薄明のカンテ - チチトーーク!と言ってはみたものの。


おとこのこへん

 某刻某所。
 何故かノエに結社内のどこかも分からない部屋に集められたテオフィルス( 以下・テオ )、タイガ、アルヴィ( 以下・アル )、ルーウィン( 以下・ルー )。
ノエ「 皆さん、揃いましたね。では『 チチトーーク! 』を始めたいと思います 」
タイガ「 ん? ノエ、故障した? 機械マス班に行って診てもらう? 」
ノエ「 いいえ、故障ではありません。代理として忠実に『 チチトーーク! 』を遂行させていただいているだけですよ 」
 そう言って爽やかに微笑むノエ。
テオ「 いやー……ノエの口から乳って言われるとなぁ……ミスマッチすぎて何も言えねぇ 」
アル「 さすが機械人形マス・サーキュ……低俗な単語に何も動じていない 」
ルー「 それにしても『 チチトーーク! 』ってどうしようもねーこと言ってるっすね 」
 ドン引きしている人間達を見ながらノエは淡々とトークを進行していく。
ノエ『 それでは皆さんの好きな胸の大きさを教えて下さい 』
テオ「 女の子の胸に優劣は無いだろ? 」
ノエ「 【 テオフィルスはママの影響で巨乳を求めており巨乳が大好き 】とデータにありますね 」
テオ「 どこのデータだよ!! 」
ノエ「 残念ながら、べにざくろの脳内データです 」
アル「 あー……それは確定事項だねー 」
タイガ「 テオ君、ご愁傷さまー 」
ルー「 乳トークでマザコンも発覚するとか……テオさんって、やばい人っすね 」
テオ「 お前ら好き勝手言ってんじゃねぇ!! お前らもふざけたデータ出て来るんだから覚悟しろよ!? 」
ノエ「 おや? メドラーさんに追加情報が 」
タイガ「 えっ、なになに? 」
ノエ「【 テオフィルスは男娼生活の中で女性の胸周りの筋肉の緊張を解すマッサージを習得。女性達のバストアップを助けており、一部の娼婦達からは「 乳トレーナー 」と呼ばれていた 】そうです 」
タイガ「 へー。すごい才能だね、テオ君(笑) 」
テオ「 ウルちゃんの乳ソムリエを思いついた時についでに思いついた単語を俺に付属してんじゃねぇ!! 」
アル「 何でも才能がある事は良い事だよ。僕はいらないけど 」
タイガ「 オレもいらなーい 」
ルー「 ……俺はちょっと欲しいんすけど 」
 全員が信じられないものを見るような目でルーに注目する。
 しかし、視線を気にせず平然とした顔でルーが言う。
ルー「 もちろん人間限定ならいらないっすけど、牛にも使えるなら欲しいんすよねー 」
ノエ「 なるほど。【 ルーは家が酪農を営み幼い頃から乳搾りをしていたせいのか人間の乳の大小には興味が無い 】とのことですね 」
テオ「 牛と人間一緒にしてんじゃねぇよ。それともホルスタイン級なら良いのか!? 」
ルー「 ホルスタイン級……そーいや、医療ドレイル班って乳デカい姉さん多いっすよねー 」
テオ「 エルちゃんとかヴォイドとかな 」
アル「 ホロウさんには妹が迷惑を……それにマシマさんの事も狙ってるみたいだし、セラピア先生にも迷惑をかけに行かないか僕は心配だよ…… 」
