薄明のカンテ - アン・ファ・シン

Personal data

親御さん:涼風慈雨
名前:アン・ファ・シン/杏花秦
誕生日:8月8日
血液型:O型
所属班:機械班
性別:女子
好き:飴、機械、破壊、読書
嫌い:高級、愛
性格:口が悪く、どこか達観しているが、売られた喧嘩は買う。一瞬の恐怖に弱いので、特にメンタルバランスが崩れている時に大きな声を出されたり不安を煽る事をされるとキレる。
特技:見た目から有り金の量がわかる
髪色:ブリックレッド ■#a2482b
瞳色:ヴァイオレット ■#714f9d
身長:162cm(猫背で低く見える)
年齢:23歳
趣味:人間観察
一人称:あーし
前職:機械人形の中古業者
加入理由:岸壁街の自宅を壊されて腹が立ったから。
キャラから一言:
「人間が嫌になったっつぅギロクの言い分はよくわかんだよ。岸壁街にいりゃぁな。けどさ、機械しかいねぇ所は人間のいるべき場所でもねぇんだよ。」

NG:恋愛願望、結婚願望、共にかなり低いので、恋愛に積極的な言動はしません。また、過去に性暴力の被害に遭った事などを踏まえ、エロ全般に対して良い顔をしないです。

Relation&Detail

右利き。
ブリックレッドの長い髪をツインテにし、顔の右側は前髪で隠れている。ヴァイオレットの目つきの悪いクマの浮いた目をしている。

岸壁街出身で、ミサキと同じ孤児院の先輩。ミサキの“オニイチャン”のパーツ集めや整備に協力している。院でも学校でもずっと浮いていたミサキの唯一の話し相手であり、院を出て就職してからも時々行き来していた。院を脱走したミサキとしばらくシェアハウスしていた。

マジュ・リョワ・シンとは血の繋がりのない育ての姉。

酔うと悪絡みしてひたすら愚痴る。並よりは喧嘩に強いが、多対一は無理。
声は見た目の雰囲気と違って凄く可愛い。本人としてはコンプレックス。

機械人形は自分のような貧乏人に興味のない金持ちが使うもの、というイメージが強い。
前職は機械人形の中古業者。主に機械人形の整備をしていたので、機械人形の弱点も知り尽くしており、マイナスドライバーだけで機械人形を仕留められる。アンは言われた通りに整備をしていただけだが、実体は回収した機械人形のコピーデータを多額で売りつける悪徳業者だった。もちろん、機械人形本体のデータは抹消しているのでそう簡単にはバレない。

ミクリカの惨劇の日、暴走した機械人形に岸壁街の自宅を破壊され、自らも殺されかける。近くにあったマイナスドライバーで応戦し、耳のリセットボタンを押せたので助かった。
1週間ほど瓦礫の中で生活していたが、生存者の捜索にきていた軍警に保護される。避難所で首謀者はギロクだと聞いて、その目論見を潰す為に結社に入ることを決意する。
当初は前線駆除班に配属される予定だったが、整備士の必要性から機械班へ。中古を経た古い機体の整備をできるのはアンしかいない、と言われてムーンのマキールになる。

シングルマザーの生みの親は彗紝国からの難民、ラン・ファ・シン(蘭花猫)。彼女は子供を人身売買に取られるよりは、とアンを孤児院へ入れた。事情を知っていたので、アンはずっと心のどこかで期待していたがとうとう迎えは来なかった。親に捨てられたと気づいた日に喉が枯れるほど泣き、それから誰かに頼るのをやめた。
院の職員やガキ大将に目を付けられない普通の子だったが、ミサキと関わってから少しずつ環境が悪いほうへ傾いていった。

アンの料理の腕は割といいが、今まで食べて感想をくれた人がミサキとマジュしかいないので自分の腕の良さに気がついていない。
食べられればOKなので見た目にこだわるお菓子作りは苦手。

隠れた読書家。現在は実用書や育児本をメインに読む事が多い。小説は技術を磨くお仕事小説「水晶は円を描く」「ジュラルミンケース」などが好き。伝記に近い歴史小説「矢毒と盾と」なども好き。割と古典やひと昔ふた昔前の作品に強い。読めた場所が孤児院や小中の図書室だった事が理由と見られる。医療系やミステリー系も嫌いではないが多少知ってる程度である。1番苦手なジャンルは青春・恋愛・ファンタジー。

