法律上
国教はない。信教の自由、改宗の自由が憲法で認められている。
宗教組織には宗教法人を登録する義務があり、国はそれで管理している。
宗教法人登録がない宗教は宗教とカウントされないが、審査がゆるゆるなので活動実態のない宗教法人もごろごろある。電子世界にはそうした宗教法人の売買がされたり、新興宗教で一儲けしようとする人がいる。
政教分離の原則に従って宗教の役員をしている人は政界に入れないし、お互いの内情に関われないことになっている。宗教政党も禁止されている。だが、政治家の中には宗教のバックボーンを持っている人もいるので完全分離とは言えない。
カンテ国民の感性
宗教はやりたい人はやる、やらない人はやらない。勧誘するのも、それを拒否するのも自由。
本気で死後の世界や見えない何かを信じている人は少なく、大陸の人に比べて宗教心が薄いと言われる。土着の宗教は一部の熱心な教徒を除いて活発ではない。
土着のカンテ人には無神論者や不可知論者が目立つ傾向があり、ど派手な宗教行事(リオのカーニバルなど)は好まれない。
この関心の薄さは、18世紀にやってきた移民集団がそれぞれの宗教を持ち込んで乱立状態になった背景がある。古くは自然神を信仰する一神教が各地にあったが、たくさんの他の宗教に触れた時に「正しい宗教は存在するのか?」と迷い、その果てに宗教への幻滅があったと言われる。
シュエリオ大陸戦争の時にやってきた移民たちや閉鎖的だった集落には宗教心の厚い人も多い。
もし、宗教の関わるキャラを作成するときは個人でお願いします。
葬儀
色々な国からの移民で出来ている国なので、各自の宗教観に沿って行われる。
ただし、埋葬に使われる棺や装飾品は全て土に還る素材や燃やしても有害物質を発生させない素材を使用して環境に配慮するようにと決まっている。
エンバーミングで一定期間遺体を保存する技術の活用が当たり前になっている。
火葬がスタンダード。ミクリカの惨劇やケンズの悲劇のように大量の死者が出て保存処置ができない場合はやむを得ず、宗教問わずまとめて火葬される。
沿岸部では古くは海で水葬されていた。