テオ「 ウルちゃん、ささやかな胸だしなー 」
アル「 妹は確かに大草原の小さな胸だけど、だからって他の人の胸部を揉みしだかなくても良いじゃないか…… 」
 アルヴィはウルリッカ本人に聞かれたら射殺されかねないことを言い出す。
 良かったね、ここがパラグラフ14で。
ノエ「 マルムフェさんは【 アルヴィは山神様が巨乳だから巨乳好きかと思えばそうでもない 】とありますが事実ですか? 」
アル「 山神様は女性の姿をしているとされているけれど信仰対象であって性的対象ではないからね。ただ、胸部の大きい女性は山神様を思い出すから嗜好対象にはなりにくいかもしれない 」
ルー「 アルヴィさんって俺より先に本編に登場してるのに会話した妹以外の女性はヴォイドさんだけっすよね? 嗜好対象どうこう以前に女性と会話してきた方が良いんじゃないっすか? 」
アル「 経理部にメイン女性キャラがいないんだから仕方ないだろ!? それに君だって自分の所属する隊の女性と喋っているだけじゃないか! 」
ノエ「 残念ながら既に書きかけのお話でジャヴァリーさんは他班の女性とお話されていますね 」
アル「 僕の予定は……? 」
ノエ「 無いですね 」
 ガーンッと分かりやすい効果音を背負ってアルヴィは部屋の隅でいじけ出す。
アル「 大体、『 チチトーーク! 』とか言ってるけど哺乳のための器官に対して用途以外の目で見ようということが間違っているんだ……乳房なんて分泌される乳汁を母親が子に供給出来れば生物的には何ら問題はないんだからさぁ…… 」
テオ「 アイツ、企画自体否定しだしたな 」
ルー「 拗らした大人ってマジで面倒くさいっす 」
ノエ「 そういうキャラクターなので放っておきましょうか。さてお待たせ致しましたね、タイガ 」
タイガ「 えー、オレにも聞くの? 」
テオ「 お前は貧乳派だろ? 愛しのアイドルちゃんから考えて 」
ルー「 マジで? タイガってドルオタ!? 」
テオ「 ディーヴァ×クアエダムのローズ・マリーちゃんが好きなんだよな? 」(ニヤニヤ)
ルー「 ローズ・マリー……誰それ? ソフィアじゃなくて? 」
タイガ「 不動のセンターといわれたソフィア以外のメンバーだっているからね!? 確かにローズ・マリーちゃんは好きだけど、別に胸で選んでないから! 」
ノエ「 本当ですね。【 タイガは本当に胸の大きさに好みはありません 】だそうです 」
タイガ「 ほら! 」(ドヤ顔)
ノエ「 【 しかし、それには理由があります 】ですか。どんな理由なんでしょう? 」
 一転して目から光を失うタイガ。
タイガ「 女性をね、胸で差別する男に人権は無いって姉さんが言ってたから…… 」
タイガ以外の全員( タイガの姉は貧乳か…… )
テオ「 後で俺がお前の姉ちゃん用に良いマッサージ教えてやるよ 」
タイガ「 ありがとう、乳トレーナー 」
テオ「 タイガ。外で呼んだらお前を海神の子にしてやるからな 」
 良い笑顔を見せるテオフィルス。
 しかし、彼等は知らない。
 此処を出たらこの部屋での記憶は一切失われるという事実を。