14歳でミサキの面倒を見始めた時より以前の記憶はかなり朧げ。故に過去にヤサカに会った事も覚えていない。でも読んだ本の記憶はバッチリ入っているので、本の中が現実より現実だったと思われる。手元にある本は少ないが、脳内の蔵書は多い。

マジュを拾った理由は表向き「一瞬の気の迷い」だが、本音は「幼き日の自分に向き合い、自分を捨てた母親に復讐する為」。その場だけ助ければいいと考えていたが、マジュの姿が小さい自分に重なって見えた瞬間、今自分が見捨てたらこの子は一生大人を恨んで生きるのではないかと思って引き取ることに決めた。

タイプの男子は「家族を守れる強さと安定感のある、人の話が聞ける冷静な人。」
真逆を行くギルバートはお呼びじゃない。ミサキが殺害計画を立てないようにはしてる。
口説き文句への答えは「あ、そ……そりゃどーも。あーしは百合に興味ねェけどな。」
「ミサキ、ここのモンに慣れるんじゃねぇぞ。目的が達成すりゃぁ、解散するんだからよ。そうすりゃ、あーしらにスラム街以外の居場所はねぇんだ。」
年表
2145年蘭花秦が兎頭国(現・彗紝国)からカンテ国に移民として入国
2148年蘭花秦がミクリカの街で拉致される
2149年0808蘭花秦(蘭花猫)の娘として生まれる
21??年母親に上層の孤児院に入れられる
同孤児院のヤサカと会う(8歳くらい)
2164年4月ごろミサキと出逢う(14歳)
8月中学卒業(15歳)
216?年孤児院を出て就職する
2168年中古機械人形業者に転職する
ミサキの内職に部屋を提供する
2169年0808ミサキの身元引受人になる(20歳)
2170年0618マジュを拾って養子縁組する(20歳)
2173年0716ギロク博士のテロ発生(23歳)
0717ミクリカの惨劇にて家と職場を失う
0724瓦礫の中から軍警に救助されマジュと避難所へ
ミサキと再会
0803結社への加入(23歳)

メモ書き

「あーしが居場所なくしたらどうする気だよ」「あーしはマジュとミサキを守っていかなきゃなんねぇんだ。ちっとやそっとで文句言ってりゃ大事なものを落としかんねぇだろうが」
「生憎、あーしは口先だけの約束は信じない主義でな。美辞麗句並べ奉ったところで言葉なんざいつだって反故にできる」アンの脳裏に浮かぶのはいつか迎えに行くと言っていた母親と、いつだって味方になってやると言っておきながらあっさり見捨てた先輩が見えてる
待てよ、もしかしてアンがミサキを庇って身を差し出したのは既に捨てていたからでは?
ミサキはあの時が初めてだと誤解してたけど、実は記憶が吹っ飛ぶ原因が他にあった説
味方になってやると言っていた女子の先輩がいたが、そいつに騙されてノコノコ出て行ったらピーピーうるさいとしこたま殴られて、此奴どうするかってリーダー格の女子達が話し合って性悪兄貴達に預けられる
当時14にもなってなくて10歳くらい?だったけど最初の性暴力はこの時だったのでは?
兄貴達に気に入られなかった故に2回目の呼び出しは無かったけれど、この出来事の所為で記憶が吹っ飛んでしまい、10歳〜ミサキに会う14歳まで現実の記憶が無くなっており、10歳以前の記憶にしても母に捨てられた記憶と先輩に騙された記憶だけ残して、自分の歴史に関する記憶が全部消去されている
そんなわけでミサキに執着するようになったけど、ミサキも性悪兄貴に狙われた時に自分はもう守るもの無いからと身代わりを買って出てしまった
大人に近い身体に成長していたのもあって(14歳〜15歳?)、小さい時のように悪戯で終わらない性暴力をふるわれたのはこの時
でもアンのアイデンティティがミサキに移行していた為にミサキを守れたから全部どうでもいいと笑えた

