロ活動の話が持ち上がるが、売り出したい路線が事務所とヒギリでまた微妙に違った為揉める。
ようやく折衷案がまとまり顔見せをじわじわとし始めた頃テロが起きる。
やっと纏まったドリームポップ主軸路線での活動がおじゃんになった事、事務所が機能しなくなった事から単独マルフィ結社に向かう。
いつか寄り添える歌を歌う為の現地視察だと言っているが、給食部で好きなだけ作ってやるだの御構い無しに彼氏作ってやるだの流石に多少の自棄は起こしている模様。
音楽や歌に関しては恐ろしいほどの頑固者だがその他の事には割と柔軟で常識的。基本的には人懐こく明るく素直だが、音楽に関しては驚くほど譲らない為共作に向かない。
あくまで音楽に対してだけなので基本人とぶつかる事は少ない。
作曲の腕前はメロディー作りと多少の編曲が出来る程度。ミックス、マスタリングの技術はまだない。
外見の好みは
テオフィルス、
エリックらしい。
名前に漢字をあてると「緋桐」。
母が東國人なので名前の漢字は母があてた。父はカンテ人と言う実はハーフである。
男性に対しあまり免疫が無く、そのせいか良いところを見付けたり優しくされると簡単に懐柔される。
食べ方の綺麗さや応対の柔らかさ等見る感じ、人当たりが柔らかいか品のある人に惹かれる様だ。
見た目の好みとして真反対なタイプを上げた辺り、総じて人懐こさから来る人好きが前面に出ている。とにかく人が好きなので誰にでも懐きやすい。ちなみに好みの中でもテオフィルスは例外で、彼が
ある人を見る時の優しい顔が好きな様だ。
「それはいかんよ」「よせやい」等、人を制止したりする言葉をふざけ気味に砕く事がある。自体が重くならない様に、深刻そうに聞こえない様に無意識に言葉を選んでいる。
似ている動物があるとしたら犬。
アイドルはタブーが多そうだがセンターでは無いからと言う理由で結構やりたい放題やっていた。
ステージ前に食べ過ぎてお腹が出てしまった時、打ち上げで飲みに行った際酔って「芸人モノマネメドレー」を本人達の前で披露したと言う情報を売られた時、その二回程週刊誌に載った事がある。
恋愛経験は無く恋愛ものの曲を書く時は妄想を存分に働かせる。割と普段からすぐ妄想に耽る事が多い。
楽しいデートをしてくれる人を夢見ている。
歌だけで無く喋り声も良く通り、元気。
つるぺたな幼児体型がコンプレックスで、水着グラビアの撮影はした事があるものの発育の良いメンバーと並ばない様にと後ろに写り込んでいた。
USEDも扱うアイドルグッズのお店でまさかの自分単体の水着の写真が扱われていたのを見た時は恥ずかしさのあまり倒れ掛けた。尚、取り扱いの値段が100イリだったのを確認した時はショックのあまり倒れてしまった。
アイドル時代にこなしたベリー摘みイベント以来ラズベリージャムが好きでよく手作りしている。
結社の仲間は大好きだし結社の仕事もとても楽しんでいる。しかしアイドルとしては誰にも気付かれない、誰の記憶にも残らなかったと言うのは心の傷になっている。ソロ活動も再開は未定でヒギリ自身は不安しか抱えていない。
「ディーヴァ×クアエダム」時代、事務所すらセンターと他メンバーで分ける様な事をしていた中、メンバーの嫉妬を受け仲間も出来ず一人仕事をこなすソフィアの孤独を感じ友として彼女の傍にいた。本当に仲が良かったのだが「ソフィアに取り入る事で目立とうとしている」と言うやっかみも受けていた。
それでも離れなかったが「ディーヴァ×クアエダム」解体と同時に仕事も別になりソフィアと疎遠に。彼女と離れた途端カメラやステージと本当に無縁になってしまい、改めてソフィアあっての自分達であり、自分達はソフィアに付随していただけと認識してしまう。
他のメンバーはあっさりそれを認めて別の道に進んだり引退したりしたのだが、人一倍ソフィアと仲が良かったヒギリは「ただの付属」と言う関係を認めたく無く次のスタートが遅くなってしまった。
普段にこにこしている彼女だがこの時以来ぐちゃぐちゃした感情があり、もしもソフィアが慰問として結社に訪問する様な事があれば会わないように出て行こうとすらヒギリは思っている。
ソフィアの事はとても好きだが、彼女に対する感情は単純に一言で表す事が出来るものでは無く会うことすら躊躇わせ、彼女がここに来るのならば自分の場所を奪われる前に自分から結社を出て行くと言う事すら辞さない決断をヒギリは抱えている。