【 まとめ 】
テオ → 全部の大きさが好き!と口では言うけど本当はカヌル山最高!
タイガ → 好みなんて無いよ。だって姉さん怖いから。
アル → 巨乳は嗜好対象じゃない。平均が一番。
ルー → 人間の乳には興味ありません。

喋らせてみたら胸に興味を持たないうちのこ達でした。

おんなのこへん?

某刻某所。
 何故かシリルに結社内のどこかも分からない部屋に集められたミア、ウルリッカ( 以下・ウル )、セリカ。
シリル「 あら、女子会ってなると案外、人数寂しいわね 」
セリカ「 サブキャラ的な子は多いんですけどねぇ 」
(サブキャラ→ロード親衛隊ABC、ダリア&ジニア)
シリル「作ってた女の子の設定、ルーに流用(牧場の子)しちゃったものね」
ウル「シキに登る系女子だよね」(キャラシ見ながら)
シリル「それウルちゃんで良いかとなっちゃったものね〜」
 ニコニコと笑ったシリルは笑みをニンマリしたものへと変える。
シリル「それで? 恋愛的にはシキはウル的にどうなのかしら?」
ウル「れんあい?」
ミア「えっ!? シキ君とウルちゃん、そんな関係になってるんですか!?」
ウル「なってない。つがいの予定も無い」
シリル「つがい……前からウルに言わせたかった単語がようやく出たわね」
セリカ「お2人が話しているとじゃれ合う仔犬達のようで微笑ましいんですけどねぇ」
ミア「えー、それ私も見たいです!」
ウル「でも私が好きなのは『頭の良い人』って設定だよ?」
 全員が頭にシキ・チェンバースの姿を思い浮かべる。
シリル「燐花さんの最新作『星に願いを』でシキは赤ん坊並の育児で育ったっていうものねぇ……ウルちゃんが育児本読んでたらアルが卒倒しそうだわ」
ウル「私、シキをおんぶも抱っこも出来そうにない」
 そう言って萎れるウルリッカのポニーテール。そういう問題ではない。
ミア「私もネビロスさんをおんぶしてあげられないなぁ……」
 何故か同じように萎れるミア。だから、そういう問題ではない。
シリル「颯爽とオトコ共を抱えられる女性なんてバーティゴ位だと思うわよ」
セリカ「お姉様に抱っこして貰うのは私だけで十分なんですぅ!」
 方向性の違うところからプンスカとした顔を見せるセリカ。
 そんなセリカへシリルが一言。
シリル「お姉様は置いといて。ギャリーはどうなのよ、セリカ」
セリカ「えっ。どうって仰られましてもぅ……別に何も無いですよぉ」
ミア「あれ? セリカさん、顔真っ赤ですよ? 医療ドレイル班行きますか?」
セリカ「だ、大丈夫ですぅ!」
シリル「ギャリーが『深夜一歩手前のテンションで』であんなにぶっちゃけてるのにアナタは言わないなんて酷いんじゃないのかしら?」(どうせココの記憶はなくなるんだし)
セリカ「うぅ……だってぇ、私の方がぁ、歳上でバツイチで……ファンさんのお爺様やお祖母様や御家族に落胆されますよぅ……」
シリル(既に家族のコトまで想定してるなんて、セリカはギャリーが好きなのね……)
ミア「歳の差なんて気にしたら負けですよ!」
セリカ「ミアちゃんは歳下だから良いんですぅ!あ、でもその年齢差はオススメしないですぅ……」(ネビミアの年齢差はベンジーとセリカと一緒!)
ミア「ギャリーさんはそんな年齢なんて気にする小さい人じゃないと思います!それに今聞きたいのはセリカさんの気持ちです!」
 ミアのキラッキラの素直な瞳に見つめられて言葉に詰まるセリカ。
セリカ「うぅ……素直な瞳に見つめられると辛いですぅ……ええ、まぁ、どちらかといえば、お慕いしている方だと思いますぅ……でもでも、ファンさんはきっと私なんかじゃなくて最終的には若い女の子を選ぶと思いますぅ……」
ウル「セリカには着物の下に立派なそれがあるから大丈夫」
 『それは世界を救うと思うんだ』で見せた乳ソムリエの目でセリカを見つめるウル。
シリル「あら、ウルちゃん。着物越しでも分かるの?」
ウル「本編だと分からないけど、この世界なら分かる。どうして結社には大きな胸の人が多いの?羨ましいね、憎らしいね……」
ミア「人は胸の大きさじゃな……」
ウル「平均以上のサイズの人間が言ったところで何の慰めにもならないから」
 愚かにも仲裁に入ろうとしたミアのアポリフ山を鷲掴みにするウル。
 本編でやったら魔王というか保護者というかな彼はどういう反応するんでしょうね?
ウル「ヴォイドには劣るけどふにふにもにもにしてる」
ミア「あ、ありがとうございます?」
シリル「ドコの世の中に胸を揉まれてお礼を言う人間がいるのよ」
ミア「ここにいるよ?……あ、そうだ!テオさんとロードさんが揉んで大きくするのが上手だって聞いたことがあります!」
シリル「もうっ、ミア!火種を撒かないで頂戴!!」(どうせ忘れるから良いケド)
ウル「揉むと大きく……」
シリル「ウルも本気にしないでよ?そんなことになったらアルの手で結社に血の雨が降るわ……」
 そう言って想像をしたのか機械人形マス・サーキュらしからぬ遠い目をするシリル。
ウル「とりあえずセリカも触らせて」
セリカ「駄目ですぅ!」

――とりあえず乳ネタになったのでここで一旦終わり!!