孤児院は18歳になると強制退去。大体は中学卒業した後の15歳くらいから働き始めて院を出て行く。
アンの場合、ミサキの事が心配だったのもあって転職する時まで仕事をしながら院にいた。
中学卒業して直ぐの9月、つまり15歳になって直ぐ。職業訓練校には行かずに院から近い定食屋のバイトを始める。定食屋「はやい!やすい!うまい!」がモットーの大衆食堂。孤児院に来てた求人では無く、アンが自分で探してきた職場。沢山は受け入れられないけど1人ならいいよと言ってくれた店長と奥さん夫妻は面倒見の良い豪快な人で、アンに個人で暮らす時の料理の仕方等生活に必要な事を教えた。綺麗な見た目には作れなかったので厨房ではなくホールの担当が多かった。ただし弁当におかずを詰める手際が良かったので、仕出し弁当を作る時は重宝された。まかないの食事を容器に入れていつもこっそり持ち帰ってミサキに食べさせていた事もある。途中で店長にばれて早くそう言う事は言えと怒られて堂々と持ち帰るようになる。店長と奥さんには生活に必要な事として喧嘩の仕方まで教わっている。当初は前髪で片側を隠して後髪は一つで低い位置で括っていたアンだが、奥さんの指示でツインテに。「看板娘」の役をしていたのでセクハラ日常茶飯事。機械人形整備士に転職したのも看板娘の役に嫌気がさしていたから。
2164年9月〜2167年7月までその定食屋に勤めるが、定食屋の常連だった機械人形整備士の男性に指先の器用さを気に入られて機械人形整備士の道へ。2167年7月には荷物をまとめて孤児院を出て貯金を元手に部屋を借りる。2168年にはミサキの勉強部屋も兼ねる。
「ん?なんだこりゃ良いランプつけたじゃねぇか。旦那良い仕事すんなぁ」
「あの人は忙しくてね、代わりにバイトの子がつけてくれたのよ」
「バイトの子?」
「そう。説明書読んでサクサク付けてくれてねぇ……あの子結構器用なのよ。飲み込みもいいし」
「ほほぅ……?」
「アンタさ、従業員探してるって言ってなかったっけ?」
「探してんのはスキル持ちだよ。だが……コイツは使えるかもしれねぇなぁ」
整備士の男性の姉夫婦が中古業者をしており、そこに就職。
定食屋の奥さんといい、中古業者社長夫人といい、奥さんたちが結構クセ強い。セクハラ対策や喧嘩の仕方などを教えてくれたのは奥さんたち。
仕事は結構ブラックに近い職場だったらしく、新人研修無し、一回言ったら覚えろ、残業ばっちこい、偶にデスマーチな場所だった。アンは不思議に思わず孤児院に比べたら何処だってマシのスタンス&ミサキとマジュを食わせるという目的があったから辞めなかった。

プログラミングの依頼には機械人形用のものも多いらしい。そのための練習台が欲しい。
特に名前は決めず、「お兄ちゃん」と呼ぶことにしたらしい。
同時期にマジュを拾うアン。職場が上層と下層の中間地点に位置するので、危ない職種の人もたまにいるし、浮浪児グループも見かける。アンとしては見て見ぬ振りをするしかない。自分に誰かを真に助けられる力はないし、無理に救えば共に沈む。営業に答えると何でも売りつけてくるので注意が必要。浮浪児グループが人身売買の業者に連れ込まれているところに遭遇するアン。見ている事がバレたら自分が危ないので影で待機する。人の隙間を縫ってボロ切れを纏ったチビ助が走る。よく前を見ていなかったらしく、アンの隠れていた影に飛び込んでくる。ブリックレッドのバサバサ髪、ヴァイオレットの恐怖に震える瞳。何を思ったかアンはその子の口を塞いで押さえ込んでただの物陰から見えない物陰へ。チビが1人いない事に気付いた業者が辺りを見回して探すが、役に立たないガキ1人、と言って去っていく。周囲の様子を伺いながら外に出るアン。チビに事情を聞くと親なし宿無し名前もなし。
アンの家に転がりこんでアンと養子縁組でマジュになる。
なんで拾ったのか。浮浪児なんてそこら辺によくいるもの。それなのになぜ。
自分を捨てた親への復讐だろうなと。迎えにくるからと言って孤児院に入れたくせにいくら待っても来なかった。捨てられたと真に気付いた7歳の日から誰かを信じることをやめた。何も期待しなければ何も傷つかない。
もし自分がこのチビを今見捨てたら、大人になっても大人を恨んだままになるだろう。
自分に重ねて見えてしまった。後悔は少しあった。

元のキャラシはこちら(Twitterリンク)↓↓↓
https://twitter.com/suzujiu_orichar/status/1179221...