薄明のカンテ - カンテの催事

建国記念日

概要

祝日。カンテ国が存在することに感謝する日。

内容

特に明確なルールはない。商店では多数値引き商品があったり、個人宅のご飯が豪華になったりする。

歴史

最初にこの島に人が来た日付。ただし口頭伝承の為真偽不明である。最古の記録はカルティアが建国記念日を祝った記録だが、イメージ操作の為ではないかとも言われる。
日付に確証は無いが、カルティアもその日付だって言うんだしまぁいっかで通っている。

春の収穫祭

概要

第一次産業である農林水産業の祭典。現代では毎年春にイコナで開催されるものを収穫祭と呼ぶ。春分の日(祝日)が必ず開催期間中に入る。

内容

地元の農産物をアピールする場になっており、国内外から主に農林水産業の店が出店する。農林水産業種が優先だが、出店権を獲得すれば食料系の店も出店できる。ジャムの店やチーズの店などがよく出店している。牛の品評会なども行われる。
もちろん、市場で買うより少し安くなっていたり珍しいものも出回るので国内外から多数の観光客が訪れる。酪農家の多いイコナの町としても、大事な収入源になっている。余興に子豚レース、芸人一座のステージ公演、ナシェリ家等の技能貴族の公演などもある。
その年によって開催期間は3日〜7日と変動する。
各地元でも小規模な収穫祭と呼ばれるものがあるが、どちらかと言えば日曜市的な感じ。

歴史

山間部は麦が収穫できた事を山神に感謝する日、沿岸部は漁が解禁される日で海神に感謝する日、と言われていたとされるが資料が残っていない。麦の収穫時期と漁の解禁日は同じにはならず、狙う魚介類や漁の仕方によって日付が変わる故に真偽不明である。信頼できる資料のうち最古のものはカルティアによる全国統一がされた後、荒れた農村に活気を戻す為に貴族主導で行われたものである。

秋の商工祭

概要

第二次産業である工業と第三次産業である商業の祭典。各地元で開催される。クラフト展に近い。秋分の日(祝日)が必ず開催期間中に入る。

内容

各地元で開催されるクラフト展的なもの。主催は地方自治体と商工会なので色々な意味で大事な収入源になっている。個人でも場所を確保できれば出店できる。細かいアクセサリー類、精巧な時計、皮革製品、木彫り、フラワーアレンジメントなど多岐にわたる。レストランのお弁当販売、調味料販売などもある。地域によってはくじ引き大会がある。
余興に芸人一座、ミュージシャン、お笑い芸人、技能貴族の公演などが地域の特性に合わせて招かれる。地元の学生の出し物を採用する地域も割とある。
開催期間は3日〜7日と春の収穫祭と同じく変動しやすい。日程によっては全部の町の商工祭を制覇できる。

歴史

貴族の勢いが弱まり豪商たちが頭角を表し始めた頃、商工会が誕生した。業種毎に組合を作り、年に一回業種を超えたイベントを行う事になり、それが商工祭になった。

電子革命の日

概要

祝日。アスで毎年電子関係の技術の展示会が行われる。国内外問わず様々な企業が参加し、一般にも公開される。東京ゲームショウみたいな感じ。

内容

アスで行われるオフライン展示がメイン。最新の機械人形の紹介やロボット技術、パソコンの性能、最新ゲームの展示など雑多な種類のものが見られる。ゲーム開発の為の環境づくりや開発ツール等の専門的なものも展示される。一般公開日はコスプレok。
電子世界上で行われるイベントではソフト関係がメイン。主催者から展示場所を借り、プログラムしたゲームやアプリを展示できる。オフラインより参加費が安い為、個人経営のプログラマーも出店できる。上手くするとそこで新たな顧客や腕のいい技術者が見つかる。

歴史

カンテ国で最初にコンピュータが発売された日。

共和国記念日

概要

祝日。カンテ革命で共和国になったことを記念する日。建国記念日と時期が近い為影が薄い。それと、貴族身分が未だ残っている事で微妙にわだかまりのある日となっている。

海の日

概要

祝日。大体この日に海開きをする。海についてよく考える日。カンテ国は四方を海に囲まれた海洋国でもあるので、海からの恵みと脅威をよく考える日として祝日になっている。

歴史

他国の海難事故がカンテ国近海で起き、カンテ国は救命活動に尽力した。その当時、海にまつわる事件や事故が多発していたことから「海をよく考える日」を作ってはどうかと意見が出、制定された。その際、海開きの基準にもなる日付が選ばれた。

山の日

概要

祝日。大体この日に山開きをする。山についてよく考える日。カンテ国は小さいながら山も多いので、山からの恵みと脅威を考える日として祝日になっている。

歴史

山間部での山神信仰が発端とするメディアもあるが、真実では無い。その昔、カンテ国は空気も土も水も海も汚れて公害に苦しんだ時期がある。当時は山と海が繋がっている事に気付かず、食い止めることができなかった。この教訓から「いい海はいい山から生まれる」として山を大事にして恵みに感謝し脅威を考える日を制定した。その際、山開きの基準になる日付が選ばれた。

愛の日 2月14日

概要

様々な形の愛を伝え合う日。休日では無い。

内容

恋人間の愛から家族愛も友愛も人間愛も含めて誰から誰にあげても別に構わない。お菓子や花を送る。最近は製菓会社が煽った影響かチョコ系統を選ぶ人が多い。添えるメッセージカードに書く言葉によって意味が変わる。
経済効果も期待でき、花屋や菓子屋は特に掻き入れ時。
社会の風潮として、この日に贈る相手も贈ってくれる相手もいない人の事を蔑む空気がある。その空気が居た堪れない繊細さん達が出来るだけ全員に行き渡るように頑張ろうとするが、神経すり減って大変になる日でもある。

歴史

元は菓子でも花でもなく、麦の袋。寒さの厳しい2月、冬を乗り切る為に隣近所で食料を分け合った事が起源とされる。その際、村八分な扱いを受けている人にも分けていた。
後に、産業革命の頃に人の心に余裕がなくなかったことを憂えた貴族からの進言により、漠然と存在していた風習に2月14日と日付が決まった。そして、家族、友人、恋人などに日頃の感謝なども込めてお菓子や花を贈る日になった。


ミクリカの冬ごもりの日

冬に向けて準備する日。こたつがある家はもう出さないといけない頃。祝日では無い。とりあえず温かいものをたらふく食べる日だと認識されている。

ランツの城郭祭

ランツに残る城跡にちなんだイベント。祝日ではない。1日〜2日だけ日曜日に行うことが多い。歴史好きは確実に行きたいイベント。当時の服装のコスプレで行ってもいい。

ウクロイ・コミックマーケット

カンテ国内ではコミケが開催されないので、カンテ人のオタクは一番近いウクロイのコミケまで行く。同人誌を買う場合は自分で翻訳して頑張って読むのだが、大抵のカンテ人は2つか3つの言語がわかるのであまり問題はない。東國のコミケはとかく遠いがオタクの聖地と言われている。オタクなら一生に一度は行きたい。


カルティアやタエフィアの誕生日について

確かにカルティアやタエフィアは国民に人気のある歴史上の人物で、現在のカンテ国の祖と言われている。だが、カルティアの直系の子孫を革命時に死に追いやってしまった事、王制より共和国になることを国民が選んだ事で祝日になっていない。もちろん大袈裟な祭りもない。カンテ革命時、昔の王制に戻りたいと世論が靡かないように祝日から除外された。様々な方面で大人の事情がある。
個人的なファンやガチな団体様はその日付を大事にしている。